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#62 【育爺日記Eps.8】夏は「認知症」が進む季節。~暑さと脳のお話~

本日の我が町の気温は、お外が39℃。窓を閉めっぱなしにしていた2階の南の部屋は、何と42℃までに気温が上昇していた。もはや、よく行くスーパー銭湯の「あつ湯」の温度である。

この暑さ、実は『認知症』にも、非常に宜しくない。

脳はとても暑さに弱い部位です。
脳の温度が40・5℃を超えてしまうと、脳を構成するたんぱく質が変異してしまい、脳は機能障害を起こしてしまいます。それを避けるために、本来脳には過熱を保護するためのシステムが備わっています。これを「選択的脳冷却機構」と言います。

鼻腔の奥には脳と繋がっている毛細血管がたくさん通っていて、鼻呼吸で冷たい空気を通過させることによって、脳を冷やすことができます。
特に夏場に運動をして体温が上がり、さらにマスクをしたままでいると、「選択的脳冷却機構」が有効に働かなくなり、頭がぼーっとしたり、頭痛を起こすなど熱中症のリスクも高まります。

人のいないところではマスクを外し、涼しい空気を吸う。また、マスクを着用しているときには、いつもの夏よりエアコンの温度設定を少し下げ、脳の過熱を防ぐなどの対策をしましょう。
また花粉症、夏風邪などで鼻呼吸ができなくなった時には、できるだけ早く治療をされることをお勧めします。

【脳のストレスを予防する ~脳冷却と水分補給に気を付ける~】記事より引用

―― 脳の温度が40・5℃を超えてしまうと、脳を構成するたんぱく質が変異してしまい、脳は機能障害を起こしてしまいます。

これはまさに、『認知症』発症リスクの高まりを思わせる。それまで、認知症予防をしっかりとしてきた高齢者であっても、暑さ対策をひとつ間違えれば、「脳へのダメージ」は、強烈なものになり、一気に、認知症を発症してしまう恐れもある。

MCIの父なんかはもうもうもう、暑さによる認知力のダウンが目立つ。かと言って、一日中ガンガンに冷やした室内に閉じ込めておけば、それもまた、運動不足により「認知機能」が、ガタッと下がる。体力もガタガタと落ちる・・・。

高齢者は、ほんとに水分摂らない、且つ、ウチの父は、身体に水が溜まりやすい体質なので、あまりがぶがぶ飲ませるわけにもいかない。

いやもう、夏場の介護は、認知症に進行するかしないかの正念場なのだ。

そしてこの、夏の暑さによる脳へのダメージによって、秋口から、ガタガタと認知機能が低下し、認知症を発症、そうすると、免疫力がドンドン低下するから、冬場に感染症に羅患しやすくなる。➡️ 年末から1月2月にかけて、高齢者の死亡者数が増えるのは、「冬の寒さ」ではなく、実は、夏場の「脳へのダメージ」なのではないかな?と、私的には感じている。

―― 脳には過熱を保護するためのシステムが備わっています。これを「選択的脳冷却機構」と言います。鼻腔の奥には脳と繋がっている毛細血管がたくさん通っていて、鼻呼吸で冷たい空気を通過させることによって、脳を冷やすことができます。

この点も、高齢になると衰えてくる機能だろう。また、「汗をかくことによる体温の調節機能」、車で言えば、エンジンを冷やす、冷却水やサーモスタットの機能も衰えてくる。その為、「体感温度」が麻痺して、「危険な暑さ」を感じられない。

だから、暑さの中でも、汗をかくことなく、じぃ~っとしていられるんだよね。高齢者って。よって、室内で熱中症にかかりやすい。これに、認知症が重なれば、冬服のまま、エアコンも付けずに、家の中でじぃ~っとしているのも平気。この間、「脳へのダメージ」を与え続けていることになる。

母なんかは、酷暑の最中に、庭で延々草取りをしていたり、自転車で”巡回”に走り回ったり、夜はエアコン切ってしまったり・・・。

ひと夏を越す度に、認知症の周辺症状が酷くなって行った・・・。

今振り返れば、夏場の見守りを、もっとよくしてあげられたら、脳へのダメージを抑え、同じ認知症でも、あんなに酷くこじらせずに、もっと穏やかに進行したのではないかと後悔の念は尽きない。

父もまた、どんなに頑張っても、きっと、近いうちに「認知症」へと進行してしまうだろうが、できるだけ、穏やかなものになるよう、夏場の介護は、より一層、戦略的に攻めるつもりだ。

まずは、こちらから。⬇️

タイガー&ドラゴン 娘からのお願い。絶賛!!貼出し中なう!!

介護とは戦略だw
タイガー&ドラゴンの戦いは続く。


【育爺日記】マガジンにて絶賛おまとめ中。⬇️


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