#19 お酒デリバリー 今やなき銀座コリドーの秘密基地
みなさんおはようございます。
今週は訳あって名古屋にいる筆者のケントです。
キッズ向けテーマパークにて原色の制服を見に纏い不慣れながらキッズの相手をしています。
9割以上、ほぼ全てのゲストが小さなキッズのいるファミリー。
ターゲットはなんと6歳〜12歳。クルーズとは大違いですね。
新たな土地、新たな人。
社食のお味噌汁が赤味噌なのがとっても名古屋ですね。
上海乗船まで2ヶ月を切りタイトルの航海日誌がいよいよ始まろうとしています。
半年コントラクトほぼ日本。
客層も聞いている感じ100%日本人のチャータークルーズ。
ゲストとの言葉の壁はほぼないはず。
バリスタを目指すため、アプライした未経験のバーウエイターポジション。
正直どこまでやりたいことが出来るのかは未知数。
ラグジュアリーな船上でゲストにどんなアプローチが出来るか。
ふだんどんなお酒を飲むのか、なぜ今回このクルーズを選んだのか、寄港地の楽しみ…などなどお酒を提供するのみならず、ふだんの会話からリラックスして船旅を楽しんでもらえたら素敵だろう。
そんな想像をしながらカクテルのYouTubeを観ている昨日この頃。
そもそもカクテルとは??
まず覚えるべきは基本の30種類だとか。
ベースになるお酒の歴史、製法、ウンチク。
さあ楽しい勉強の時間です!!
愛媛は今治にあるマスター家常のお店アンカー⚓️
次のコントラクトが終わったらすぐ行きたい。
続いて見出したら止まらない、カクテルの熱いドラマがNetflixのドリンクマスター。
No. 1ミクソロジストを決める一芸を極めた人たちによる頂上決戦。
時は遡り2016〜17年、夜間の専門学校に通っていた頃。
朝〜夕方までお酒のカクヤスで配達のアルバイトをしていた。
それはまだ山崎や白州の12年が少なからず流通していた頃の話。
エリアは東京、銀座4〜8丁目、有楽町と新橋の一部。日本を代表する夜の街。
クラブ、ラウンジ、バー、割烹、お寿司やさんに天ぷら屋さん…そのほとんどが個人経営の業務店。
一見さんお断りや御用達というニューワード。
お酒の単価が他のエリアに比べ極めて高い銀座。
晴れの日も雨の日もお酒を配達し空き瓶を回収する。
愛車はリアカー付き電動自転車。
有楽町と新橋の中間、JRの高架下にある銀座コリドー街が拠点だ。
出発前にルートを決める。
3〜5件分のお酒を積み出発、あちこち立ち寄りグルグル。
それを何時間も繰り返す。
今思えばクルーズによく似てる気も。
早く終わらせてだいぶサボってもいたのが懐かしい。
一年以上働くと個人的に顔と名前を覚えてくれるバーもちらほら。
配達のほとんどが開店前の時間帯。
中華料理、串揚げ屋さん、お鮨屋さんなど仲良くなったお店には仕事終わりやプライベートでお客さんとして足を運ぶことがあった。
そしていくつかマスターの人柄と雰囲気に惹かれたバーがあった。
お酒の知識はもちろんのこと、美しい所作、立ち振る舞い。言葉選びのセンス、遣い方。
近すぎず遠すぎず、配慮ある距離感の絶妙なバランスに憧れた。
お客さんとして行くのはちょっと緊張したけれど。
気軽に声をかけてもらい、旅の話に付き合ってもたった思い出。
そんなバーで頼んでいたのはハイネケンの生ビール。
今となっては飲みたい、気になるカクテルがたくさんある。
先日、フランスの老舗リキュールメーカーが主催するバーテンダーの大会が開催された。
2024年の今季、見事日本チャンピオンとなったのは高校の同級生。
彼もまたいっしょに銀座でお酒のデリバリーバイトをしていた間柄でもある。
日本チャンピオンの称号と共にフランスで行われる世界大会へ。
そして来月には地元埼玉の大宮で独立と多忙を極める峰岸氏。
メジャーでプレーする同学年の大谷翔平や鈴木誠也と同じくらい刺激をもらえる存在に。
昨年、西新宿にある彼のお店でいただいたフルーツカクテルは忘れられない衝撃的な美味しさだった。
次々と出てくるお任せカクテル。
どれを飲んでもクリエイティブで見た目は美しく美味。
度数はあるのに酔いが遅い不思議な心地良さ。
美味しいお酒を知り素敵な夜になった。
高校を卒業後、野球部の監督から実家に届いた年賀状に書かれていたのがこの四字熟語。
一意専心…他に心を動かされず、ひたすら一つのことに心を集中すること。
どうも集中力が欠けている、何事も長続きしないのだ。フラフラ転々としてきた20代のエンディング。
夢中になれるものは船だろう。
クルーズと海外旅行。そしてコーヒーなのか、英語なのか、それとも古着か。
選べないからこそ、好きなことを全部つめこんだ船の仕事に胸が高鳴るのだ。
創造と冒険は同じ精神の所産。
アウトプットが求められる30代。
勉強した内容を人に説明出来た時、その知識は自分のものになる。
来年またアジアを出るクルーズに乗り願わくばもう一度ヨーロッパへ。
赤と白しか分からなかった2022年コロナ明けヨーロッパクルーズ。
それから2年、コーヒー、ワインどちらも今なら何倍も楽しめるに違いない。
そんな希望を糧に今日も働こう。
最後まで読んでいただきありがとうございました!