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エージェント使わずに自己応募で転職活動した話。

こんにちは。今日はタイトルのテーマで記事を書きたいと思います。
最近ずっと書きたかったテーマにようやく着手。自分の軌跡を整理したいがための記事ですが、誰かの何かの参考にもなるかもしれないと思って書いておりますので、よかったら読んでいただけると嬉しいです。

※読み方※
内容に影響すると思いはじめに簡単な自己紹介を記載していますが、飛ばしていただいても結構です。また、全体的に7,000字超の長文なので、ぜひ必要な部分のみご参考ください。


はじめに。自己紹介と前提のお話

はじめに簡単に自己紹介?なのですが、私は現在29歳、新卒から3社経験して現在無職です。大卒ですが、高校卒業後に1年浪人し、大学在籍中に1年休学をしていたため、24歳→25歳になる歳(2020年)に就職しました。ですので今社会人5年目になります。
新卒から、一貫して人材業界に勤めていました。新卒で入社した会社は丸3年在籍。社会人4年目に初めて転職したものの、環境が合わず徐々にメンタル不調に。。。当時付き合っていたパートナーとの入籍を検討していた(遠距離でした)こともあり、入社して半年強ではありましたが退職を決意し、引っ越ししました。
2ヶ月ほど無職期間を過ごした後、3社目の会社に再就職。「今度は長く続けるぞ!」と意気込んでいたものの、またもや環境不適合で徐々にメンタル不調。入社後5ヶ月で心療内科を受診し、適応障害で休職、2ヶ月後に退職して今に至ります。現在、タイトルにもある通り自己応募で転職活動をして、転職先が決まりました。10/1付けで入社します。

人材業界といっても細かく領域が沢山あるのですが、2社目、3社目の会社では、いわゆる「転職エージェント」の仕事をしていました。簡単に説明すると、企業から求人をお預かりすると同時に、転職を希望する求職者にお会いして、求人と求職者をマッチングさせる仕事です。
この仕事をしていたのは実質約1年とそんなに長くはないですが、とはいえ一通りの仕事をしてきたので、業界のことは未経験の方より知っていると思います。また、自身も今回の転職活動を合わせると、通算3回転職活動をしているので、経験としても一定あります(悲しい経歴ですがw)。ちなみに、今回以前の転職活動2回分は、すべて転職エージェントを通して転職活動を行っていました

前置きが長くなったのですが、このようなバックグラウンドがある中で、自己応募で転職活動をしましたという話です。
なぜ自己応募で転職活動をしたのか?実際、どんな活動状況だったのか?自己応募でやるメリット・デメリットと、自己応募での転職活動をおすすめする人について、お話ししていきます。

なぜ自己応募で転職活動をしたのか?

実は、前職を休職中から「もし転職をするならその時はエージェントを使わず、自己応募で転職活動をする」と決めていました。

理由は2つあります。1つ目は感情面ですが、エージェントの方に気を遣うことがしんどいと思ったから。2つ目は、自己応募の方が採用ハードルが下がると思ったからです。

1つ目について、”しんどい”というのは2種類あります。まず1つ、エージェントを経由して転職活動をする場合、とにかく気を遣います。
応募先を決めて⚪︎日までに報告しないといけない、面接の所感を報告しないといけない、選考中は随時自分の気持ちを共有しないといけない、入社先を決定する時も、複数のエージェントを使っている場合は、支援してもらったにも関わらず断らないといけないなど、随所随所で気を遣う場面が多々あります。

2つ目は転職後。私は過去2回、短期離職を繰り返してしまっています。エージェントって、半年以内の離職だと返金規定があるんですね。つまり、エージェント側が採用企業側に、採用Feeのいくらかを返さないといけないわけです。
※採用Feeは、採用された方の想定年収の30〜35%のことが多いです。また、返金規定にある返金Feeは、入社から退職までの期間により、採用Feeのうち10%〜80%など契約により様々です。

