EM座談会イベントレポート vol.1 ~大きな声では言えない、エンジニアリングマネージャーたちの悩み~
こんにちは。primeNumber 採用担当の石川です。
実は少し前にエンジニアリングマネージャー(以下「EM」)座談会というクローズドな会を開催しまして、その内容があまりに濃かったのでぜひぜひみなさんにシェアしたいと思い、記事にしたためました!
対象はEMでしたが、すべてのマネージャーのためになるお話がたくさんでした。。
冒頭ですが、終わった後の感想の一部をご紹介!笑
また、今回の座談会で使用した進行方法の「リーンコーヒー(Lean Coffee)」とは、 アジェンダの無いMTGと呼ばれている会議形式のことです。準備のいらない手法なので、マネジメントに携わるみなさんにも参考になると思います!
では、詳細は以下にご紹介していきます!
自己紹介Time
今回は、4名のEMの方に加えて、primeNumberから1名ファシリテーターとして参加させていただきました!
【参加メンバー】
Aさん:現在、4チーム+2プレイングマネージャー
Bさん:7人のマネジメント中
Cさん:EMになったばかり
Dさん:前職、現職でEM経験あり
ファシリテーター:EM T-san(本名 秋田さんですが、以下 T-san)
議事録:採用担当 石川
まずは、座談会の趣旨・流れを説明
今日の目的
EM同士のお悩みをみんなでディスカッションしながら知見を広げる
勉強会というよりは、懇親会!
本日の進行方法:リーンコーヒーとは
アジェンダの無いMTGと呼ばれている会議
アジェンダの作成からその議論までを時間内で効果的に行うことができる
参加者の興味が強いトピックを網羅的に話せる
進め方
1. トピック出しと優先順位の決定
2. トピックのディスカッション
優先度高いトピックから話す
5min → 3min → 1min という間隔で当該トピックのディスカッションを続けるか投票する
投票が半数以上なら当該トピックディスカッションを続ける
半数満たない場合は次のトピックへ
↑をMTG終わりまで繰り返す
みんなで共通認識を持ち、早速スタート!
①トピック出し
いざ、実践!!
2分という時間内に書ききれる範囲で、みんな真剣に話したいトピックを書いていました🖊️マネジメントの悩み、話したい議題は尽きませんよね。笑
②トピック紹介
大体一人2~3トピックを出し、ひとりずつデスクに付箋を貼りながら、トピックを紹介していきます。
全部記載するか迷いましたが、テーマだけでも興味深かったので載せてしまいます。笑
(出たお題一覧)
EMは暇であるべきか否か
経営と現場に挟まれがち。どうしてる?
プレイヤーとマネージャーの循環
プレイヤーをきちんとやれていないと、そのチームのマネジメントしづらくないか?
1on1は週1回であるべき、は本当にそう?
EMの後継者はどう選ぶ?
いない、もしくは複数いる場合
割り切って働いている人向けのマネジメントが語られることが少なくない?
EMの評価
新しくEMになった人へのフォロー
組織的なEMの質の担保
採用ムズイよね
技術キャッチアップどうしてます?
業務委託と正社員の使い分け、迷う
チーム外どこまで口出す?
③投票と優先順位付け
正直、話したいトピックがありすぎて選ぶのが難しそうでしたが、ひとり3票で話したいものにドット投票をします。ぜんぶ、ぜんぶ議論したい・・・と思いつつ、なんだかんだみんな関心が高いものは共通している印象なのもまた興味深かったです。
(選ばれなかったトピックは、お酒を交えた懇親会にて🍻)
④選ばれたトピックのディスカッション
最終的に選ばれて優先度の高いものから1トピックずつ、以下のサイクルに合わせて話していきます。
以下にて、実際の議論の会話の一部も紹介します!
1.EMは暇であるべきか?
役割の定義:
マネージャーは「すべてのボールを最終的に拾う」役割であり、問題解決やサポートを行うべきだと思う。
EMは少し特殊かもしれない?
他のマネージャーは代理で手を動かせないケースが多いが、EMはメンバーのタスクを引き受けることができる。(一概には言えないけれど)
時間の使い方:
文字通り暇になることはないが、時間の使い方に工夫が必要だよね。
対外的な発信や関わりを最適化するための時間を確保すること、大事。
いわゆる未来への投資に時間を割くこと、割ける状態なことが重要。
「暇」であるべきという意味:
EMはニートにはならないが、手が空くような仕組み作りが重要。
2.安定志向の人材向けのマネジメントについて語られることって、少なくないですか?
