映画「藁の楯」大沢たかおさんと藤原竜也さんが魅せる映画作品#209
今回は、映画「藁の楯」について書きます。
2013年4月に公開された作品で、ネット配信もされている作品です。
木内一裕さんの小説が原作です。
何度かネット配信で観ている作品でもあります。
観ようと思ったきっかけは、藤原竜也さんと大沢たかおさんが出ているのが大きいです。
藤原竜也さんは顔の表情や声が好きで、
大沢たかおさんはドラマ「JIN-仁-」を観てから好きになった俳優さんです。
あらすじ
殺人犯清丸国秀(藤原竜也)、SP銘苅一基(大沢たかお)が演じています。
一番印象に残った登場人物は、清丸だと思います。
オープニングからエンディングまで、清丸が犯した犯罪の内容や被害にあった親族も登場してきます。
また、清丸の母親にも触れるシーンなどもあり、
清丸という人物像が一番紹介されていたのではないでしょうか。
銘苅はエリートという印象はとても残りましたが、
任務につくまでの過去は清丸と対峙したシーンでやっと触れた程度でした。
見どころ:キャスティング
藤原竜也さんと大沢たかおさん以外にも、豪華な面々が出演されています。
白岩篤子(松嶋菜々子):SPとして銘苅と任務につく
奥村武(岸谷五朗):警視庁の警部補
蜷川隆興(山﨑努):清丸に孫を殺され、10億円の懸賞金をかける
などなど、藤原竜也さんと大沢たかおさん以外にも
主要登場人物にキャスティングされています。
白岩、奥村の2人は終盤近くまで登場している人物なので
バックボーンももっと知りながら観てみたかったです。
見どころ:10億円の価値
本作品の起因となるのが、
「清丸国秀を殺害した人に10億円をあげます!」
という、新聞広告と動画で配信した蜷川の声明がきっかけです。
1人の生涯年収平均が約2億円といわれているので、約5倍の金額!
単身であれば、その後の人生を優雅に過ごすことも可能な金額であり、家族を持つ人でも5人分に相当する金額。
借金やリストラな様々な理由を抱えた人たちが、
清丸暗殺を図り逮捕されていきます。
蜷川は暗殺が未遂に終わったとしても、暗殺を図った人に賞金を支払い世論を刺激します。
最終局面で、銘苅と清丸、銘苅と蜷川が対峙するシーンがあるので見どころとなっています。
まとめ
この映画を観て、お金と倫理、道徳が問われているように感じました。
「お金を持っていれば偉いのか?」とタクシードライバーのセリフも出てきます。
銘苅が最後に何を選択し、なぜ選択できたのかが
この作品で伝えたいメッセージだと思います。
枡田泰明