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箱根駅伝2025 復路振り返り

往路の振り返りを行ったので復路も振り返りをしていきたいと思います。
復路は往路と違って一斉スタートではないのでどこが復路が優勝しているのかなどはかりにくいのでわかりにくいが、
今年の復路優勝は駒澤大学である。もっと大々的に取り上げてほしいものですな。



箱根駅伝6区ハイライト

初の56分台でほぼ勝負を決めた

青山学院大学の6区は2年連続の野村だ。野村は昨年の6区は区間2位と実力者だ。今年は5000mで13分30秒と自己ベストも更新しスピードを磨いてきた。
しかし出雲駅伝の2区では苦しい走り。全日本の1区では区間4位で後続ともそこまで差をつけることができなかったりとほかの駅伝では結果を出し切れなった。
最後の箱根駅伝どんな走りをするのかという中で、原監督はレース前には
中央と30秒差を広げてくれたらピクニックランができると話していた。

蓋を開けてみると中央とは2分以上の差を広げ、ライバルの駒澤とも50秒近くの差を広げることに成功した。
驚愕の区間新記録と言われた東海大学の舘澤が出した57分17秒。正直私はこの記録はなかなか更新されないと思っていた。
特に舘澤は登りが得意で1500も強いスピードランナーだ。登りのスピードは歴代の6区で好記録を出してきたランナーと比べても圧倒的だった。

その記録よりもハイペースで登り切り一気に下った。
下りのスピードもピカイチだった。
56分台という驚愕の記録に人間を超えたとSNSで言われるくらいだった。

野村の走りが今回のレースの勝敗を分けてと言っても過言ではない。


駒澤大学伊藤蒼唯2年ぶりの6区

駒澤大学の伊藤は2年ぶりの6区となった。
2年前の1年生のときは区間賞を獲得し、今回も56分台を出すと意気込んでいた。
結果は57分38秒の区間2位
歴代タイムで見ても野村を入れて5位になる好タイムだったが野村が速すぎた。このタイムでも50秒開くという展開になった。

それ以外の選手で言うと
城西の1年生小林が1年生歴代1位のタイムを出した。
帝京の廣田も好タイムで走った。


スポーツ報知参照

箱根駅伝7区ハイライト

怪物のお目覚め

駒澤大学佐藤圭汰の劇的な復活を果たした。
3位でもらったタスキ。18秒前にいた中央のスーパールーキー岡田に5キロで追いつくとそのまま引き離し、区間新記録を57秒更新した。
区間2位の國學院辻原と順天堂大学の吉岡とは約1分40秒の差。
圧倒的な力の差を見せつけた。

そもそも7区を走るような選手ではないことは言うまでもないが、
ケガ明けで10か月ぶりのレースとなった。
これまでも7区は比較的走りやすいコースということからケガ明けの選手が走る機会が多かった。
それこそ区間記録を持っていた阿部(明治)は10000m27分台のトップ選手だったが4年時に7区を走って区間記録を更新した。

ほかにも、先輩の駒澤の工藤や早稲田永山や昨年は東海の石原までも走っている。王者青学も過去には岸本や佐藤一世を起用している。

そんなエースたちが走ってきた区間でありながら、佐藤は10か月ぶりのレースで区間新を1分近く更新してしまった。
怪物としか言いようがない。
駒澤はここで先頭の青学と1分40秒差まで詰め、復路逆転の望みが少しでも見ることができた。

タスキ落としの辻原に復活が見えてきた吉岡

國學院の辻原も好タイムを出した。
辻原は今年は本当に躍進したといってもよい選手だ。
辻原がエース区間を走ることができたことによって、ほかの選手が中間層が走るようなつなぎ区間を走り逆転につなげ出雲全日本を勝ってきた。
まだ2年生の辻原4月からは上級生にもなりチームの頭としての活躍を期待したい。

歴代4位のタイムで走ったが、最後にタスキを落としてしまって7秒くらいロスした感じがした。
まあタスキを落としてしまうくらい追い込まれていたのかもしれないがもったいない気がした。

そしてもう一人、順天堂大学の吉岡だ。
吉岡は高校歴代1位の5000mのタイムを持っている。
いわゆる佐藤が持っていた高校記録を更新して入学した強者だ。

大学は言って苦しんでいた吉岡だったが、今回の箱根は非常に良い走りをしていた。
今回の走りをきっかけに吉岡の今後の活躍を期待したい。
なんせ高校駅伝の3区で22分台で走った男だ。


