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誰かの成功をなぞるのもいいけど、一緒に挑戦しませんか?

NPOの伴走支援をしていると、なんらかのパッケージやメニューを求める団体さんがいらっしゃいます。それは、こうしたらこうなるという確証をもとに意思決定されたいのだと思います。

これまで40団体以上の伴走経験や様々な情報を活かして、過去のどこかの団体さんの成功を参考にして成功させることはできますし、それに対して「お客さま」としてお金をいただけることはお仕事としてありがたいです。

でも、そういうお仕事はあまりお受けしません。年間1件か2件くらいです。なぜかというと、なんとなく気のりしないならです。自分の成長につながらないし、なにより次のお仕事につながることがそうした案件にはありません。自分を削り取って売ってるみたいな感覚がしてしんどいです。

例えば、寄付を集めることはそんな難しいことではなくて、あるところまでわかってしまえば自分達で出来るものです。世の中には新しい技術の紹介や他の団体の成功談がたくさんありますが、それを参考にしてもNPOができることはとても限られていて、今できる少ない選択肢を選んでやりきるだけです。そうした伴走支援をパッケージやメニュー化して提供しても『これお金払っている理由なに?』と数回で団体さん側でなってしまいます。そういう消化試合的な伴走支援はお互いにとって時間の無駄です。

私がいいなと思うのは、団体も初めてのことでどこをどうしたらいいかわからないし、今給黎さんに何をお願いするかは大枠でしかわからないけど、走りながら考えていきたいです、といった感じのお仕事の依頼をうけると、「同志」として見てもらえているんだなと思えて燃えます。もちろん、私にとっても初めてのことも多くて、迷惑をかけることもありますが、お仕事を通じてすごく成長しますし、その経験が巡りめぐって別のお仕事につながっていくことが多いです。

個人事業主で収入は不安定なので、マネタイズとか収益化どうする?と思う時はもちろんありますが、NPOの領域の「お客さま」よりも「同志」を増やしていくことに注力することで、そこにつながっていくんだなと実感しています。

数年前は「ファンドレイザー」と名乗っていましたが、同志案件のお仕事を重ねることで寄付集めが範疇でなくなってきて、今は「NPOの伴走支援者」と言っています。また数年したら、この先、自分がやっていることの呼び名が変わっていくはずなので(仮)伴走支援者なイメージでやってます。

新しいことに挑戦すると、まわりみちもたくさんあったり、無駄になってしまうことや、失敗することもあります。その道を一緒に歩いたり走ったり飛んだり跳ねたりする人がいると見えて来る風景が変わってくると思います。(仮)伴走支援者に関心がある方は是非ご連絡ください。


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今給黎 辰郎(いまきゅうれい たつお)
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