0654 台湾地方統一選挙で与党の民進党が惨敗 「民意が対中宥和を選んだ」は本当か?
有事が近いのでは?
と言われている台湾で
統一地方選挙が行われ
国政与党の民進党が惨敗し
総統でもある蔡英文さんが
党主席を辞任しました
このニュースは日本でも
衝撃的に採り上げられ
保守層には大きく落胆を
してる人もいますが
日頃から台湾の情勢に
明るい人から見たら
「想定内」のことで
このこと自体については
「台湾の民意は中国との
融和を選択した」などと
いうことは100%ありません
保守派も含めて
日本のジャーナリストや
コメンテイター、
政治家やYoutuberも
「国民党は親中反日で
民進党は反中親日」と
ステレオタイプで見る人が
多いと思いますが
台湾はそんなに単純な
国ではありません
国民党トップの朱立倫氏は
台湾生まれで米国留学し
中国共産党の恐ろしさを
日本人以上に知るわけで
日本の林外相や公明党のような
「従属的親中」ではありません
日本人が「日本人の視点」で
見ようとすると間違います
台湾の外省人の中には
(戦後、大陸から渡台した人)
中台統一を主張する人もいますが
それは「中華民国が主体に
北京政府を統一する」ことで
共産党に飲み込まれると
いうことではありません
実際、蒋介石の時代には
台北は便宜上仮の首都で
本当の首都は南京と
書かれていたのです
じゃあ、何で民進党は
負けたのか? と言うと
一番大きな原因は
コロナ政策による
経済の疲弊に対して
住民の怒りが表れた、
ということだと思います
元々、民進党は経済に弱く
蔡英文さんの二期目も
圧倒的に不利だったのが
香港のことがきっかけに
ひっくり返したという
いわば「相手のエラーで
得点した」ようなものです
※明日に続く
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