1337 とある二人の老人の話 己の権力や物欲のために生きる人と 子や孫の世代のために命を捨てる人
人は誰でも年齢を重ね
やがて「老人」と呼ばれる
ある国に2人の老人がいた
2人とも、若い頃から
頭もよかったそうだ
この国は、かつては
活気があって繫栄を極め
精神性も高く近隣諸国からも
信頼される国だった
しかし、経済の繁栄は
物欲にまみれた人を増やし
国はどんどん腐敗していった
一人の老人は
その権力の側にいて
自分の権力を手放すことを
強く拒絶して
いかにすれば儲かるか
自分の利権のためには
どのようにライバルを
失脚させるのかを
毎日のように頭を使っていた
年を重ねるにつれて
自分の人生の残りが
少なくなっていくほど
その思いは強くなり
自分の権力を狙う若者を
台頭させないために
権力を利用して
その芽を摘むことを心がけた
もう一人の老人は
今の国の腐敗を憂い
子や孫の幸せを願っていた
腐敗した権力者に
好き放題させないように
長い人生で培ってきた
技術や経験、財産までも
次の世代に引き継ぐことが
己の使命だと思っていた
ついに、腐敗にまみれた
その国の為政者に対して
若者たちが立ち上がった
最初の老人は、どうすれば
自分の権力や財産を
守れるかどうかを考えた
2人目の老人は
若者たちにこう言った
「腐った国を、一気に
よくすることはできない
まず一回、潰さなければ
いけないが、敵も必死であり
うまく潰せたときは
こちらも死んでいるだろう
だから、その役割は
自分たち、老人がやる
おまえたち若者の役割は
潰して何もないところから
新しい国をつくることだ
だから、今は生き残れ」
格好悪い、醜い老人より
カッコよくありたいものです
それが「大和魂」だと思います
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