1274 福沢諭吉の「脱亜論」と今の自民党 ~近代化できた日本と、できなかった朝鮮~
19c後半、欧米帝国主義の波は
東アジアにも押し寄せてきました
ラテンアメリカやアフリカ、
インドやインドシナも
それまでのスペインや
ポルトガルに代わって
台頭してきたイギリスや
フランス、オランダなどの
植民地にされていく中
ついに、アヘン戦争を機に
我々の住む東アジアも
ターゲットになっていきます
そんな中、日本は明治維新で
近代化を成し遂げたのですが
中国や朝鮮はできませんでした
世界情勢の変化から目を背け
近代化できない中国朝鮮に
「もう、彼らといっしょに
やってられない」と
突き放したのが
福沢諭吉の「脱亜論」です
この、諭吉が脱亜論を
書かざるをえなかった状況と
今の自民党の体たらくが
被って見えるのです
日本が明治維新を成功させ
近代化を果たしたことに
大きな刺激を受けた
朝鮮の改革派の若者が
「日本から学ぼう」と
日本に留学してきたのです
金玉均や朴泳孝たちです
朝鮮の近代化を目指し
希望と意欲を持って
やって来た彼らのことを
福沢諭吉をはじめ
たくさんの日本人が
援助し、応援したのです
そして、1884年
漢城(今のソウル)の王宮で
従来の権力にしがみつき
近代化を拒む旧守派たちを
追い出し、クーデターを
決行するのですが
あと一歩のところで失敗し
金玉均らは逃走しますが
追手によって上海で殺されます
そして、旧守派の代表である
閔妃たちは中国(清)の権力を
後ろ盾にして近代化を否定し
疲弊する国民を蔑ろにし
重税を課し、私利私欲で
権力の座に居座ります
そんな朝鮮を見て
福沢諭吉は見捨てたのですが
この朝鮮の状況が
今の自民党に酷似していると
自分は感じてしまうのです
日本は江戸幕府の大名らが
権力の座から降りたことで
近代化を成功させました
朝鮮は両班(ヤンバン)などの
特権階級が権力に固執し
改革しようとした者たちを
抑え込み、抹殺しました
岸田首相をはじめとする
自民党の長老たちは
19世紀末の朝鮮のように
国を滅ぼすのでしょうか?
その答えは9月の総裁選で
はっきりすると思います