山田めい

一般社団法人舞台芸術制作室無色透明/変劇団 脚本を書いたり、俳優として舞台に立ったりします。 障がいのある方との演劇づくりにもファシリテーターとして取り組んでいます。趣味は切り抜きとハンコ作り。プロフィール写真©️Kieli

山田めい

一般社団法人舞台芸術制作室無色透明/変劇団 脚本を書いたり、俳優として舞台に立ったりします。 障がいのある方との演劇づくりにもファシリテーターとして取り組んでいます。趣味は切り抜きとハンコ作り。プロフィール写真©️Kieli

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社会教育士になった!

本日、北海道立生涯学習推進センターさんより社会教育主事講習修了証書が届きました。これで私も社会教育士を名乗れるそうです。社会教育士は地域の学びの場を支える、黒子的な役割を担う専門人材。文部科学省から委託された機関が実施する社会主事講習を1カ月くらい受けて、必要な単位をすべて得るとこの称号を得られます。 仕事も、家庭もてんやわんやでしたが、おかげさまで、どうにかこうにかすべての科目の単位をゲットしました。全方向に感謝です。 社会教育の現場に入ることがあるなら、取っておいて損は

    • 劇王がはじまる。

      今週末はとうとう第十回中国ブロック決定戦!短編15分間でつくられる劇作家たちの熱き闘いを観に、ぜひぜひ広島市青少年センター(広島市中区)へ足をお運びください。 2012年の劇王X天下統一大会中国ブロック決定戦をきっかけに、2013年からスタートした中国ブロック劇王決定戦。今回でなんと十回目のアニバーサリーを迎えます。なんだかんだと2012年から関わっておりまして、コロナウイルスで中止になった回を除けば皆勤賞の私です。 今年は前回に引き続き、司会アシスタントで参戦します!

      • 両手を合わせてすくえるお水は

        「升(ます)」という漢字がありますが、「両手ですくった量」というのが由来の漢字だそうです。1升は約1.8L。実際にそんなに両手ですくえるかと言われるとまったくすくえません。 とまあ大体こんなものでして……。人間ひとりが手で持てる量ってこんなにもちょっぴりなんだなとしみじみ。だからこそ、手に水をすくって、何人かで持ち寄ることって大切だなあと感じます。 今年もヒロシマの孫たちの稽古場に来ています。小学生・中学生・高校生・大学生・専門学生・社会人まで本当に幅広い年れいの人たちが

        • 露出は5割 大人ですから

          寝る前にちょっとだけ少女漫画を読む。中村明日美子さんの『同級生』シリーズ。 「喜怒哀楽も 露出は5割 大人ですから」 35歳の原先生のモノローグが身にしみいる。本当の気持ちは2割くらいにとどめておいて、実際の発言は0.5割くらいにとどめておいて、ニコニコと不自然にならないように微笑んでいる技術を多くの大人が身につけているに違いない。 物語的には当て馬な原先生に、切なさが止まらない。 6月もまもなく終わり、7月7日日曜日、シアターねこ(愛媛県松山市)での公演の稽古がどんどん進

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          3月31日の夜

          20歳のころから愛用していた皮の長財布が、ある日閉まらなくなり、常に口を開きっぱなしになってしまった。不便だと思いながら、中身がこぼれないように財布を鞄にしまう日々。それからしばらくして、大学の卒業記念でいただいた名刺入れを紛失した。これまた毎日鞄に入れていた愛用の品。立て続けに、鞄の中の心の拠り所を失った3月だった。愛用している手帳も3月でページが終わってしまう。ううう……。もう無理だと思いながら、大好きだったものたちを手放せない。でももう間に合わない、3月31日が終わって

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          スイートスプリングって

          先日、会っていた人が別れ際に「これ」と言って、黄色い丸いものを手渡してきた。手のひら大、柑橘類らしいそれには、ピンクの養生テープが貼られていた。 そこにはカタカナで「スイートスプリング」と書いてあった。 「なあ、スイートスプリングってもらったことある?」 と友人Oさんは言った。ああ、これはスイートスプリングという種類か、と思うと同時に、いろんな返事が頭をよぎる。しかし、このスイートスプリング、別れ際も別れ際に差し出されたので「あまそう」と返事をしただけで終わってしまった。

