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【代表インタビュー】イミューの事業内容
株式会社イミューでは「地域に根をはり、日本を興す。」というコンセプトのもと、ふるさと納税支援や地域ブランド開発事業を行っています。代表の黒田康平さんにご経歴から創業までの裏側、現在の事業内容と展望について教えていただきました。
▼前編:イミュー創業までの裏側
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◆事業内容
ーそうして(前編)2021年に創業したイミューの現在の事業内容を教えてください!
▪パートナー事業
1つ目はコンサルティングやWeb支援などのパートナー事業です。地方の食を全国に届ける「ふるさと納税」という制度に着目して、生産者さんや自治体が商品の魅力を広く伝えるための支援をしています。
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▪地域ブランド事業
2つ目は地域の特産品の価値を高める地域ブランド事業。地域の特徴や認識の差分を汲み取って新しい価値を形にした商品開発を行ったり、それらを都内でプロモーションしたりしています。ただ宣伝するのではなく、商品とコミュニケーション両面から戦略的に町やその商品を打ち出していけるのは弊社の強みです。
【レポート】初開催の体験型ふるさと納税リアルイベント「Beyond The Taste」が大盛況のうちに終幕!
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▼北海道白糠町の”幻の“生いくら「シラリカいくら」を味わえる!「シラリカいくら食べ比べ亭」が東京下北沢に期間限定オープン
※主催:シラリカブランドプロジェクト実行委員会(株式会社イミュー/株式会社playknot /株式会社Right Design/白糠町)
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ここではただブランド作りのお手伝いをするのではなく、自分たちが主体となって地域のブランドを創る取り組みです。工場をつくり生産拠点を設けて新しい産業創出を行っています。また廃業しかけた地元企業の事業承継なども行っています。
▼イミュー、北海道・白糠町に「極寒ブリ」加工工場を新設 地域貢献と新たなブランド育成を目指し操業開始!
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▼株式会社イミュー、地域から失われかけた伝統を守り育てる挑戦 北海道・白糠町で創業60年の「本ししゃも」製造事業を承継
北海道白糠(しらぬか)町
北海道の東部に位置する人口約7,200人の町。豊かな自然に恵まれ漁業、林業、酪農などが盛んです。太平洋沖の暖流と寒流が交わる絶好の漁場にあり、1年を通じて様々な海産物が獲れますが、茶路川、庶路川、音別川と鮭が産卵に帰ってくる川が3本もある恵まれた立地から「秋鮭」「いくら」の漁獲量が高く、ふるさと納税の返礼品としても高い人気を誇っています。
白糠町のnoteでも取り上げていただきました!
▪システム開発
3つ目はシステム開発です。具体的に言うと、ふるさと納税の自治体向けに継続寄付可視化システム「ふるさとリピートマップ」(特許出願中 / 特願2022-144015)の提供を行っています。
ふるさと納税による寄付者のLTV(生涯寄付)を可視化しています。2年3年と継続的に寄付することでまちとの結びつきがどう変化するか、年間を通じてどのような寄付が入っているかなどを分析し、自治体課題に沿った適切な戦略立案をサポートしています。
▼ふるさと納税の継続寄附可視化システム「ふるさとリピートマップ」の提供開始
ーありがとうございます。利益を生むためだけではなく「商品価値を高めて、一次産業を元気にする」の両方を叶える手段としてふるさと納税の支援に取り組まれているのですね。
◆白糠町での挑戦
ー白糠にもオフィスを構えたと伺いました。イミューでは現地で事業継承をしたり加工場を運営したりと事業会社という枠を越えて実際に手を動かしているのが珍しいですよね。
一次産業は自然が相手の商売なので、私が過去に行っていた飲食店や通販事業より不確実性が高く、立ち上げが難しい業態だと感じています。生産者さんや自治体と特産品の価値を高める施策を考える中で、自分たちだけが安全な所であれこれお願いするだけでは不誠実だし、絶対に上手くいかない場面もでてくる。一次産業に携わるというからには、他人の褌で相撲を取るのではなく、自分自身が商品を生産して実践する事業が必要だと兼ねてから思っていました。
