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#112【介護雑記】ちょっと考えて欲しい。何の為に施設にお願いするのか?

まず、読んで頂きたい記事がある。⬇️⬇️⬇️

■大阪随一の高齢化地域・岬町で起きた事件
大阪・岬町。人口およそ1万4000人のうち、65歳以上の高齢者がおよそ4割を占め、大阪ではトップクラスの高齢化が進む自治体だ。 そんな岬町では必要不可欠なサービスの「介護施設」で事件が起きた。

「看護小規模多機能型ホームひらり」では、2023年12月から2024年4月にかけて、看護師資格を持つ経営者の女性(61歳)が、医師免許がないのに、利用者の2人にメスやハサミで「手術」をした医師法違反で略式起訴され、罰金50万円の支払い命令を受けた。 手術された1人は軽度な認知症を患う90代の女性で、経営者が作ったとされるメモには、ふくらはぎを「メスで切開する」と書かれていた。

当時の状況を知る関係者:(女性が)『人殺し』って叫んでました。『何が痛いねん』って経営者が言っていた。麻酔もなしだから痛いですよ。血だらけで。

関係者によると、経営者は5年以上前から何度も、「床ずれの処置」などと称して無免許で手術を繰り返していたらしい。

本記事より抜粋

更に、この女性経営者(61歳)には、酷いパワハラ、モラハラが、もれなくセットで付いている。

介護施設内での「虐待」は、真実なのか、そうでないのか?
この女性経営者は、「善」か「悪」か?

そういった、一般的な事案を議論したいわけではないし、この”鬼婆”を吊し上げたいわけでもない。(いや、書いてる時点で、それも1部認めるw)

ただ、この施設の利用者の家族介護者(介護キーパーソン)や、ケアマネは、何を思って、この施設を選択したんだろうか?

・「認知症」のBPSD症状をこじらせて、看切れないないからか?
・低予算で入居できたからか?
・身寄りがないから、どうでもいいと?
・施設に入れてしまえば、どうでもいいと?

それが透けて見えるのが、私は、腹が立つ。

こういった、それこそ、”姥捨て山の鬼婆”みたいな介護施設経営者を作ったのは、もしかしたら、「介護」や「認知症」に対して、無知で無責任な家族介護者達なのかも知れない。

「認知症患者」というのが、どれほどの”バケモノ”になるか、私は、母の事例でよく知っている。時には、殺意を感じる程に。

でもそれは、本人も必死だからさ。

もう医者でも治せない病に侵され、壊れながら朽ちていく自分自身を、彼ら(彼女)らは、ちゃんと”感じている”。「認知機能」が低下していても、その分、精鋭化された感性で、彼ら(彼女)達は、”自分の命の危機”を感じている。

不安で不安で仕方ない。(誰だって、そうだろう?)

だから、暴れる。信じられないような暴言も吐く。毒もまき散らす。

そうやって、「助けてくれ!」って。「まだ死にたくない・・・。」って、必死に足掻いている。「SOS」を出している。

家族介護者が、それをわかってやらなくて、どうするよ?

家族介護者でなくとも、誰かが、それをわかってやらなくて、どうするよ?

そんなステージにいる人間に、それまで、あれが出来ていない、これが出来ていない、挙げ句は「終活」が出来ていないとか、本人が、認知症で忘れているのをいい事に、ありったけの”人生の罪”を、押しつけ、責め立てて・・・、

どうするのよ?

どんな人生であろうが、人、ひとりの人生が、終わろうとしているんだよ。
その命が、尽きようとしているんだよ・・・。

どんな形であっても、穏やかに、見送ってあげたいと思わないか?
その環境や準備をしてあげたいとは思わないか?

「ここなら、大丈夫だ。安心して。」

「安心していいんだよ。大丈夫だよ。皆が、あなたを見守っているから。」

人生の最期に、そう言ってやりたいとは思わないか?

「介護施設」とは、そういう想いと責任を「第一義」にして選考するもんだ。

そういう家族介護者の想いに、懸命に真摯に、応えてくれる介護施設だって、沢山ある。ケアマネさんやヘルパーさんだって、たくさんいる。

「介護の品質」を担っているのは、介護業界だけじゃない、管轄する行政だけでもない、「介護保険料」でもない、私達、家族介護者、一人一人の意識であり、日頃から「介護は自分事」として、考えて行く国民全体の意識だろうと思う。

今、介護に悩んでいる人にも、
全く介護に関わっていない人にも、届いて欲しい ―――。

「介護」とは、要介護者も介護者も、幸せになる為に、やるものだ。
どちらかを、「不幸」にしてやるもんではない。


<余談> 湯ばぁー婆施設長に失礼だろっ!!w


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