#31 船の上では見れなかったM-1決勝
おはようございます。
日本近海をクルーズしている乗船クルーのケントです。
客船でバーウエイターとして働いています。
いよいよクリスマスそして年末、、
ホリデークルーズ!
船内各所にはクリスマスツリーやデコレーションが登場、レストランのメニューも一部クリスマス使用に変更しバーチームはモルドワイン作り。
きっと陸ではクリスマスブレンド、ウインターブレンドそしてニューイヤーブレンドといったキャッチーな響きの深煎りのシーズナルブレンドが販売される頃。
ホリデーの中でも特にクリスマスはこれでもかと言わんばかりの祝賀ムードを演出するのか大半のクルーズ船。
前乗っていたPクルーズの船もそうでした🎅
クルーみなサンタハットをかぶり歌を歌ったり。
今の船も歌こそ歌うのだが…
一味違う船内を包む雰囲気。
2人の時間を落ち着いた雰囲気でゆっくり過ごしてもらいたい。
そんなコンセプトがラグジュアリークラス、Vクルーズならではのエレガントさなのだろう。
働くなら船のサイズは小さい方がいい。
端的に、2500〜3500名規模のクルーズ船数隻で4年ほど働き至った結論。
業界のトレンドは20万トン越えのメガシップ(ロイヤルカリビアンやMSCが良い例)でゲストの定員は5000オーバー。
船が大きくなればクルーも増えるもの。
しかしより良いサービスを提供したくてもそれが可能なキャパシティには限界があるのでは?
そんな思いを胸中に抱えなからバリスタをしていたからニュージーランドワーホリ。
客船カムバックを目論む際、迷うことはなく今の会社に就活。
船の重さは約5万トン、定員が900名ほど。
大きすぎずかと言って小さすぎず。
今の船はまさにちょうどいいサイズ感
乗船クルー、船で働いてる人数は約380名。
満員を想定しても単純計算、ゲスト2人にクルー1人つけられる割合(ラグジュアリーシップの指標のひとつ)。
フロントラインのみならずハウスキーピングにも日本語が話せるクルー(フィリピン、インドネシア、ベトナムなど)多数。
ゲストからしたら非常に心強いだろう。
クルーの多くが他の船経験者な上にスーパーバイザーやマネージャークラスの上司たちが現場に出向く社風。
他社のカジュアルシップよりはるかに接客が上がるのは自然なこと。
その中で日本人クルーは筆者を含め10名ほど。
「え?まだ1ヶ月半。」
香港に飛び深圳から乗船したあの日がはるか昔のように感じられてしまう我ら。
それだけ忙しかったということか。
一瞬で中国クルーズは終わり上海から神戸へ。
そして思っていたよりずっと大変だった立ち上げ、数えきれない激辛フィードバック。
そこから毎週、毎週、変わるがわる出会う色々なゲストと共に出来る限りの改良を続け迎えた年末だった。
ここのところカスタマー満足度は正直かなり良い。
特にF&B部門(フードandビバレッジ)に関する評価はとりわけ◎!!
温かい感謝のコメント、応援のメッセージがたくさん、また次の予約しましたというゲストもちらほら。
クルーみんなのハードワークのおかげである。
飲み物を通じて幸せなひと時を提供するのがビバレッジチームのゴール。
個人としては3つ。
①日本語でのワインの説明、ペアリング用ワインの選択などスペシャルニーズに応える
10ページほどあるワインリストの翻訳、改訂版が完成。M-1決勝の時間に仕事。
休みでも民放は観れないので今年は諦めて。
②船のコーヒーを美味しくする。
今ある素材のポテンシャルを最大限に活かし自分が作るなら人一倍高いクオリティのものをスピーディーに提供する。
③英語でのワインの説明、次のコントラクト、インターナショナルシーズンに向けて文法のパターン、表現の幅を増やす。
品種の特徴や個性、テロワールなど一言、二言(足りない)添えるだけで味わいが増すのがコーヒー、ワインの良さでありおもしろさ。
香り、味わい、食感なんでもいい。
間違いなく美味しいものを自信を持って提供できるように勉強を続け知識とペアリングのアイデア、引き出しを蓄えたい。
そう言ってもらえるだけでやりがいがあるではないか。
船旅を終え自宅に帰っても船での食体験、そこで得た学びや発見は色褪せないはずだ。
人に話したくなったり、今まで買わなかったものに興味が湧いたりしたら。
どんなに嬉しいだろう。
そうしてまた船に戻ってくれたら…美味しいコーヒーを作りワインを紹介しよう。
東京の近くに実家がある筆者。
ちょっと時間がある時は新宿ルミネtheよしもとへ。
エンタの神様や爆笑レッドカーペット、ハネトビ世代、お笑い鑑賞が小さい頃から好きであった。
個人的にはヨネダ2000推し。
過去前例のなかったM-1におけるV2を成し遂げたコンビ、令和ロマンは同世代。
大谷世代にまた1人セレブリティが現れる。
負けていられない…??
船では地上波が映らず歴史的瞬間を見逃したけれど、外資系クルーズで働く以上仕方なし。
今年1年間ありがとうございました!
良いお年をお迎えください。