全国的にふるさと納税が盛り上がっている中、全国4位である北海道白糠町の棚野町長が、「北海道は採るだけ出荷するだけで北海道にお金が残らないのが課題だ」と言われており、ここであれば自分たちがやりたいことに挑戦ができるのではと直感的に感じました。そういう中で色々と進展し、昨年2023年9月に水産加工場の建設に踏み切りました。行政の応援体制が手厚く、工場の建設費用も2/3を負担してくれたんですよ。
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ー素敵な連携です!黒田さんはご出身も関西で、縁やゆかりがあるとは言い難いまちでの事業スタートですよね。何か新しいことを始める時、それが地方であるほど地元住民との良い関係作りが肝になる気がするのですが、黒田さんはすごく地域に馴染んで働かれているように見えます。地元の方との関係づくりで意識されたことはありますか。
単純かもしれませんが、「とにかくたくさん会いに行く」というのは自分の中で決めていました。拠点は東京でも、月に1回以上白糠町に通っていました。何度も何度も白糠町に行って「また来てるの?」と言われるようになってからも足を運んで、そのうち私がいないタイミングに「明日役場で待ってるけどこない?」と声をかけてもらえるくらいフラットな関係になりました笑
なぜ地方で新しいことを始めることが難しいのかを考えたことがあるのですが、地域で事業をされている方々って既にいろいろなチャレンジをされていると感じます。ただ何かしらの理由でうまくいっていないことが多く、また都会に比べて狭いコミュニティなので、一度失敗してしまうと二度目のチャレンジがしづらい空気感があるなどの地域ならではの環境があると思っています。
「よそ者、若者、ばか者」が世界を変えると言われているように、環境や過去のしがらみに捉われない人だからできることがあると思っていて、私もそういう意味では「よそ者」。外部の人間が入ることで地域でうまくいっていなかった歯車を回していくことができると信じています。
また決して外部の人間だけではうまくいかないという点も重要です。「よそ者」と「地域のコミュニティリーダー」とのチームがその地域を変える最高のチームになると考えています。この観点からもよそ者である我々は足繁く地域に通い、住み、地域を知り、その中の人と一緒に挑戦をしていくことを続けたいという気持ちです。
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◆今後の展望
ー最後に今後の展望を教えてください。
イミューの強みは「マーケット視点を持ちながら地域の中に入って一緒に事業開発ができること」です。その1つは自治体さんと手を組んで関係人口の創出を目的に、地域と都内の接点を創っていけることだと思っています。「ふるさと納税」はその自治体の地域の”外”にいる人と交流できる貴重な制度なので、やり方がわからず困っている地域と一緒に自分たちの武器を探して、その地域のファン最大化をしていくことができます。
社内では「地域をつくる」という言葉をよく使っているのですが、イミューの活動のゴールは自社の売上や利益ではありません。またブランド開発を通して「あの地域ってブリが有名だよね」と言ってもらうことは1つの通過点だと捉えています。
成し遂げたい世界は、もっと先にある「このブリはこの町の自慢です」と町民の方々から言葉をいただける状態や「産業が育ち、雇用や収益によりまちが潤い、住む人が幸せになる」という、地域資源をつくり育てるレベルまで持っていきたい。
白糠町×漁業を例にとると白糠漁業協同組合の高齢化が進み、獲れる魚種の変化が課題の今、イミューでの工場雇用やブランドにより新しく若い方が街に働きにくる状態や、新しい魚種の付加価値を上げてまちに収益ができる仕組みづくりを実現したい。できるだけ大きい上位課題をまちと一緒に取り組むことで、1つの商品・1つの事例に留まらず、この取り組みを起点に明るい未来が枝分かれのように広がっていくことを目指しています。
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ー黒田さんありがとうございました!
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株式会社イミューでは「地域に根を張り、日本を興す」というコンセプトのもと、地域資源のブランド化による産業創出を行っています。事業に関するご相談や取材、一緒に働きたいと思った方はHPからお気軽にお問い合わせください!
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