#129【Ilsaの本棚】”あと”ではなく”まえ”を振り返れ!!~理由を探る認知症ケア~
ハイ! 皆さま、こんにちは。
「ネタがいつ尽きるかわからないぞ!」の新企画、【Ilsaの本棚】✨✨✨
「介護ネタ」の合間に、愛読本から積本の棚卸しやら整理を兼ねて、ぼちぼち記録して行こうかと思います。
さて、本日、ご紹介したいのは、先日、noterさんの「かねすけ」さんの記事で出逢った【理由を探る 認知症ケア】という本です。
かねすけさんの記事は、こちら✨⬇️⬇️⬇️
本の内容や特徴をとても的確にまとめていらっしゃいます。
結論から申し上げますと、これは、プロの介護士さんから、家族介護者さんまで、「認知症ケア」や「認知症介護」に携わるのなら、
✨✨✨ ぜひ読んで頂きたいっ!! ✨✨✨
何故かと申し上げますと、これ、ちょっと他の認知症関連の本とは、「違う視点」があります。
よくある「認知症あるある」の分析の角度が違う。と言うのかな?w
(本の表紙に「180度変わる」って書いてあるしw)
例えば、本編P155ページのお題。
『”あと”ではなく”まえ”を振り返る。』
本編では、認知症患者さんが「家に帰りたい。」とゴネるシーンを想定しています。(よくある局面ですよね?)
これって、よくありませんか?私もそうです。
父や亡き母に、不穏な事を言い出された時、「うわ。またかよ。この後、どうすりゃいいんだ・・・。」と、後の対応ばかり考えて悩んでしまいますよね?
他の介護関連のハウツー本でも、「後の対応事例」を紹介しているものが多いです。しかし、この本の視点は違います。
だから、「家に帰りたい」と言った、その前に、何があったか?どんな状態だったか?そう言い出す切っ掛けは何だったか?
”理由を探れ”というワケです。
理由がわかれば、”理由”を解消する事で、「家に帰りたい」という、”場面に合わない欲求”は、抑えられるわけです。
「問題が起こったら、その後、どうするか?」ではなく、「問題が起こる前は、どんな状況だったか?」という”視点の転換”ですね。
こいつは、「なるほど!🤩」と思いました。
もうひとつ、これも、”はじめて”だなと思った、衝撃の視点。
⬇️⬇️⬇️
『なんでも”BPSD”という「表現」で、くくるべからず。』
(本文P162ページ『BPSDで表現しない』より)
認知症介護に慣れてくると、なんでも、「あ、それ”BPSD”だね。」とか「”BPSD”だから。それ。(あきらめろ。)」みたいになりません?w
それだと、先ほどの事例に挙げたような「前後の状況」を鑑みた「理由」というものを探らなくなってしまうから、「悪手だ。」と、筆者は語ります。
いや、これは、ハッ!!としたね・・・・・😱
確かに・・・。
確かにあるのですよ。そういう局面は往々にして。
そして、後の対応を”フォーマット化”させてしまうんですよ。介護者は。(その方が楽だから。)
しかし、「理由」を無視して対応していれば、要介護者の不安や欲求は満たされないわけですから、次から、次へ、想定をさらに超えて来る発言や行動に出てくるわけです。
そして、それに対応するべく、新しいフォーマットを見つけようとしてしまう・・・。(でも、それも通じなくなる・・・。負のループ発生・・・最悪だ・・・。)
なるほどぉ ――― 😭😭😭
この他にも、わずか12mmという薄い本に、「介護の肝」が満載でございます。✨✨✨
いや、これ・・・、一冊でいいなw
他のぶ厚い介護書籍はいらないかもwww
この本を、ご紹介頂いた、かねすけさんには、心から厚く御礼申し上げます。🩷🩷🩷
では、また!!
みなさま、ごきげんようお過ごし下さいませ。
(せっかく購入したから、他のぶ厚い介護書籍も順次公開致しますよ。ええw)