2冊の本から学んだ"若さ"が孕む危うさ【読書記録】#4
「人は何歳からでもやり直せる。」
この言葉について皆さんどう考えているでしょうか。僕は、この言葉について正しく理解する必要があると思っています。
なぜなら、この言葉は人を甘やかす魔力を有しているからです。
「20代は楽しく生きればそれでいい。」
「きっと何かのきっかけで成功できるだろう。」
そう、劇的なブレイクスルーが訪れる瞬間をただ待つだけのスタンスに陥るリスクがあるのです。
今回は、20代の"若さ"が孕む危うさを僕に教えてくれた2冊の本を紹介します。
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● 人生は20代で決まる TEDの名スピーカーが贈る「仕事・結婚・将来設計」講義
この作品の著者は、20代の若者の心理を専門とする心理学者です。そのため、カウンセリングの実体験や研究結果に基づいて論理が展開されており非常に説得力があります。
本書では、20代は背負うものが少ない分、様々なことに挑戦して可能性を広げられる唯一の期間であると強く訴えられています。裏を返すと、この20代を漫然と過ごせば可能性が狭まってしまうということです。
しかしながら多くの20代は、「自由と若さがあるうちは楽しければそれでいい。」と考えて現実から目を逸らしているようです。
30代は2度目の20代ではない。
20代のうちから仕事・結婚について真剣に考えておかなければ、30代以降の将来は一瞬で呆気なく終わってしまう。"若い"からといって現実から逃げていい訳ではないということです。
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● 上京物語 僕の人生を変えた、父の五つの教え
本書では、先に紹介した『人生は20代で決まる』と共通した点が語られています。
「まだ若いからやりたいことも資金も無い。」
現状を打破しなければと考えながらも、何かとやらないことに言い訳をつけて殻に閉じこもり続ける、、、。その結果、振り返ったときに退屈な人生を歩んできたことに気づいてしまうのです。
さらに本書では、『やぶるべき常識』や『自分の価値観を持つ方法』として、望まない人生にならないための思考・行動が提示されています。
『牙と爪を捨てたライオン』の例えや、『自分をつくることが許されたこの百年間に、何をするか?』という思考法には脱帽させられました。
また、『時間を投資する』ことや『本を読むことの重要性』についても語られています。"若い"ということに言い訳をつけて漫然と過ごすのではなく、"若い"うちに自分を磨いておくべきなのだと強く伝わってきます。
この1冊を読むことでリアルに人生変わると思います。というか、変えなければいけないと強く感じさせられます。
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最後にまとめ。
『人生は20代で決まる』は、データに基づいて論理的に"若さ"が孕む危うさを訴えています。
『上京物語』ではさらに"若さ"が持つ可能性についても語られていて、感情が揺さぶられます。
これら2冊の本に費やす数時間にはその何倍もの価値があると思います。
やっぱり読書っていいものですね。