          スイートスプリングって

          まいるまいるまいる配信チケットもございます。

          まいるまいるまいるでは、舞台のリアルタイム配信とアーカイブ配信を行なっています。おきらく劇場ピロシマでの映像配信ははじめてなのでドキドキです。 詳細と購入はこちらから▼ https://engeki-hiroshima.zaiko.io/item/361625 おかげさまで13日14時の回は予約の受付を終了しております。 たくさんのご予約を誠にありがとうございました。

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          まいるまいるまいるの日々

          本日は年明けはじめての稽古でした。おやすみの俳優もいましたが、年末に会った俳優たちに年明けもまた会えることがヒシヒシとうれしかったです。この場所でこの人たちに会えることは当たり前ではないなとヒシヒシ。 おきらく劇場ピロシマ「まいるまいるまいる」いよいよ今週末が本番です。今回ライブとアーカイブ配信も実施する予定。子育て中だったり、遠方だったり、さまざまな事情で劇場を訪れることができない方もアクセスできます。 どの回もまだお席がご用意できますので、劇場にもぜひ足をお運びくださ

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          ゴミのようなって、どんなゴミ?

          「なんだか、自分がゴミのような気持ちなんです」 と言われて。ぼんやり「それは燃やせるゴミ?生ゴミかな、それとも資源ごみ?」と思うが、それをそのまま言わずにそっと胸の内にしまい込む。ゴミのような気持ちだとつぶやく人は、自分が今どんな種類のゴミに近づいているか知ることを求めてはいない。自分が使い捨てられたような、塵のようなちいさな存在であるような、そんな気持ちになっているのだ。 「私は不要なものや意味のないもののほうが好き」 口に出しそうになるが、それもやっぱり我慢する。肯定では

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          【予告動画】おきらく劇場ピロシマ『まいるまいるまいる』

          来月より開幕する舞台「まいるまいるまいる」の予告動画を作成しました! 配信もあります♪気になる方はぜひアクセスください^^ 障がいのあるなし、ボーダーを飛び越える とびきりゆかいな寓話劇です。 ***** ゆかいに共生ゆーとぴあ企画 おきらく劇場ピロシマによる演劇公演 「まいるまいるまいる」 脚本:末田 晴 演出:田上 豊(田上パル) 出演:阿慈谷竜士、石川滝人、礒本直和、石原ゆうま、岡本美乃里、江島慶俊、角西陽向、木村友香、近藤美咲、坂本悦子、澤 雅展、清水愛理、下園夢乃、副島慎司、中野紀子、長畑篤克、東谷麻未、大和なゆた、山村亜友美(50音順) 会場:WAKOゲバントホール (広島県広島市中区本川町2-1-13 和光パレス21 5F) 日時:2024年 1月13日(土) ①14時開演☆ ②18時開演 1月14日(日) ③11時開演☆ ④15時開演 ※開場は開演の30分前。受付は60分前にスタートです。 ※☆マーク…公演後アフタートークあり 料金:一般2,000円 障がい者割1,000円 20歳以下1,000円 高校生以下 500円 ※障がい者割……障害者手帳をお持ちの方対象。介助者お一人さま半額(1,000円)、2人目からは正規の値段となります。 ★プレミアム先行予約チケット販売! 12月5日〜12月15日の間にプレミアムチケットをご予約くださったお客様は特典として素敵なプレゼントをご用意させていただきます! プレミアム先行チケット料/各チケット料金+500円 ★配信チケットをご用意しております 遠方のお客様、会場へのご来場が難しいお客様のために、本公演はライブ配信(上演を同じ時間にインターネットでご覧いただけます)と、アーカイブ配信(後日、決まった期間内に字幕入りの公演映像をインターネットでご覧いただけます)をご用意しております。 配信チケット料金:一律1,000円 ご希望のお客様は、下記アドレスにお申し込みください(メールのタイトルに「配信チケット希望」と記載ください。info.musyokutoumei@gmail.com 【チケットのお申し込み・公演に関するお問合せ】 ○一般社団法人舞台芸術制作室無色透明 HPフォームはこちら▷ https://engekihiroshima.wixsite.com/p... メールはこちら▷5656okiraku@gmail.com 「件名:演劇公演チケット希望」とし、お名前・メールアドレス・お電話番号・希望の観劇日時・チケットの枚数をお知らせください。 電話はこちら▷ 080-5620-5078(担当:山田) 照明:佐々木正和 音響・映像配信:合同会社Shape 舞台美術:坂田光平 with ぽんぽんのみんな、株式会社フルステージ チラシデザイン:橋本デザイン室 制作:山田めい プロデューサー:岩﨑きえ 主催:一般社団法人舞台芸術制作室無色透明 協力:認定NPO法人ひゅーるぽん、広島県アートサポートセンター、烏丸ストロークロック 後援:公益財団法人ひろしま文化振興財団 経済産業省 コンテンツ海外展開促進・基盤強化事業費補助金 (ライブエンタメ産業の基盤強化支援) JLOX 補助事業

