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「価値」を踏まえた買い物の種類 その2

 先日は価格の大小に焦点を当てて買い物の種類を3つに分けましたが、今回は価格は一定、しかし得られる価値が異なるということに焦点を当てて買い物の種類を3つに分けてみます。

 平たく言うと「投資」と「消費」と「浪費」の3つの切り口です。投入した費用(価格)、労力、時間に対して、

等価なものが返ってくるものが「消費」
上回る価値が返ってきたら「投資」
下回る価値しかなかったら「浪費」

です。

 いくら安価なものを求めるのが適切な買い物でも、すぐ破れてしまうゴミ袋や折れてしまう割り箸では用を成さないので「浪費」となりますし、1,800円で買った本を元に仕事を工夫したら、会社に褒められて報奨金を貰った…となれば「投資」になります。

 ただし、この3つの分類方法は、判断する人の今までの生き方や経験してきたこと、価値観によって大きく変わります。

 第一の例は賭け事です。嫌いな人にとっては、競馬や競輪はテラ銭が25%だからとても割に合わないと言いますが、好きな人にとっては、暇な一日ずっと居場所があって、興奮を楽しんで遊んで帰れるのだからレジャーの一種、充分価値があると言います。
 前者にとっては「浪費」後者にとっては「消費」の位置づけなんですね。

 第二の例は読書です。本を買う行為についても、本を読むことが好きで、知的好奇心を満たすことで快感を得ているという人にとっては値段以上の価値があります。ですが、本は読んで情報を入手して活用するだけだと考える人にとっては等価の意味しかありません。
 前者にとっては「投資」後者にとっては「消費」の位置づけになります。

 このように個々人の生きてきたバックボーンの違いによって、解釈、意味が変わってきます。ですので、いちいち「釣りは道楽だ」とか「高級家電は使いこなせないから安いものでOKだろう」などと論ずることは平行線をたどるだけです。

つまり、

 価値観は様々なので、個々の品物や事例を挙げて「投資」「消費」「浪費」と定義することは、あまり意味が無い。
 但し、自分が持っている価値観に基づいて「投資」「消費」「浪費」の定義をして、個々の品物や事例に適用した結果、「浪費」の割合が多いことは問題である。

ということです。家計簿を見て、

①投資+消費の割合が60%、浪費の割合が40%
②投資+消費の割合が70%、浪費の割合が30%

ならば、②の方が好ましいと言えるでしょう。
 自分で決めた「定義」です。数字が悪いからといって安易に浪費の境目をずらすことの無い様にしましょう。(←ここが一番難しいのかも)

 ちなみに私の定義が守られていたらとっくにお金持ちになっていますが、実際にはそうなっておりません。言うは易く行うは難しで御座います。(情けない…)

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