現状と課題:
マネージャーとして自発的に何でも取り組む人を育てることが重視される一方、安定志向な方へのマネジメントはあまり語られない。
とはいえ一定数そういう人は存在するし、もちろん悪でもないよね。
こういった人たちは自分の範囲で業務を遂行し、ビジネスライクに働く人もいる。中には雑談を好まない場合もあり、そういう方にとって適切な接し方、マネジメントに悩む場面もあった。
キャリア志向の違い:
安定志向で働く人がキャリアを伸ばしたいとは限らない。現状維持を望むスーパープレイヤーもいる。
一人一人違うことを受け入れ、成長意欲がある前提のような、押し付けたコミュニケーションにならないようにしたいね。
こうした人たちは、モチベーションの浮き沈みが少ない印象がある。
目標設定の難しさ:
安定志向で働く人にはストレッチゴールを設定するのが難しく、120%の目標を求めるのはが難しい場面があった。
ゴールを明確にし、きちんと業務を遂行しているなら、そのままでよい場合もある。
チーム内での影響:
安定志向で働く人の割合が高いと、プロジェクトにおいて落ちるボールを拾う人がいない場合がある。
チーム内で積極的に自分の役割を超えてチャレンジする人材と、安定志向で自分の役割を全うする人の比率を意識することが重要。バランス良く配置することで、チームのパフォーマンスを良くしていけるのでは?。
運用方法:
たとえばそういう人材は、守りの業務や運用業務が向いているケースがある。
安定志向の方には、業務の安定性を重視するマネジメントの適用を考えると、より適正を引き出せるのかもしれない。
3.採用ムズイよね・・
採用業務の困難さ:
チームの採用が難しく、どれだけの時間や労力を割くべきか悩んでいる。
人材の母数が少なく、面接に至るまでの過程が特に難しい。
市場の課題:
市場にそもそも該当職種の人材が少なく、応募があってもミスマッチが多い。
ほかの手段を試みるも手応えがなく、どの方法が有効か模索中。
成長可能性のある人材:
SREというロールが生まれた背景を考えると、役割を切り出して素質のある人を育成するのが良いのではないか?
ただ、教育の時間がないため人材を欲しているのに、育成のための時間を取るのが難しいんですよね。
採用活動の改善:
エージェントからの推薦、スカウト、自己応募のマッチング率を上げたいが、どのようにすべきか悩んでいる。
うちでは直接エージェントとやり取りし、推薦が来たら迅速にチームで話し合い、1時間以内には返答する体制を整えている。
詳細なFBと迅速な対応で、優先度高く紹介してもらえる関係性に注力するなどしている。
今日のEM座談会の感想
もうちょっと時間ほしい(笑)
みんなで投票して話すと、関心がわかって面白い
議論の時間が足りなかったので、2人ずつ分けるとより深いラリーができるかも
延長時間決めず、グッドの数×1分間だけ延長とかでもよさそう
ディスカッションのなかで派生したテーマもめちゃくちゃよかった!
画用紙とかがあると、思ったことを書いて貼り足したりできる
続きはお酒をまじえて(笑)
飲み会での雑談
飲み会での団らんも、みんなが振り返りできるようにほぼ全部メモをとっていましたが、EMではない自分にもとても参考になる金言ばかり・・・笑
参加した特権ということで、詳細は記載しませんが、飛び交ったトピックだけ共有。
採用のコツ
プレイヤーとマネージャーの循環
EMって孤独じゃん
1on1ってどんだけやる?
EMの「評価」業務の悩み
自分のキャリアをどう考える?
組織内のビジョンやプロダクト改善の意見交換どうしてる?
LT会などはあっても、スモールな会で社外のEMたちと、日頃の悩みを腹割ってお話する機会がそう多くないからか、ものすごく盛り上がって充実感のある座談会でした。
今後も定期開催しようと思っていますので、もしご興味がある方はぜひ、
以下のカジュアル面談フォームから、EM座談会希望とメッセージ頂けますと幸いです!
今後はEMだけではなく、他職種でもやっていけたらと思っています!
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