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季刊 自治と分権 2021年冬 第82号 ブックレビュー
尾林芳匡弁護士・入谷貴夫宮崎大学教育文化学部(現:地域資源創成学部)教授
編著「PFI神話の崩壊」
市川 京之助(自治労連愛知県本部・西尾市職員組合)
本書は、2009年(平成21年)に刊行されています。
奇しくも、2016年(平成28年)に愛知県の西尾市では、市の公共施設を対象として、14施設を解体して5施設に集約するほか、12施設の改修、7施設の運営、168施設の維持管理などを包括するP
【財務1 根拠法令など。】(結局、法令など。。)
この投稿は、某地方自治体の勤務で思うことを記録し、自分へのマニュアルとするものです。
地方自治体財政の根拠法令は、地方財政法です。
全30条のうち、最初の方をコピペします。
(出典:電子政府の総合窓口 〈e-Gov法令検索〉)
https://www.e-gov.go.jp
どの法令や例規などもそうですが、第1条に目的があります。
ちなみに、地方財政法の第2条には、「いやしくも(苟も)」と
市長選の争点となった「西尾市方式PFI」と住民運動
西尾市職員組合
市川 京之助
※平成29年10月20日の東海自治体問題研究所総会での講演内容に加筆し、自治体問題研究所に報告した内容を抜粋したものです。
1 はじめに
愛知県の南に位置する西尾市は、平成23年4月1日に西尾市と旧幡豆郡3町(一色町、吉良町、幡豆町)が合併し、人口約17万人、面積161.22㎢の都市となりました。
旧自治体の施設が重複することから、公共施設再配
西尾市方式PFI反対市民集会報告
H29.4.29(土)
西尾市方式PFI反対市民集会報告
場所 西尾市文化会館 小ホール
「西尾市方式PFIの問題点」(要約・一部補記)
PFIとは何か。それは「公共施設再配置」の手法です。目的は「公共施設再配置」であり、PFI自体が目的ではありません。
公共施設再配置とは何か。それは、公共施設を効率的・効果的に配置することを目的とした西尾市の政策です。今後、全国的に人口が減り、税
自治体の公共事業のあり方を問う
~西尾市方式PFIの考察~
西尾市職員組合 市川京之助
◆キーワード
・全国初の大規模PFI事業
・市民と職員組合の共同運動
・1市3町合併による公共施設再配置
・割れる議会
・応募は1社、契約金額214億円
・秘密が多い
・ヴァリアントビッド(代替提案)
・自治労連弁護団による法的問題点の整理
1.はじめに
西尾市方式PFIは、西尾市の公共施設の解体、建設、運営及び維持管理に
公務の産業化と自治体の役割
平成28年10月2日
第13回地方自治研究全国集会in茨城つくば
2日目 第21分科会 「公務の産業化と自治体の役割」で西尾市方式PFIについてレポート報告と発表をしました。
【分科会メモ】
公共施設とは、市民が生まれてから死ぬまで必ず関わるものであり、だからこそ条例で定め公金を支出する。
公共施設ひとつでも市民や議員が関係各法の趣旨に沿っているかについてよく見ており、住民運動が起きて
あなたの1票はどのように反映されますか?
6/27の西尾市方式PFIに関する議決について、先の西尾市議会議員一般選挙を元にどのくらいの市民票数が反映されているかを集計してみました。(当選議員の票数のみカウントしています。)
議員全体の得票数の4割が反対でも、過半数で議決されるのが議会制民主主義です。
しかし、議員の当落を決めるのは有権者の1票の積み重ねです。
明日は参議院議員選挙。1票を託す候補者をよくみて投票しましょう。
【西尾市方式PFI おさらい資料】
♦︎新・公民連携最前線
〈前略〉
愛知県西尾市は3月11日、公共施設再配置のPFI事業に関して、応募する民間事業者に対して要求する性能を示す「業務要求水準書(案)」を公開した。ユニークなのは、要求水準を示しただけでなく、その根拠として「市民ニーズ」や「中学生の声」といった欄を設けて明示した点だ。
例えば一色地区の多機能型市営住宅に対しては、「一色大提灯まつりなど一色独特の文化を伝える工夫を施設
【西尾市方式】PFI 仮契約を締結
5/30に西尾市方式PFIの仮契約が締結され、6月議会へ議案が送付されました。仮契約締結に伴い、3つの点が変更されました。
・学校給食センターを事業契約から外す
・エクストリームパーク(スケボー場)を事業契約から外す
・一部の業務内容について事業期間を15年とする
この変更契約に伴い、契約金額も353億円から214億円(ともに税込)へ変更されました。
〈最優先の給食センターは置き去りに〉
給
市民500人の集会参加ありがとうございました。
「西尾市方式のPFIの白紙撤回を求める市民集会が5月22日(日)午後2時から西尾市文化会館大ホールで開催されました。
主催は、西尾市のPFI問題を考える会及び西尾市職員組合です。
冒頭では自民党青山周平衆議院議員に祝文をいただき、同山田たかお県議会議員にも見解を述べていただきました。
また、お見かけしたところでは、共産党や無党派の議員の方にもご参加をいただきました。
集会では、西尾市の
【ここがヘンだよPFI】
PFI方式のメリットは、民間が資金を調達して、行政が分割払いで毎年の予算を平準化できることにあります。
支払総額は同じです。
公共施設は必ず老朽化して修繕費がかかります。
民間の提案が次の要件を満たしていれば検討する価値があるでしょう。
①施設の安全性の確保
②トータルコストの削減
③市民ニーズに合っている
西尾市方式PFIはどうでしょうか。
①本当に安全? 「秘密すぎる内容」
西尾市公共施設再配置の今回の問題点と課題について整理しました。
末尾の動画ではわかりやすく映像化されていますが、西尾市のHPから引用等をしていますので、固くて長い文章はご容赦ください。
1、 西尾市公共施設再配置の定義
公共施設の現状と課題を調査、分析して、公共施設のより効率的・効果的な維持・管理・運営方法及び施設配置を実現すること。
(西尾市公共施設再配置基本計画から)
再配置計画では、いわゆるハコモノの357施設、887棟の建設と維持管理が対象です
嶋聡氏著の「最高経営者の思考法」を読んだ。
衆議院議員だった島さとし氏は、ソフトバンク社長室長を経ており、政治家から大企業の経営者に転身した稀有な方である。
おおさか維新の会から次の参議院議員選挙に立候補するとのことであるが、なぜおおさか維新の会を選んだのかは本人に聞かないとわからないためさておき、
故松下幸之助氏と孫正義氏の戦術は行政の大事業にも通じるものがあるため下記に引用する。
「現状を悲観的に問題視して解決案を考え、未来を楽観