自虐は自傷のはじまりなのか@読書レビュー
こんばんは。買いたてのモバイルバッテリーの充電がなくなってしまったゆーです。
今回は先日読み終えた一冊の本の話を書こうと思います。
今日取り扱う一冊はこちら
ユリゴコロ/沼田 まほかる
2010年代に読書のなかのブームを呼んだ人のひとりでもあります
あらすじ
ある一家で見つかった「ユリゴコロ」と題された4冊のノートに書かれた生々しい告白文があった。絶望的な暗黒の世界と深い愛へ進む恋愛ミステリー。2014年に文庫化されている。
映画にもなった作品なので、知っている方もいらしてるかと
感想・心に残ったもの
読み始めて最初の方はかなり暗く感じていて読み進めるのが少し億劫になった部分はありましたが、読み進めるにつれて早さも上がっていった一冊でした。
序盤から中盤にかけて出てくる自虐のシーンがあり、よく起こしのネタとして使ったりする自虐ネタですが、溜まりに溜まって最終的には自傷行為なり取り返しのものにもなり得るとも感じました。
話しの後半にこういうシーンがありました。
どんなにごまかしてみても、こんなふうにひとりでいるときには、耐えられない虚しさに取り憑かれてしまう。夜の闇とともに降りてくる山の静けさが建物のなかにまで忍び込んでくると、自分がこうしてここに<居る>という感覚までもが希薄になっていくようだった。(ユリゴコロより)
確かにこのようなことを感じる日はあります。しかし、こういった焦りや不安の要素は連鎖反応で立て続けにくるものだと捉え、受け流すのが効果的。
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【 映画感想文のススメ 】
学生の頃にやったことのある項目に読書感想文がありますよね。現役の学生の頃はこれにだいぶ苦戦したという人も多いのではないでしょうか?
今に限ったものではないけれど、私は読書より先に映画感想文を取り入れることをお勧めします。
それは何故か?
それは、単に文字の集合体の読書に対して映画は一度に入る情報の「量」と「質」が遥かに多いことにあります。
読書のスキルを磨くには一定の「読解力」と「語彙力」が必要。しかし、映画の場合は登場人物、表情(演出)、臨場感といった要素があり具体化しやすい。しかし、映像にすると作品に出ている人物が固定されてしまうのが惜しい点。
書く際は全部伝えようとはせず、「響いた点に絞る」「人生の実体験に照らし合わせて語る」も良しです。
このように、順序を踏まえた上での上達は、物事を効率よくこなす事にも繋がると私は考えます。一つ一つの工程に目的を持つということが大事。
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まとめ
今回は沼田 まほかるさんのユリゴコロを取り扱いました。後ろの方には映画と読書の考え方なども書いてやや長くなりましたが、いかがだったでしょうか?
2月も今日っきりですね体調管理しっかりやっていきましょう!ではまた来月!
お読みいただきありがとうございます。 読まれた方を推していきますので、 どうぞ「ご一緒に」飲みましょう!🍻