私の現代詩人5撰

これは私の主観で選んだもので、特質がある詩を書く人だなと私が感じたものを紹介するもので、詩を解説するものではありません。書いていく順番にも意味はありません、私の気分です。詩を書いている人なら勿論知っている方々だし、現代詩を読んでみようかなとする人には、是非にとお勧めする詩人の方々です。そして私が、ただ好きだと言いたいだけ。

1人目は、最果タヒさん。現代詩人で最も人気のある人。詩といえばこの人の名が出るくらい。作品を見れば、詩だと紹介しなくても詩だと分かる作品で、多くの現代詩で溢れる中にこの人の詩が入るだけで、他の詩が詩に見えなくなるくらいに詩を感じられるもの。またエッセイや小説等、無理矢理に詩で表現せずに、それぞれに適した表現方法をされるところが好き。そして私が最も凄いなと感じるところは、最果さんの詩を読むと詩を書きたくなるところ。主に詩だけれど、言葉に仕えている感じのする人。好き。

2人目は、安藤元雄さん。名前を出すものの、よく分かっていない。ただこの人の詩が、良い事だけが分かるというか。言語化出来なさすぎて、名前を出そうか迷ったけれど、でもめっちゃ詩を良いと思ったからお勧めしたいー、ってここに書いています。熟練って言葉だとはっきりし過ぎているような気がするけれど、最も近い言葉なのかな。私が見た男性詩人の中で、最も凄いと感じた人。語彙が無くてすみません。でも好き。

3人目は、望月遊馬さん。先に書いた最果タヒさんと現代詩手帖賞を同時に受賞されていたところから私は知って、この人の詩を見た時に感じたのは文の独特な質感。美しいとか綺麗とかじゃない、なめらかなと言うのが最も適しているようなものを感じたと同時に、何故もっと書店に置かれたりしていないのかと思った。現代詩に人気があれば、もっと読まれている筈の詩人の方。私としては圧倒的に評価が足りないと感じるし、本当にもっと人気があって良い筈。好き。

4人目は、伊口さやさん。この人の詩は、間の取り方が特に上手いなって感じる。文章のリズムやテンポみたいなものが良くて、軽快とは違うんだけれど読みにくさがまるで無かった。私が詩を書く時に間の取り方は大事にしているから、その部分の見る目はとても厳しくなっている筈だけれど、それでも上手いなって感じたから、普遍的に見ると特質して良いんだと感じる。真似出来ないにしても間の取り方とかで悩んでいる人は、お手本にして参考になるだろうなと感じたほど、間の取り方が上手な詩を書く人。好き。

5人目は、松尾真由美さん。私が現代で最も優れた詩を書いていると感じる詩人の方。この人の詩を見るまでも、私は小説に童話や詩を何年も書いてきていて、賞を貰うことはなくても書いたものを見てくれる人は沢山居て、売れば買ってくれる人も居たし、現実でも口が上手いとか物の見方とか評価される事もあったから、自分の書くものにも自画自賛するほどに自信はあって。今でもそれは変わっていないけれど。自分の中にある詩の印象は、ネットで目に入るものばかりだったからそれ等を笑う事はなくても、正直詩というものには高を括っていた。そんな中で自分の詩には自信があったし、勧められたことで面倒だったけれど、公募に詩を投稿しようかとした時に、一応プロの詩人の詩を見ておこうと検索した時に、初めて見たのが松尾真由美さんの詩だった。その時の感動は、今思い出しても身体が熱くなる。この文章の質感は何?って。語彙語感、韻律に旋律まで感じて、曲線そのものみたいな詩で。さらっとした淑やかな中に、何か波打つようなものもあって。見上げたような感覚になったけれど、それはとても深くてでも高くて、そして遠くて。初めて本物を見た気がした。さらに何が凄いって、こんな質の詩を書くのに、Twitter(x)でそれを公開しているところが凄い。この人が奢ること無く詩を公開してくれていたから、詩を知ってもらおうと行動してくれていたから、今の私があるし感謝してもし切れない。そしてまだ凄い所があって、先に書いた最果タヒさんと望月遊馬さんが、現代詩手帖賞を受賞された時の撰者を務めていた方なんですよね。これを知った時に衝撃過ぎたと同時に、自分の文章を見る目を信用していいなって、確信することにもなったし。ただただ凄い詩人。好き。

とかまあ、これ迄にも私が散々に名前を出してきた人達だから、普段私の書いてるもの見てる人には新鮮さは無かったかも知れないけれど、ただただ凄くて、ただただ私が好きな詩人の方を書いてみました。勿論ここに書いていないだけで、他にも好きな詩人の方はいます。ただ私が途中で書くことに面倒になるだろうと考慮して、渋々5撰にしただけです。良い詩を書く人は沢山居るのに、それが埋もれて行くのが耐えられないから、もっと現代詩に人気が出るように私も書いていかないと。誰かの5選に私も入れるくらいにならないとな。詩に興味ある方、是非プロの詩を見てくださいね!







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