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2020年ダイニングテーブル動向(ソリウッド調べ)
(このnoteは「家具屋で働く双子のブログ」から編集、転載したものです。本家ブログには私(双子の姉)ではなく双子本人たちが書いている記事もお読みいただけますのでどうぞご覧くださいね!)
皆様は年末年始、いかがお過ごしでしたでしょうか。
私は、年末の忙しいときに子どもからインフルエンザをもらってしまい、職場でも家庭でも周囲に迷惑をかけまくって寝込んでおりました。健康にはより一層気をつけていきたい新年の幕開けです。
さて。新年はあちらこちらで「今年の目標」だとか、「今年の動向」だとかが話題になりますね。日本全体としては今年はオリンピック・パラリンピックが開催され、様々なところで盛り上がりをみせることでしょう。私も楽しみにしています。(チケットの抽選は全敗してますが…。)
オリンピック・パラリンピック終了後については、残念ながら経済的にあまりよい予測を目にしませんが、いったいどうなるのでしょうか。人口減少、少子高齢化の影響はすでに感じるところがありますし、モノ作りをする会社としてはよりいっそうの地球環境への配慮もしなくてはなりません。大規模災害への懸念もあちらこちらで聞きますし、「普通に生きていくこと」にさまざまな変化が求めらているように思います。
ライフスタイルの変化は家具屋としても敏感でありたいところでもあります。実際昨年後半から、来店されるお客様が求めている家具への変化を実感するところがあり、今日はそんなことを書きたいと思います。
題して「ライフスタイルの変化から読み取る2020年ダイニングテーブル動向(ソリウッド調べ)」
ポイントは3つあります。
・いろいろちょうどいいクルミ材、注目度No.1!
・時代はミニマム傾向なのか?テーブルは小さめサイズがいい。
・個性が大事、耳つきテーブル
いろいろちょうどいいクルミ材、注目度No.1!
数年前まで、人気の樹種と言えば圧倒的に「ウォールナット材」と「チェリー材」でした。
↑ウォールナット材
↑チェリー材
今もその2種類は不動の人気を誇っていますが、ここに来て注目を集めるようになったのが「クルミ材」です。
↑クルミ材
広葉樹(=硬い部類の木)でありながら、どこか素朴で柔らかい雰囲気があり、色味も濃すぎず、薄すぎず、ちょうどいい自然さがあっていいという声をいただいて、ソリウッドでは今、注目度No.1!特に若い世帯の方に人気です。
ちなみにウォールナットも日本語訳すると「クルミ」ですが、家具の材料としてのウォールナット材とクルミ材は明確に区別されています。
ウォールナット材…北米からの輸入材。ブラックウォールナットと言われることもある。つややかなこげ茶色が高級感と大人な雰囲気を醸しだすので落ち着いた空間によく合う。
クルミ材…日本をはじめ中国、ロシアで育つ木。正式名称はオニグルミ。淡い色味で素朴で柔らかく、優しい雰囲気を醸し出す。明るくナチュラルな空間に最適。
産地と色味が全く違うので同じ「クルミ」でも家具業界では全く別のものとして取り扱われているのです。色の濃さといい、触れた時の柔らかい雰囲気といい、いろいろちょうどいいクルミ材の人気は今後も続くと予想しています。
時代はミニマム傾向、テーブルは小さめサイズがいい?!
最近は小さめのテーブルをお探しの方がとても増えました。住宅事情、家族の人数、ライフスタイルの変化など、私たちを取り巻く住環境の変化も関係しているのでしょう。
これまでソリウッドでは、サイズが小さめの(W900(mm)〜W1200(mm)くらい)耳つきテーブルというのはニーズが少ないと判断し、製作することはあまりありませんでした。が、最近は小さめの耳つきテーブルをお探しの方が増えた印象があります。
住環境の変化に伴って、暮らしはできるだけコンパクトにしたいというミニマム傾向も関係しているのでしょうか。家具に限らず所有するモノは極力減らし、シェア可能なモノはほかの人と共有し、身の回りの生活用品は自分の審美眼で選び抜いた少数精鋭のお気に入りに限定する、というスタイルが主流になってきたのかもしれません。特に都心部ではその傾向は顕著です。ただ小さければいい、少なければいい、価格が安ければいいということではなく、「これを使う理由が明確にある」「○○だから私はこれを選んで買った」という「モノを所有する意味」が重要になってきたのかもしれません。
少し話題がそれましたが、私たちは少数精鋭のお気に入りの家具として選んでいただけるよう、2020年は最近ニーズが高まっている小さめサイズの耳つきテーブルの製作にも力を注いでいこうと思います。
個性が大事、耳つきテーブル
コンパクトに、シンプルに、お気に入りのモノに囲まれたライフスタイルでは「自分らしさ」や「これを持つ理由」がより一層重要になってきます。そんな中で唯一無二の無垢材耳つきテーブルは、今後も需要が高まると予想します。
ではちょっとここで「耳つきテーブル」のおさらいを。
耳つきテーブルと私たちが呼んでいるのは、木の皮に近い部分をできるだけ自然のままに残してあるテーブルのことです。個性豊かで存在感のあるダイニングテーブルとしてソリウッド主力商品の一つです。(はい、おさらい、おしまいです)
ともすると無機質になってしまいがちなシンプルでミニマムな暮らしの中に、木の家具、特に毎日の食事につかう耳つきのダイニングテーブルがあると、そこは一気に安らぎと自然(Nature)を感じられる空間になります。シンプルかつミニマムでありながら、美しく安らぎを感じられる家具。耳つきテーブルの可能性はそこにあると感じています。
ということで、1月も半ばになってしまいましたが、新年最初の姉ブロは、「ライフスタイルの変化から読み取る2020年ダイニングテーブル動向(ソリウッド調べ)」について書きました。今年はより一層みなさまのお役に立つ無垢家具の情報をお届けできればと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。もちろんソリウッド吉祥寺ショップへのご来店もお待ちしています。