武術的マインドフルネス ~コントロール下におく~
生きているとコントロールできないものが多くある
雨が降ってる
雪が降ってる
コミュニケーションが苦手
生きるのがつらい
トライすることがしんどい
などなど
雨も雪もコントロールできないし、
人もコントロールできないし、
自分が感じていることもコントロールできない
1と2がコントロールできないという実感を持っている人は多いと思う。雨が降ってて嫌だなとなっても晴れさせることはできないし、
あの人とのコミュニケーションが苦手だな、あの人と話さないといけないんだけど話しかけるのしんどいな、でも話しかけないといけないし、でもやっぱりいけないな、となる
これらはコントロールできない、でもこの感受性で捉えたものがとても必要なことであり、これによりコントロール配下におく大きな一歩である
人を変えることはできない → うん、そうである
自分も人だから変えることはできない → うん、そうである
いやだなと感じてしまったり、緊張を感じてしまうことも変えられない → うん、そうである。それでいいし、感じたことを大事にすべきである
でもそうなるとそれにとらわれてしまって身動きができなかったり、しんどくなる → それも含めて大丈夫である、それが自分をとらわれているならそれも私によってとらわれている、それと自分がいることに気づく
自分がいるからしんどさがいるのである、私という世界があるからしんどさというものが私の世界で存在することができる → しんどさというのは私の世界の中の村人Aであり、私の世界の住人で私の世界の下にいる。私が消えてしまえばそのしんどさも消えてしまうから
呼吸をしていることに気づくことでしんどさに支配されてる自分から少し抜け出て、自分の世界が呼吸をしていることに気付ける → 私の世界に私がいて、私としんどさ(村人A)がいて、しんどさにうざがらみされている
ただそれだけである →私の世界の中の私は村人Aと接点を持つときもあるがそれだけである、もしかしたら重要な情報を教えてくれてるのかもしれない
私の世界の私はしんどさと適切な距離をおいて、そして色んなことを教えてもらって次に行く
世界観を持つこと、すでに世界観があることに気付くことで、コントロールできないものはあるけど、自分の世界に持ってくることができれば、お互いに自由であり、自律した存在であることを尊重し合えればよいだけである
何でしんどさがあるんだと悲観しすぎる必要もないし、しんどさが多い世界、つまりはしんどさという村人Aが多い世界線かもしれないけど、私の世界の私は村人Aと適切な距離をとるだけである
手順
呼吸をしていることに気づく
どこで呼吸をしているのかどんな大きさか
どこで膨らんだり凹んだりしているのか
ふ眩んだり凹んだりする呼吸というのがあることに気づく
緊張する場面や苦手な場面を想像する
どこで緊張しているのか、どこで苦手さを感じているのかを感じる
体の中でどんな風になっているかを見つける
固いのか柔らかいのか、重いのか軽いのか
その緊張の存在を認めてあげる
あらためて呼吸をしていることに気付き、緊張の存在と共存するように一緒に呼吸をする
固かったり重かったりした緊張も実は呼吸をしていて動いていることに気づく
互いが自律した存在であり、互いが寄りかからず、自由にしてあげることで、私の世界観の中で共存する存在であることに気付くことで豊かな呼吸ができる
改めて呼吸していることに気付いて、ゆっくりと外の世界に気付いて戻ってくる