わたしはわたしらしい写真が好き
一眼レフカメラを手にして、早くも一年が経とうとしている。
わたしの愛機はNikonD750。
カメラはだいぶ前から始めたくて、どのメーカーにしようかと迷っていた矢先に私は突発性難聴になった。そして後遺症を患うことになって、臆病者なわたしは、
『こんな身体じゃカメラなんてできない!』
と前に進めなかったのだ。
カラダのフラつきが30%残っていて、体調が悪いとピント合わせにも苦労するし手ブレも人一倍してしまうけれど。
それでも私は病気を克服して、カメラを始めたい!
その一心で必死にリハビリをして、去年の誕生日に中古だけどカメラを手にしたのだ。
わたしは四国カメラ部を通してカメラの師匠と出会った。
わたしが撮りたい写真って一体なんなんだろう?
たくさんの人たちから『あなたの写真は素敵ね』と、褒められて注目されるような写真を撮りたいのか。はたまた、いいねやフォロワーさんが沢山いて自分は人気者だと勘違いして生きていくのか?
わたしはいったい、写真を通して何をつたえたいのか?
写真を撮っていると、いったい誰のために撮っているんだろう?と考えるようになって。わたしは、この写真を通して誰に何を伝えたいんだろう、と。
ただ、ただ。
人気の観光地やお店や、場所ばかりを追い求めて撮りに行くのではなくて私が伝えたい一枚を撮って、それを元に色んな人たちに目にしてもらう。
そして、
こんな場所があったんだね、知らなかった!
とか。
人や場所や地域の活動とか。
派手さはないけれど、そんな小さなことを少しずつ発信していきたいなと。まだまだ戸惑っていて試行錯誤中だけど。そんな発信ができたらいいなと考えている。
写真について、師匠とはなしたとき。
あなたは趣味で写真を撮りたいの?それとも趣味よりワンランク上を目指したいの?
と訊かれた。
そして私は、こう答えた。
『わたしはワンランク上を目指したい!』
素人だから一眼レフカメラを手にしたら、なんでも簡単に撮れるものだと思っていた。だけど実際には簡単どころか、うまく撮る事もできなくて。
『色が出せるようになりたい!』
と、言ったときには
『写真の色だなんて、そう簡単に出せるものじゃないの』
と論破されて凹んだ事は言うまでもない。
だけど、やっぱり目指しているものがあるから師匠には、自分はこんな風になりたい、やりたいと自分の意思を伝えたのだ。
Nikonは昔から風景写真には精通していて有名だ。
本当にレタッチしなくてもいいくらい、いい色が出る。
もし、raw現像したら。
その写真は、どのように生まれ変わるのか?
色を出すという事は、まだまだできていないし。
カメラ生活も2年目のペーペーだけど。
カメラの世界って本当に素晴らしい!
と、心からそう思った。
自分にしかできない表現があって。
自分にしか表現できない世界観があって。
本当に楽しくて楽しくて仕方がない。
写真を通して、たくさんの人たちとも出会う事ができたし仲間もたくさんできた。
一緒に活動してくれる仲間がいる事で励まされて勇気づけられて。
そして今、わたしは自分の世界を一から作り直そうとしている。
カメラマンは孤独なのよ。
仲間と仲良しこよしで撮りに行くことも嫌いじゃない。
だけど、他人と一緒だと自分が撮りたい写真が撮れないという事に気がついた。
ひとりで行かないと撮れない一枚がある。
自分が納得のいくように。
自分のやりたいように。
人に気兼ねなく撮りたい。
そして、わたしは私の世界を表現したい。
大口たたく生意気な若僧だけど、そこは目を瞑ってもらって見守ってほしい。
せっかくカメラを手にしたのだから、
豚に真珠では勿体ない!
わたしらしい一枚が撮れるように。
これからも精進いたします。
2021/6/14
永遠
#nikon #カメラの楽しみ方