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大腿四頭筋をゆるめるには

鍼に興味あって、この前、鍼灸に行ってみたんです。

やっぱり身体のプロの方と接すると、自分の勉強不足を痛感します。

普段、身体のことに詳しいひとと話す機会は、ないです。

そういう話をしてもまったく興味をもたれないので、言わないようにしてます。

ここで書いてるようなことをしゃべるのは、日常会話としてヘン。

でも、身体のプロのひとは知識すごくてノリノリで教えてくれます。

例えば「良い姿勢は、耳と肩と骨盤とくるぶしが一直線になる姿勢」という話。

あっ、何か聞いたことある!って感じです。

聞いたことあるけど、気にしたことなかったです。

でも、すごく重要な、基本的なことらしいです。

そんな重要な、基本的なことを、私はなぜ気にしてこなかったのか。

確実に目にする機会はあったのに、適当に流してました。

そういうことは多い。

今度から、意識して立ってみようと思います。

それから「アウターマッスルよりもインナーマッスルが大事」とも聞きました。

私「トレーニングはしてるんですが…」

鍼灸師さん「トレーニングしても鍛えられるのはアウターマッスル。インナーマッスルは鍛えられない」

私「インナーマッスルって、自分で意識して動かせないものなんですか?」

鍼灸師さん「できないこともないけど…意識するのも良くない」

意識しなくても自然に使われる状態がベスト、とのことです。

そのために整体などでアライメントを整えてもらうことが大事、だそうです。

私は「インナーマッスルは意識できる、動かせる」と感じてましたが。

本来、意識して動かせるものではない、と言われると、そんな気もしてきます。

主観の世界、妄想の世界で動かせてる気分になってただけかも…

そして、意識し過ぎるのも良くない、というのは確かにそう感じます。

心臓だって勝手にドクドク動いてるのが自然です。

変に意識すると逆に不安に感じられてきます。

星の王子様のサン・テグジュペリも似たようなことを言ってました。

「道具は道具であることを意識しなくなってこそ、真に機能してると言える」

というようなことを。

買ったばかりで「このデザインがー」とか意識してるものより…

使い古されて、身体の一部のように意識もしなくなったもののほうが、道具としての機能を果たしてると言えます。

なので、もういっそ何も意識しないし考えないくらいの境地に達するべき。

と思わなくもないです。


ところで、最近、ハムストリングスにこだわってる私は、

前もも、つまり大腿四頭筋をゆるめることに着目しました。

とても大きな筋肉

ハムストリングスの拮抗筋は大腿四頭筋ですから、

大腿四頭筋をゆるめることが、ハムストリングスを上手く使うことにつながるわけです。

大腿四頭筋が緊張してたら、つねにブレーキ(止まれ)のかかってる状態になります。

頑張ってハムを効かせても、壁にぶつかってるようなもの。

ハムを効かせると骨盤が前回転し、大腿四頭筋を効かせると骨盤が後ろ回転する、気もします。

(解剖学的に見ると反対かもしれませんが)

パンパン前ももは、多くの人々を悩ませてると言います。

丸の内OLさんも多分悩んでます。

大腿四頭筋をゆるめることは、以前にも考えてました。

以前に私が大腿四頭筋をゆるめることを考えてたときは、どんなことを考えてた?

調べてみたら「大腿直筋には、直頭、反転頭、第三頭の三つの起始がある」とか言ってます。

人差し指、中指、薬指を伸ばしてグッと開いてみましょう。

大腿直筋の起始は、そういう三叉の形になってます。

大腿直筋の起始は、股関節(大腿骨がはめ込まれてるところ)の真上にありますから、

そこのところが3つに分かれてるということです。

また、内側広筋は、直頭と斜頭に分けられる、とも言ってます。

「内側広筋は2つの線維グループに分けられるという仮説が立てられています。長くて真っ直ぐな繊維グループ。そして、短く斜めの繊維グループ。(Wikipediaより)」

そして画像のように、内側広筋の斜頭は、大内転筋の腱性部の途中から始まってるというのです。

へぇー。

この情報が、大腿四頭筋をゆるめることの役に立つのかは、わかりません。

とりあえず、前ももを優しくさすってみました。

ゆる体操によると、

「きもちよく、きもちよく」「ここじゃない、ここじゃない」

と言いながらさするといいそうです。(「お・も・て・な・し」みたいなリズムで)

ちなみに人前でゆる体操をやってみたら、頭大丈夫?と言われました。

両ももに、蒸しタオルも乗っけてみました。  

前ももに刺激が入ると、すごく下丹田と関係あるのがわかりますね。

下丹田や内臓に刺激が入ります。

以前は、ストレッチ!筋トレ!という発想でしたが、最近はゆるめる方向でやってます。


前回に「首こり」について言いました。

首こりと股関節は関係あるのでは?と思います。

井本整体の井本邦昭さんも、原因不明の首の後ろの痛みを、股関節のストレッチで治した、と言ってます。

例えば、ハムストリングスが短縮したとしましょう。

スーパーフィシャルバックラインが緊張して、背中全体に緊張が及ぶことは、カンタンに想像できます。

それから、前ももです。

大腿四頭筋が短縮しても、首の後ろに影響を与えるように思います。

これは前側短縮理論と言います。

画像を見たらわかるように、前もも、フロンラインが短縮したら、身体は丸まりそうですよね。

丸まるということは、骨盤は後傾です。

身体が前に倒れこもうとして、首や背中にめちゃ負担かかります。

現代人は椅子に座ってる時間が長いから、こういことも起こると思います。

そけい部に違和感のある場合、大腿四頭筋が固くなってる可能性があります。

じゃあ前ももをとにかく伸ばしたら良いか?というと、そうとも限りません。

さっき言ったように、ゆるめることも大事かと。

股関節は「恐怖」の感情と関係あると言います。

恐怖を感じると、股関節はカタマると言うのです。

動物が外敵に出会ったとして、取るべき行動は、戦うか、走って逃げること。

「闘争か逃走か」反応です。

そのとき心拍数が上がったり、身体がすぐに動けるように交感神経の反応が起こります。

逃げるために必要な、走るために必要な、股関節の筋肉は、優先的にオンになります。

一方で「凍りつき」反応というのもあります。

恐怖に直面したとき、身体がカタマって動けなくなる状態です。

死んだフリしてやり過ごすとかも言われてますが…何のためにあるのかよくわかりません。

交感神経反応が起こって、いったん、逃げ出そうとして股関節がオンになる。(緊張する)

そして、凍りつき反応が起こって、股関節が緊張したままカタマってしまう。

という流れが、股関節は恐怖でカタマる、と言われる理由かと思います。

ですので、ストレス由来の股関節の固さは、伸ばしたら柔らかくなるというものでもないかも…

大腿四頭筋はブレーキの役割をもちますから、とくに凍りつき反応と関係あるかもしれません。




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