【映画】「キングダム2」は「羌瘣(きょうかい)」が中心!主人公だけでなく中心人物が作品によって変わっていくキングダム映画#138
こんにちは。
今回も映画ネタの投稿となり、先週7月15日に公開となった
「キングダム2」について書きたいと思います。
原作「キングダム」2006年に連載がスタートした、古代中国の戦乱の世の中を描いた作品です。主人公の信(山崎賢人)という下僕の少年が、友人との夢を叶えるため、天下の大将軍になるまでのストーリーを中心に描かれています。
今回2作目の映画化となりますが、2作品を観ていて主人公の他の登場人物に焦点を当てて作品がつくられているように感じたことについて書きます。
「キングダム」は「嬴政(えいせい)」の物語
第1作目「キングダム」は2019年に公開され、後に始皇帝となる「嬴政(吉沢亮)」の作品、焦点をあててつくられた作品だと感じました。
作品をつくるにあたって、「主人公」を中心に物語がすすむのが定石かと思います。
友人の漂との夢を叶えるために、天下の大将軍を目指す信の成長や変化も描かれているのですが、物語の中心にいるのは嬴政においているようにみえた作品でした。
王族の嬴政が、下僕の信を信じて王都を目指すこと
王位につくために、山の王に協力を訴える姿
弟の成蟜に正面から対決していく姿
戦闘シーンの中心は信でしたが、作品の中心と物語の中心は吉沢亮さん演じる嬴政の「決意」「覚悟」を描いているように感じました。
話がすすむにつれ、戦場と舞台が秦から隣国へと移っていくので、嬴政が1番中心となる1作目で嬴政という役を印象づけているのではないでしょうか。
「キングダム2」の中心は「羌瘣(きょうかい)」なのか
嬴政が王都に返り咲き、隣国の魏の侵攻軍を討伐に向かうところから、2作目は始まります。
麃公将軍(豊川悦司)が秦の指揮をとり、信も討伐部隊に参加します。
キングダム2で新たに登場したキャラクターであり、キングダム2の作品の中心にいるのは、清野菜名さん演じる羌瘣のように感じました。
羌瘣は暗殺一族の1人で、姉と慕っていた人を殺した相手を探していて、魏に向かうために秦の軍に紛れているところで、信と出会います。
羌瘣の過去も描かれているのですが、どのキャラクターよりも感情を訴える姿が伝わってきました。
アクロバティックな戦闘シーンも見どころの1つだと思いますが、信と出会う前と戦の中で羌瘣の感情が揺れ動き、感情を吐き出している姿が印象に残りました。
人と関わることを避けていたところから、魏との戦に勝利した後に、羌瘣の心が軽くなっているのもみえました。これからの作品の中で、より信と仲間との繋がりが深くなってくるのも楽しみです。
「キングダム3」も中心となるのは信ではない?
エンディングの最後に3作目に繋がるところで終えています。
魏との戦の中で登場した王騎が、3作目の中心として描かれていくのではないかと思います。
原作の中で、王騎と信の繋がりや、王騎の過去が描かれているからです。
キングダムの作中で要となる登場人物に趙の李牧も出てくると思うので、誰が配役されているのかも楽しみの1つです。
映画キングダムが原作の終わりまでつくられるのかどうかわかりませんが、作品によって主人公だけでなく他の要となる登場人物に焦点をあてられて、キングダム作品がつくられていくのを想像するのを楽しむのも、1つの見方なのかなと思います。
3作目が来年公開するようなので、また映画館で観たいと思います。
枡田
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