私の場合、短期離職とはいえ半年は在籍していたので、エージェント側に金銭的ダメージはないはずですが、とはいえ短期離職の事実を知ったエージェントさん側にネガティブ感情が芽生えることには変わりないと思います。1回目と2回目の転職活動は、それぞれ別エージェントの方にお願いをしたのですが、とはいえとても申し訳ない気持ちになりました。

あとは、やはり少しのプライド?が存在してしまいました。私は第一印象を、”強そうな人”、”前向きで明るそう”、”タフそう”といった見られ方をしてしまうので(実際は全然そんなことないのに…むしろ真逆。涙)その印象を損なわないために、自分を繕ってしまうことがあります。そのため、本当の転職理由を言えなかったりして、すこし合わない転職先を紹介され、結果的にうまくいかない、といったことを繰り返してしまっていたように振り返っています。
”合わない転職先を紹介された”という風に悪く受け取っている訳ではなく、私自身が本音で話せなかったことが原因だと考えています。ただ、そうした癖は気をつけていても出てしまうこともあると思い、思い切ってエージェント利用を辞めました。

2つ目の自己応募の方が採用ハードルが下がる話ですが、エージェント経由で採用されて企業側がエージェント側に支払う採用Feeは、もちろん少なくない金額なので、その人を採用するかどうかのジャッジは多かれ少なかれ厳しくなると思います。私の状況はただでさえ、短期離職2回、直近は適応障害で休職経験ありと、ハンディが多い状態ですので、少しでも採用ハードルを下げるため、自己応募で進めることにしました。

実際、どんな活動状況だったのか?

ここからは、私の転職活動の軌跡をご紹介します。前提ですが、応募する際に、2ヶ月間の休職歴があること、その原因は適応障害であることを包み隠さず応募書類に記載しました。なぜそのようにしたかは別で書くことができたらと思っていますが、結論としては正直に公開して良かったと思っています。

そんな中で、実は今回の転職活動では、これまでずっと在籍していた人材業界から、福祉業界へ業界チェンジをすることを決めていました。(この理由についても別途記載できたらと思っています。)
そのため「適応障害で休職×未経験業界への転職」というチャレンジングな状況ではありました。

応募前から就職先決定まで

まず、応募前の段階で行なったことの紹介です。転職活動をする前の自己分析にて、応募する業界や職種、ざっくりどんな軸で会社を選びたいのか?を決めていました。そして、その仕事ができる会社はどんなところがあるのか?をリストアップしたのちに、会社選びの軸に合致しそうな会社(=応募先)を選定しました。これまでの転職活動の経験から、応募企業は6社ほどがちょうど良いと感じていたので、軸に当てはまっていそうな会社を6社ピックアップしました。

内定時期はできる限り揃えていかないと比較検討ができないため、応募社数が多すぎて面接の日程調整ができなくなることや、少なすぎて面接に進む企業が少なく、五月雨式に応募するようなことは避けた方がいいです。(口で言うのは簡単だけど実際は難しいことですが…)

6社ピックアップを終えると、履歴書と職務経歴書を準備しました。ベースは過去の転職活動で使用していたものを用いつつ、職歴をアップデートしたり、今回業界を変えることから、自己PRの内容に修正を加えたり(応募先の業界や仕事がどんな人材を求めているかから逆算して、自己PRの内容を考えました)、職務経歴書に志望動機を追記して、各社カスタマイズして提出しようと考えていたため、それぞれの会社用に仕上げていきました。

そして、出来上がったタイミングでまとめて応募。これが8月2週目くらいでした。ちょうどお盆の三連休前に提出を終えて、三連休明けにぞろぞろと書類選考の結果が出てきました。
結果は、6社中5社通過。人によりますが、転職活動時の書類選考通過率はだいたい30%くらいと言われているので、かなり通った方だと思います。(ちなみに、私は過去の転職活動の際も書類選考通過率が良かったこともあり、応募社数は6社に絞りましたが、一般的な通過率を加味すると、10社弱くらいは応募した方がいいかもしれませんね。)