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          教科書に載っていた安部公房作品といえば

          安部公房の『壁』ってどんなのだっけ?と本棚から引いてパラパラ。「S・カルマ氏の犯罪」の記憶しかなかったが、「赤い繭」も入っていました。高校生のとき、現代文の授業で読んだことのある人も多いはず。私が当時持っていた現代文の教科書にも収録されていました。60分の授業中に、「赤い繭」の読書感想文を書くように課題を出されて、筆が止まりまくった記憶が……。 解釈がたくさんできるところも、教材として魅力的だったんだろうな。 安部公房自身は、自分の作品が教科書に掲載されて教材化されることに不

          教科書に載っていた安部公房作品といえば

          急いで救うための車

          緊急車両が大好きな息子。救急車がとくにお気に入りです。 家の中でもせっせと救急車のミニカーを並べて遊んでいます。 そう何度も経験はないものの、人生の中で幾度か救急車を呼んだことがあります。救急車を呼ぶとき、くるまでの間、搬送されるまでの時間、どの瞬間を思い出しても胸がキュウとなる。人の生き死にのそばにある車、救急車。 「救急車みよっか?」 とねだられて、息子と並んで救急車が出動する動画を見ながら、私はひとり胸がキュウとなっているのでした。

          急いで救うための車

          おろしや国酔夢譚のような

          大学生のとき、ロシア文化を学ぶ講義で映画『おろしや国酔夢譚』を視聴した。 遭難した光太夫たちは、言葉の通じないロシアの地でなんとか「何?」という意味のロシア語を身につけ、現地の住民にとにかく「何?」を繰り返してロシア語を習得していく。 過酷。当時は緒形拳に感情移入しすぎて終始過酷を感じた。凍える大地での必死のコミュニケーション「何?」。ううう。 2歳の息子も「これは?」を一日中繰り返している。生活用品からアニメのキャラクター、ときには何もない空間を指差して繰り返す「これは?

          おろしや国酔夢譚のような

          空と海を越えて 風のように走れ

          2023年末は、子どもを連れて横浜のアンパンマンミュージアムへ。平素は地方都市に暮らしている身なので、みなとみらい周辺の都会ぶりに目が回りそうです。溢れる人とアンパンマンとアンパンマンの仲間たちに囲まれて、なんとか館内に入場。人混みなど気にならない2歳の子どもは、目が終始なにかに釘付けです。握る私の手をふりほどき、果敢にアトラクションにつっこんでいきます。 その後、同行の家族の協力を得てアンパンマンショーの座席にもつけました。 内容はアンパンマンによる歌と踊りの短いショーで

          空と海を越えて 風のように走れ

          700万年分の朝刊

          「日本で1年間に流通する情報量は、新聞の朝刊700万年分に相当する」 (平成20年度) らしい。これは情報通信政策研究所による調査とのこと。 どういう理屈ででてくる数字なのかわからないが700万年は途方ない。旧石器時代から現在まで飛び越えるような時間である。大体10年前のデータなので、現在はさらに膨大な情報がとびかっているのだろう。 もうすぐ1年がおわる。 流れ、飛び交っている情報は膨大だけれど、キャッチする自分のアンテナは常にみがいておきたいと思う年の暮れ。 202

          700万年分の朝刊

          せなかとおなか

          体を洗いながら、どこまでがせなかで、どこまでがおなかなのか、と思いを馳せることがある。どちらも「なか」がつくので、おそらく、体の中のどこかに、せなかとおなかの境目があるのだろう。 昔書いた脚本に、こんなセリフを入れたことがある。 ものとものの間ってなんてモゴモゴしているのだろう、と思いながら、夜、体を洗う。そんななか、今日も夜がふけていきます。

          せなかとおなか