【本紹介】新海 誠:小説 すずめの戸締まり (角川文庫)
□紹介する本
小説 すずめの戸締まり (角川文庫), 2022/8/24
新海 誠 (著)
KADOKAWA
□感想
なのはとか、まどマギ的な魔法少女もの?という感じに最初は見えた。
しかし、最後の方になるにつれて、時をかける少女、耳すまあたりの感じ、
そして、トトロ、千と千尋などのジブリ映画になってきていた。
特にダイジンがトトロのように何度もすずめを救うのが印象的。
□良い点
繊細な表現がいくつか見られた。
特に気に入っているのは、へその緒のような波を残していく船といった表現。
人としての旅立ちをうまくへその緒で表していた。
□批評
洗濯機の中のような
という表現が、神戸でのバイトや、東京での人混み、さらにラストのミミズと対峙するシーンでもあった。
特にミミズとの対峙では、洗濯機の中のようなというのは、ちゃっちすぎる。
別の表現がよかった。
群生する植物のようにという表現も何度か重複して見られた。他の表現もあるとよかった。
特に最後の方になるにつれて、締め切りが迫っていたこともあった?のか、表現の重複と、簡素な感じがあった。
□メモ
監督の裏話よりから参考になったこと。
通奏低音
固着
アニメーションの制作に対する後悔と、
震災における後悔を重ねた作品とのこと。
#読了日
22/08/26