そして、順に一次面接の日程調整をしました。一次面接はどの企業もオンライン面接でした。一次面接の前後に適性検査のある企業もちらほらあったので、適宜対応していきます。ちなみに、所要時間が20分程度であれば性格検査だけの場合が多いです。所要時間が60分を超えるとほぼ確実に能力検査(いわゆる国語とか算数とか)が入ってくるので、受ける前に対策をします。今回私も一社だけ能力検査(SPI)があったので、対策しました。面倒くさかったです。泣

自己応募の難しいところは、面接の日程調整だと思います。複数社同時に候補日を出すため、候補日を重複して出してしまうと、重複した日時で確定する可能性もあるので要注意です。A社にはこの枠で、B社にはこの枠でとずらす必要があります。また、ずらすといっても枠が無限にある訳ではないため、場合によってはA社の日程確定連絡がきてから、C社の面接候補日を提出する、といったように、うまい具合に調整する必要があります。エージェントを利用している場合は、ここら辺をうまくやってくれる可能性もありますが(企業とうまくコミュニケーション取ってくれる)自己応募だと、すべて自分で調整する必要があります。
また、面接対策ももちろん必要です。ネット検索して基本的な質問項目を調べつつ、どんなことが聞かれそうか予測しながら回答を作成していきます。ある程度出揃ったら、実際に口に出して話してみて練習します。

一次面接は、書類選考が通った5社中、4社通過しました。どの会社も二次面接が最終面接だったのですが(中途採用はそういう会社が多いです)二次面接は対面実施の会社が多かったです。二次面接(=最終)では、4社中3社通過しました。

うち1社は、選考中から転職軸との不一致や違和感があったため、少し悩んだのち早めにお断りの連絡(内定辞退連絡)をしました。最後は2社で迷っていたのですが、私の受けた会社が本社勤務ではなく事業所勤務だったため、配属予定の事業所の見学をさせてほしいとお願いし、責任者にお会いして面談の時間をいただき、その後に内定の回答をしますという流れにしました。

そして数日お時間をいただき、内定承諾する会社を選びました。転職軸と比較しながら検討しましたが、やはり実際に働く場所を見学することで湧き出るフィーリングみたいなものも大きくて、直感で選んだ部分も大きいです。HSPの方はもしかしたらあるある?かもしれませんが、自分の直感って大体正しいこと多くないですか?良いことも悪いこともです。

なぜうまくいったのか?

転職活動の内容をみると、比較的スムーズに進んで、うまくいったのだと振り返っています。「なぜか?」と考えてみると、前提、転職経験が過去に2回ある上、これまで人材業界で勤めてきたため、企業側の視点がある程度わかっているということも大きいとは思います。
それでも、やってよかったなあと思ったことをお伝えします。

  • できる限り、嘘偽りなく伝える

  • 応募先企業の求める人材を考える

  • よくある面接質問項目を調べ、もれなく回答を準備する

  • 面接の質問における、質問の意図を考え、意図に沿った回答になっているか確認する

  • 練習をしてすらすら話せるようにする

そして、面接での質問に対する受け答えは、一貫していることが大事です。「なぜ退職するのか?」→「なぜこの業界を志望するのか?」→「なぜうちなのか?」が一貫していることはもちろん、「仕事のやりがい」だとか、「過去の会社の入社理由」だとか、すべての質問で一貫していると良いと思います。
一貫しているというのは、同じような内容を答えないといけない、指向性が変わっているとダメだ、とかそういうものではなく、”ストーリーがあるか?”が大切だと思います。

冒頭の方で「休職した理由、適応障害になった理由も包み隠さず公開した」とお伝えしましたが、それは自分自身の面接での受け答えを一貫させるためにも重要だと思います。

また、選考中は「面接で聞かれたことと、自分がどう答えたか。そして面接の所感等」を面接直後に記録することもおすすめです。
1つは、今後の面接で話す内容を一貫させるため、そしてもう1つは、その時感じた感覚や企業に対する思いを書き留めておくためです。どうしても何社か並行して受けていると、どこがどこの企業だったか分からなくなります。ですので記憶に新しいうちに”感想”まで書いておけると、後から比較検討する時に役立ちます。

