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「価格差」 「移動コスト」 「時間コスト」

 今日は前回の記事「お店の選択肢と究極の選択肢」の中で太字マーカーした単語を掘り下げていきたいと思います。
 子どものうちは、

 「商品の価格」、「自転車をこぐ体力」、「移動に必要な時間」
 と表現しましたが、これを大人の言葉に置き換えると
 「価格差」、「移動コスト」、「時間コスト」
 になり、

 「価格差」>「移動コスト」+「時間コスト」

 とならないとお得になりません。
 価格差は数字で表現されており、チラシなどで比較すれば良いので分かりやすいですが、移動コストと時間コストが分かりにくいです。
 厳密に計算すればややこしくなりますし、労力を掛けて影響の少ない要素を調べるのも非効率なので、私は下記の考え方でざっくりと算出しています。

移動コスト

 移動コストは交通費、つまり電車やバス代として払った実費、ガソリン代は燃費から計算した額です。
 実は通勤・通学で電車やバスを利用している人は、この点が有利で羨ましく思っています。なぜなら、本来の目的である「通勤・通学」を行うと同時に「商品運搬」が出来るからです。
 私も大学生の時は通学経路に電気街がありましたので、帰りがけに途中下車して地元で買えないPCパーツや電気パーツを安価で買い込んでいました。
 当時はポリ袋が手に食い込んだり、紙袋が破れたりと時にトラブルもありましたが、エコバッグ必須の今なら、長時間持っても疲れない持ち手のバッグをひとつ、通勤カバンに忍ばせておくと便利ですね。

時間コスト

 時間コストは「自分の稼ぐ能力」と比較します。予め自分の給与額を時給換算しておき、買い物に要した時間を掛けるとコストが出ます。買物に1時間かかると丸々時給分費用が掛かるので、意外と大きいです。
 時間は往復分必要ですので、少々の価格差で片道30分掛けて出かけるくらいなら同じ店で買った方が安価ですし、時間はどうやっても買えないモノです。時間コストを意識し出すと遠距離の店に行くことがかなり減りました。

 上記の考え方は、私の社会人になるまでのヒストリーにはありません。つまり、「社会人になるまでは考えることの無かった事柄だった」ということです。
 お金を稼ぐ様になり、「働いて得たお金の重みを感じてから」分かるようになったことです。この買い物の3要素は、高校生あたりで学んでおきたかったですね…。

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