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【カンジョ】ディスカバリープログラム|DAY3 | 成果報告会

こんにちは!
インパクトラボの戸簾 紗弥香です。

今回は、1月31日(月)に開催した「カンジョ ディスカバリープログラム・成果報告会」DAY3の様子についてお伝えします。

カンジョディスカバリープログラムとは:
ディスカバリープログラムとは、館林市・太田市をフィールドとして、SDGsの視点で地域の魅力や問題を発見し、ツーリズム(観光)としてのプランを作成、発表します。プラン作成や現地調査は各チームで行い、SDGsに取り組む大学生からオンラインでアドバイスやサポートを受けていきます。

このプログラムでは、ワークショップやフィールドワーク、インタビューから様々な学びを得て、ツアープランを作成するために約1ヶ月半活動してきました。DAY3では、成果報告会をオンラインで実施しました。

グループ1

グループ1は「神社めぐりinおおた」をテーマに発表されました。
有名な観光地だけでなく、地元の魅力を知ってほしいという思いから、今回は、「世良田東照宮」と「八坂神社」をピックアップしてツアーを作っています。

特に、印象的だったのは、八坂神社の周辺には小さな6つの社(やしろ)があることです。これは、実際にフィールドワークとして現地を訪問して発見したことだと教えてくれました。また、八坂神社には腰を下ろす場所があり、穏やかな雰囲気なので、休日にお弁当を持参して訪れるのもおすすめだそうです。

さらに、市役所の観光交流課の方にインタビューをして教えていただいたという群馬クレインサンダーズに注目したスポーツツーリズムについても触れて発表をしてくださいました。

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グループ2

グループ2は「まったりツーリズム」をテーマに発表されました。
見知らぬ土地にて様々な観光地を周るのは体力がいるということから、まったりしながら館林の魅力について知ってほしいとのことでした。

ツアープランの中には、自分でトッピングをカスタマイズできるクレープ屋さんの「Bell Boia」やツツジが有名でアニメの撮影場所にも使われている「つつじヶ丘公園」など、10代から20代がまったり楽しみながら一日を過ごせるプランになっていました。

つつじヶ丘公園の敷地内にある「SUGAR HILL CAFE」というカフェを運営されている遠藤さんにインタビューをし、飲食とサブカルチャーの掛け合わせについて詳しく教えてもらったそうです。若者がカフェに入りやすいような内装や音楽など、様々な工夫をされているそうです。

今回のフィールドワークを通して、館林にはおしゃれで素敵な場所があるのにあまり知られていないという課題を発見したと伝えてくださいました。

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グループ3

グループ3は「館林魅力再発見の旅」をテーマに発表されました。
フィールドワークを実施する前に、館林観光協会の方に「館林の魅力を発信するために若者にできることはなにか」を聞き、館林での体験数を増やすことやSNSで繋がることといったアドバイスからツアープランを作成したそうです。

ツアープランでは、無料で貸し出してもらえる自転車やバスなど、公共交通機関をうまく使いながら、「館林美術館」や「花の横塚」などの目的地までたどり着くプランになっていることから、様々な視点で物事を見れるツアーだと感じました。

特に、印象的なのが「館林美術館」です。この美術館のテーマが「人間と自然の関わり」となっており、本格的な美術作品を鑑賞するだけでなく、レストランやショップなど楽しめる要素がたくさんある美術館になっていると教えてくれました。また、自然囲まれた芝生や公園があり、写真を撮ったり友人と遊んだりすることができるので、若い人も足を運びやすいことも教えてくださいました。

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グループ4

グループ4は「館林かるたで巡るたてばやしの旅」をテーマに発表されました。
館林かるたは、館林の魅力あふれる場所や歴史などを知ることができるかるたです。この館林かるたに沿って、館林の自然や歴史にたくさん触れられるツアープランを作ってくださいました。

ツアーのターゲットは親子ということで、「製粉ミュージアム」での体験型教室や「上毛モスリン」の和洋を織り混ぜた建築様式が特徴の建物など、親子で楽しめるコンテンツをうまく組み合わせて作成されていました。感染拡大により、体験ができないところもあるかもしれませんが、館林かるたに描かれているイラストや言葉を見て現地に訪問するだけでも、多くの学びが得られると思いました。

発表を聞いて、当事者意識を持ちながら親子で楽しめるコースを作ってくれたように感じました。

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総評

各チームの発表が終わり、最後に一般社団法人インパクトラボの戸簾 隼人さん、成安造形大学の田口 真太郎先生、島根県立大学の宮下 聖史先生に総評を頂きました。ここでは、総評を抜粋してお伝えします。

戸簾隼人さん:「ツーリズムをテーマにしたプログラムを通して、これまで自分が見えていたモノや通う場所にあったモノを、それ以外の視点に広げて見てみたら、また違う面白さがあったことに気づいたのではないでしょうか。また、実際に使ったり体験したときに他の人はこういうふうに感じているんだと知るきっかけにもなったりしたと思います。それらの発見が皆さんの成長に繋がったのだと、発表聞いていて感じました。」

田口 真太郎先生:「参加者の皆さんが、素朴に何が面白いかという目線で、地域をもう一度見直すことで、実は地域の探究よりも、自分自身の探究をしていたと気づいたと思います。普段通っている地域にたくさん情報がある中で、何が自分に引っかかるかということを、何度も調べながら振り返ることで、少しずつ発見してツーリズムという作品になっていったと思います。短い時間でしっかり作品をまとめたことで、絶対に皆さんはステップアップしました。これを繰り返すと、より自己探究ややりたいことが見つかってキャリアに繋がると思います。」

宮下 聖史先生:「参加者の皆さんに大切にしてほしいのは、プログラムを受けて、どんな気づきや成長を得られたのかを考えてほしいということです。いろんな形で問題解決の提案とよく言われるようになっていますが、問題解決を急ぎすぎず、自分自身がどんなところに問題・関心を持つか、どのような自分に学びや気づきを得るのかなどの基盤を持ちながら社会的な問題解決を考えていってください。」

さいごに

最後までお読みいただきありがとうございました。カンジョディスカバリープログラムは、冬休みの間にフィールドワークなどのグループワークを行い、「誰にどんな価値を届けるか」をポイントとしてツアーを考えてもらいました。地元だから知っている(知れた)スポットやアイディアが各チームに詰まっていた発表だったと思います。発表を聞いていて、私自身も館林や太田に行ってみたいと思いました。

インパクトラボでは、高校生を対象としたオンラインゼミや教育プログラムの運営を行っております。気になる方はインパクトラボ公式HPをご覧ください。


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