懐かしの、苺をつぶしながら
この文章を読んで、ぐっと懐かしく感じる方、いらっしゃいますか??
遡ること20年ちかく
ーいやーこの出だしからハマりますよね。
好きッ!と読み込んだのが、もうかれこれ15~20年くらい前でしょうかね(*^-^*)
リバイバル出版されたのが2007年だから、やっぱりそうですね。
当時、流行ってましたよね、このシリーズ3部作。
初版は昭和56年だそう。
古いです…!(^^)!
だから、それなりに、”ハイミス”だの、”戦後の闇市”だののことばが出てきますが、いやはや、内容は現代的で、古ぼったい感じは皆無デス。
ーほんまに天才やな、田辺聖子先生。ヽ(^。^)ノ
こんな風に…の憧れ
と続きます。
こんな風に生きたいよヽ(^。^)ノ(*^^*)
主人公の乃里子は商品デザインをしたり、古典やデパートで絵や人形を売ったり…と、売れっ子アーティストのような暮らしぶり。
3部作シリーズの最終作『苺をつぶしながら』では、ボンボン(イケメンで御曹司のオカネモチくんで束縛屋)との短い結婚生活ののち離婚して、一人暮らしの自由を満喫しています。
短い結婚時代には、お高い服を何着も作らせては次のシーズンには袖も通さないような生活ぶりだったけれど、いまでは木綿の服をサラッと着て、ココロから満足している…🍒
女のひとならではの好ましさ
う~ん、カワイイなあ。主人公の軽やかな心持ちと可愛らしさが浮かび上がるでしょう?(*^-^*)
登場人物のうち、もう少し年上の芽利という女友達もイイ。
素敵ですねえ…!芽利にもなりたいヽ(^。^)ノ。
一方で、たしかに、中年の卑しさはこういうところかも…、という描写もさすが田辺先生サマサマ。
天才かな、やはり。(#^^#)
そうはいっても、田辺聖子のほかの小説もいくつか読んでみたのですが、この作品ほどの当たり🎯!は、なかったのですよね。
しかし、天才には変わりありません。
この作品では、最後のほうは、別の女友達が突如として亡くなり、一人でいることの心もとなさ、みたいなものを連想させるシーンもあるのですが、それでもやはり、
と、最後まで考えてる乃里子のサッパリとした快さが好ましいです。
ー結婚してもしなくても、いつまでもこの感じ、纏っていられるって、才能だな。そういう女のひとって、いいもんだな、と思います。(*^^*)
死ぬまでにまた、読み返すでしょう、この小説。
田辺聖子さま、ありがとう☆彡なんて。
いい作品には…
ところで、気に入った文章作品って、文章がなめらかに心に溶けるような感じがありませんか?音楽でもないのに…♪
視覚で文字面を追っているのが現実なのに、この心の満足感、すごいですよね。読書の素晴らしさですね。やっぱり芸術は偉大ですね、人類にとって。なんて。(#^^#)
気になったら、ぜひ、読んでみてくださいませね。
TOP画像は、この作品のイメージ、canvaでつくってみました(*^^*)。
女の子、女のひとが持っている、好ましいものたち…🍓