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これまでも、これからも私にとっていちばんのCM

記念すべき初Noteは、今までで そしてこれからも大好きであり続けると確信している、ある広告の話から始めていこうと思います。まずは当時のCMの紹介から。

JR九州 「九州新幹線全線開業CM」 特別篇 180秒ver - YouTube

「九州新幹線 全線開通」でGoogleが「ほらコレだろう、欲しいものは。」真っ先に動画を出してくれるあたり、いまだに多くのファンがいて、動画を懐かしんで再生されているんだろうなと思います。

動画タイトルをみて「あ~あれか」と分かる人もいる話題になったCMおよびプロジェクトです。私はこれをみる度に毎度2:34あたりの「手を振ってくれて~」のナレーションでウルっと来て、動画が終わるころには完全に泣いているし、なんなら電通九州の面接でボロボロ泣いてそして落ちた思い出深きCMです。どんな映画より泣いているかもしれない。いまも泣いてる。

出会い

私が高校生を卒業するかな、というあたり。「九州新幹線が鹿児島中央駅から博多駅までをつなぎ全線開業するぞ!」という明るいニュースでローカルニュースは持ち切りだったと記憶しています。「祝!九州」のフォントが可愛くて、色もカラフルでお祝いムード真っ盛りカラーで、もうその時点から感覚的に好きだなと思っていました。(当時はInstagramやGoogleロゴみたいなカラフルカラーはあまり使われておらず、そういう意味でもこのロゴは珍しい印象でした。)

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私がさらに夢中になってこのプロジェクトを気にしだしたのは、「開業を祝うCMにみんなで映ろう!」という発表がされてからです。開業となる鹿児島~博多まで低速で新幹線を走らせ、沿線を撮影。みんなで新幹線に向かって手を振っている映像をCMで放映するというものでした。撮影は1度きり。

「CMに出れる!?」「たった1回の撮影?」「縦断ウェーブ?楽しそう!」「参加者限定でタオル貰えるの!?」と、とにかく興奮したものの、当日は模擬試験だったかで泣く泣く参加はできず。CMが流れれば凝視していたし、ポスターも眺めるし、写真の展示会も見に行ったしWebサイトもやたら眺めてました。この時、JRは遠い駅で西鉄電車と比べて利用頻度が少なかった私も家族も心からお祝いムードだったし、九州は確かに1つだったと思っています。ただ、全線開業日は2011年の3月12日。このCMの放送は東日本大震災によって、当日を迎える前に数日で停止となってしまいました。

広告浅りの日々

大学に進学後、とにかく眠れない夜や暇があれば、Youtubeで「秀逸な広告」と打って1~10まで動画を見続けたり、カンヌライオンや広告賞を受賞した広告を見続ける日々を過ごしました。その時、今回紹介する以外にも多くの素敵な広告と出会って、それは今も大事に大事にブックマークしてあります。広告って、プロモーションが終わると見れなくなっていく所が、映画などと違ってちょっと寂しいなと思います。その中でごく当たり前的に「広告代理店に勤めたい」と思うようになり、就活時に広告クリエイティブに携わるには美術大学を出るか営業をやるしか選択肢があまり無いということにも気づきました。当時、クリエイティブ職の必須要件みて軽く凹んだのを覚えています。

電通九州の会社説明会は完全に憧れの映画監督に会いに行ってるようなものだった

プロジェクトに携わったのが電通九州と知り、もう絶対に受けるしかないと思った会社説明会。なんと開催場所が東京しかなく、当時本当に無いお金を切り詰めて東京に飛びました。「あの、あのCMの話が聞ける…!またと無いチャンスだ…!」と思っていた私にとって、当時のクリエイティブディレクターさんか営業さんはタランティーノばりの往年の映画監督に見えたし、話してくれる言葉ひとつひとつを超真剣にメモに取ってました。

・前線開業という出来事を自分ごと化させたかった

・映画のワンシーンの皆でダンスしているようなイメージを持っていた

・当時の社長はCM放送日になっても「みんなでダンスするんだよね」と言っていた

などなど。説明会終わった後にどうしても会話をしなければと思い、できるだけ長い時間 話せるような質問を絞り出し絞り出し、なんなら写真を一緒に撮って貰ったら良かったなって思っているあたりは振り返れば就活生<<<ファンみたいな状態ですね。

これからも、ずっと大好き

結局は広告クリエイティブにもJR九州にも、電通にも携わることなく生きているわたしですが、それでもいつか、誰かの心を揺さぶるものを作れたらと思いながら

「あの広告がとんでもなく好きな人のうちの一人です」ということを、ここに書いて。

今後、同じような衝撃的出会いがあったら、とても私はラッキーだなと思っています。



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