生き★ムズ
生きるのむずかしい。
生きることはスタンプラリー、死ぬまでになるべく沢山のスタンプ(経験したこと)を集めたいと思っている。わたしがまだ押してないスタンプは山ほどあるのに、日常を生きているとスタンプを押す機会が全然ない。
非日常は確実に生きている実感がある。こないだアメリカに行ったこともそうで、1人でドジャースタジアムをうろついたり、スーパーで買い物したりと、些細なことだけど「異国の地でも、1人でなんとかできるんだ」と自己肯定の材料になる。
非日常にも色んな種類があると思う。旅行みたいな「場所型非日常」から、未経験のことに飛び込む「経験型非日常」、経験済みのことでもさらに高みを目指す「背伸び型非日常」。日常のレールを身軽に飛び越えて、いつだって非日常に飛び込んでいたい。
時に、周囲の人が非日常の邪魔をしてくる。「家庭があるのに」「人の目が」と、色んな文句を携えてわたしを日常にとどめようとする。それでも、わたしが死ぬ前に「あんなことしたかったなあ」と後悔しても、他人は責任を取ってくれない。あくまで自己責任だけど、押せるうちにスタンプを押しに行かなくちゃなあと思うのであった。おわり。