スポーツ報知参照

箱根駅伝8区ハイライト

2年連続区間賞

青山学院大学の塩出は2年連続の区間賞をとった。
7区で駒澤に詰められ1分40秒差と決して油断できない差になった中での塩出の走りは非常に重要な役割だった。
塩出と言えば昨年も8区を走り歴代3位の好記録で走った選手だ。

しかし、塩出はペースは悪くなかったが後ろとの差はそこまで開かなった。
最初の定点ポイントで1分48秒差
その後1分50秒ちょっとまで開いたと思ったがラスト3キロ手前では1分44秒まで詰められた。
このまま詰められてしまうのかと思ったが最後の下りの切り替えがやはり区間賞男はうまかった。
ラストの切り替えで1分57まで差を開いた。
8区で差を開いたことは青学にとっては王手とまではいわないがほぼそこまで来ていた状態ではないだろうか。

粘りの安原、東洋の意地を魅せた網本

駒澤の安原は最終的には17秒差を開いてしまったが、私の個人的な感想としてはかなり粘り強かった。という印象だ。
相手は区間賞の塩出で流れはあったにせよ青学お得意の先頭効果状態だ。
私はあまり安原が登り得意ではないと思っていたが、遊行寺の坂をのぼりきったところまでは塩出と4秒差だった。
かなり強いなと感じた。最後の切り替えで塩出が1枚上手だったが、来年以降同じ区間を走るならここの対策を打てば区間賞争いできる力をつけたのではないだろうか。

東洋の網本はかなり強かった。
シード争いをしている中で今回の網本の走りは東洋に大きな影響を与えた。
また、やはり復路区間になると順位が後ろになればなるほどタイムが出にくいのも傾向としてある中で、網本は非常に良いタイムで走った。
先頭にいれば区間賞かというたられば話はよくないが非常に良かった。

スポーツ報知参照

箱根駅伝9区ハイライト

区間賞を獲得したのは城西大学の桜井だった。
桜井に力があることは知っていたが正直区間賞を取るとは思っていなかった。
タイムも8分20秒台で走っており非常に良いタイムだった。
後ろからシード争い組が迫ってくる中走りにくい位置かなと思ったが良いタイムで上がってきた。

そして青学田中と駒澤村上の戦いだが
最初のアップダウンまでは村上が先行していたが後半の平地に入ってから村上がペースを上げきれず、青学の田中が安定感ある走りで走破し、突き放した。

東京国際の菅野も非常に良い走りをしていた、菅野の走りがシード権獲得につながった。
東洋の吉田もあんな苦しそうに走っていたのに粘りの走りを魅せたのは勇気づけられた。
日体大の山口はあのまま行くのかなとと思っていた矢先遅れたのでわからないものだなと感じた。

スポーツ報知参照

箱根駅伝10区ハイライト

青学初1年生アンカーで優勝テープを切る

青学のアンカーに1年生を置いたのは正直驚いた。
10区に田中を置き9区は平松で行くのかなと思っていたが、まさかの1年生アンカー。さらに言えば安島が世田谷ハーフで1位でゴールしていたこともあり、走るなら安島かなと思っていた1年生を小川原に託し、区間賞なんなら歴代2位の走りを魅せたのは原監督の見極め力のすごさを改めて象徴させたのと思った。

意地の復路優勝を魅せた小山

駒澤大学の小山だが、ハーフマラソンは2分台を持っている力のある選手だが大学駅伝初出走となった。
タイプ的にはかつてアンカーで優勝テープを切った青柿に似ている感じもした。
2分20秒でもらったタスキ、16キロ当たりで2分50秒ちょっとのタイム差になっており残りまだ距離がある中でここまで広げられると復路優勝も危ういぞと思った駒澤ファンは多いのではないだろうか。
正直ゴールするまで不安でしかなかったが後半藤田監督の声掛けからしっかりと粘りの走りを魅せゴールし復路優勝を手繰り寄せた。
結果的には区間2位で歴代8位相当のタイムでゴールした。

今回の小山の粘りの走りは必ず来年に繋がるだろう。


スポーツ報知参照

まとめ

復路優勝をしたのは駒澤大学だ。
7区の佐藤の走りを大きいと思われがちだが、6区伊藤の走りは見事なものだった。野村の56分台が大きすぎて陰に隠れがちだがあの走りはよかった。
そして8~10区を走った2年生初箱根駅伝組だ。
ピクニックランができると思っていた原監督にとってこの2年生の粘りの走りは驚きだったのではないだろうか。
昨年は一人も大学駅伝を出走しなった学年だけに心配の声もあったが今年は島子が出雲デビューし、安原と村上が全日本、そして小山が箱根と4人もの選手が駅伝デビューした。
ほかにも強い2年生がいるのでこの4人の走りを見てより活躍してほしい。


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