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格好良いお酒を飲みたい

音楽、服、時計、車、家具など嗜好品を選ぶ時、その基準になる大きな要素の1つは格好良いかどうか。
せっかくお金を払って、あってもなくてもいいものを選ぶなら格好良いに越したことはないですよね。

格好良いと言っても、ものによっても違うし、同じものでも様々なものがありますが、普段私たちがお勧めしているお酒だと何が格好良いのかを考えた時に思い浮かんだのがこちらのお酒です。

スカーレット アペリティーヴォ
https://www.imaday.jp/c/spirits/gd20910

こちらのお酒は、「アマーロ」というタイプのリキュールを、神奈川県相模原市にある伊勢屋酒造というところで造ったものです。
「アマーロ」とはイタリア発祥の薬草酒で、その言葉の意味は「苦い」。その名前の通り、癖になる苦味が特徴です。
私はずっとカクテルには興味がなかったのですが、3年ほど前からその美味しさに目覚め色々なバーに行きました。バーで取り扱っている蒸留酒やリキュールはレストランで見ることでほとんどなく、それがとても格好良く見えました。と言ってもバーで見る格好良いお酒の多くは海外のもの。日本で造られたものだとジャパニーズウィスキーやクラフトジンが多く、リキュールはほぼ皆無でした。

そんな時、友人に連れて行ってもらったバーでお勧めしてもらったのが「スカーレット」でした。
国産のものだということは最初に説明してもらい、興味は湧きましたがそこそこの味だろうと(今思えば失礼な話ですが…)思っていたら飲んでみてびっくり!
苦味が主張しながらも全体のバランスが良く、癖があるのに飲みやすくて美味しい…。
国産のリキュールと言えば梅酒がありますが、甘いだけでなく、こんなにも苦味をきちんと使いこなせる国産のリキュールがあることに頭を殴られたような思いでした。
そして格好良さの一番の要素である見た目がいい。

1杯で私はこのリキュールの虜になり、ぜひ取り扱いたいと思いましたが、きっと生産量が少ないだろうなとダメ元で連絡してみたところ、あっさりとお取引できることになりました。笑

調べてみるとお一人で造っていらっしゃるので、1種類ごとの本数は少ないのですが、色々な国産のボタニカルを使ったアマーロを造っていて、リリースがある度に全て仕入れていますが、毎回苦味の種類が違い、苦味でこんなにバリエーションのある味を出せるんだと驚いています。

話を最初に戻すと、なぜこのお酒を格好良いと思ったのか。その理由はこのお酒の一番の特徴である苦味です。
苦味や渋味は、一般的にはポジティブな言葉とは言いにくいですが、それを使いこなした時に格好良いと思えるのだと思います。
そして、素材は全て国産のものでありながら異国情緒があり、このお酒を飲んでいるだけでどこかを旅している気持ちになる…。そのトリップ感も魅力です。

少量生産なので数は限られていますが、ぜひお試しいただきたい1本です。

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