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ほんとうの魅力

きのうの夜から急に涼しい風が吹いてきました、すごく身体がラクです。2,3度の違いでこれだけとは!人間とははかない生き物だなぁと思います。

きのうは栗ごはんに続いてエビチリも作りました。

-エビチリなんてありふれてるじゃん?

-ですね。私は作ったことなかった!

エスニックのメニューは大好きなのですが、調味料からの想像ができなくて、豆板醤など買ったことがまず無い、という感じなのです。

でも冷凍庫にいい海老があるし…と、レシピ検索をして思い切って作ってみました。片栗粉はなかったんですけど(ほとんどの料理をごま油と麺つゆか、オリーブオイルとニンニクで済ませている私…笑)、うまく行きましたよ~いいですね、また作ろ!

そして岸さんの『孤独という道づれ』も読みました。

他の本にもあるエピソードもやっぱり散見されましたけど、新鮮なものもありました。ーユダヤ人のお嬢さんが出てくる整形のお話がぐっときました。

この文字がすごく大きくて配列もゆるいのは、同世代に読んでほしいからなのかな?

出版社の社長が岸さんに、「あなたがよく書く時事問題なんかつまらなくて読者は読まないから日常を書いてくれ」というようなことを言ったというエピソードが出てきましたが、、、

それこそ読みたいのに。

複雑な世界情勢のあれこれを岸さん独自の感覚と実体験と視点で書き込んでいくから、目が覚めるような、扉が開いて風が吹き抜けるような、他の本にはない楽しみがあるのに…!

それこそ「映画人だから」とか「国際結婚したから」とか「ドキュメンタリーのひとだから」とかなんとかじゃない、どこにもはまらない「岸さん」というすごい存在の。

…つまんないこと言う人がいるもんですね。敏腕社長に悪いですけど。

よくわからないけど、情勢関係やそれにまつわる人や機関のことを書くと「高飛車でつまんない」とか感想してくる読者がいるのかな。いい本を作るのも大変ですね。

岸さんが、オレオレ詐欺にあいそうになったとか、骨を折ったとか、そんなことばかり書いていたとしたら、こんなに長く読者していなかったでしょうね。

こんなこと書ける 経・験・の・あ・る・人 がいるんだ!すごい本に「出会えた!」そういう感覚が、『巴里の空はあかね雲』だったり『砂の界へ』だったり『30年の物語』だったりを読んでたらあったから。

『愛のかたち』もちゃんと読んでいますよ~!

すっごくいい小説すぎた!またああいうのを待っています!!と伝えたい。

岸さんの小説を読んでいると、エッセイの中に出てくる人物(実在)が思い出されたりして、あのエピソードからこの小説のこの人物は作られているのかなぁ、とか勝手に思うところも、楽しみです。

『風が見ていた』と『わりなき恋』もすごくリンクしていましたよね~

こういう読者もいるっていうことが少しは伝わっているのか、どうなのか。

はぁ、いい本は最高です!


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