自己応募でやるメリット・デメリット

ここまでの記載では、自己応募にメリットがあるような記載内容が多かったかもしれませんが、もちろんエージェントを使うメリットは沢山あります。私自身が直近転職エージェントの仕事をしていたので、これは自信を持って言えます。

どんな方だとエージェントを使う方が良さそうか、どんな方なら自己応募が良さそうか、あくまで個人的な見解ですがまとめてみました。

転職エージェント活用をおすすめしたい人

現職中でお仕事が忙しく転職活動について考える時間があまり取れない方、スケジュール調整が得意ではない方、はじめての転職活動の方は、エージェントを使うと良いかもしれません。

仕事が忙しいと、自分でスケジュール調整をするのも大変だし、次のタスクは何かを整理するのも大変だし、期限や報告を強制された方が前に進むしラクだという場合も多いと思います。
また、スケジュール調整がうまくいかないと、最終的に内定の時期を揃えられず十分に比較検討しないまま意思決定を急がされたり、面接日程がダブルブッキングして企業側に迷惑をかけてしまったりする恐れもあります。
そして、はじめての転職活動の方は、もしかしたら最初はエージェントを使ってもいいかもしれません。何かと不安もあると思うので(涙)ただ注意しておきたいことは、エージェントの人が話す内容をそのまま鵜呑みにしたり、受動的な就活をしないこと。エージェントの人は自分の人生に責任を持ってはくれないので、最終的には自分で考えて判断することが大事だと痛感しています。

自己応募をおすすめする人

続いて、エージェントを活用せず自分で応募先を決めて進めることをおすすめしたい方です。転職にあたりハンディがある方(短期離職が多い、休職経験があるなど)、気を遣いすぎて転職活動とは別の部分でストレスを溜めてしまう方、自己内省や自分で考えを突き詰めていくことが得意な方は、自己応募が向いているかもしれません。

短期離職が多かったり休職経験があったりすると、一般的には採用ハードルが上がります。企業はどうしても”長く働いてくれそうな方”を優先して採用したいし、候補者が何名かいた場合は、短期離職や休職経験がない方を優先したくなります。企業の視点に立つと、エージェントを使って採用するとお金がかかるため、それもまたネックになります。
また、転職エージェント側も企業側からお金をもらって収益を立てているため、どうしても転職しやすい方を優先して対応することになります。そのため、せっかくエージェントに登録してもなかなか選考が通過しなかったり、希望する求人を紹介してもらえない可能性もあります。
(とはいえ、エージェントを使えないことはないし、こちら側は使うことは無料なので、使っても損はありません!ただし、上記のような背景を理解した上で使うことが大事かと思います。)

気を遣いすぎて転職活動とは別の部分でストレスを溜めすぎるというのは、まさに私の話なのですがw本来、神経を使って頭を悩ませることは自分の進路のことであるはずなのに、「この人(担当エージェント)に嫌な思いさせないようにしよう」とか「迷惑かけないようにしよう」などと考えすぎて、全く本質的でない部分で疲れてしまうと本末転倒なので、そういう方は、もしかしたらエージェントを使いすぎない方が良いかもしません。
また、ストレスを最小限にするために、初回の面談は複数のエージェントの方とお会いしつつも、具体的な選考を進める支援をしてもらうエージェントは1社に絞ってもいいかもしれません。

あと、自己内省や自分で考えを突き詰めていくことが得意な方も、自己応募でもいいかもしれません。エージェントを使うメリットの一つとして、自己理解が深まる質問をいくつか投げてもらったり、面接対策をしてもらったりして、より納得のいく入社先を選ぶこと、選考通過率を上げることがあると思います。もし自分で自己理解を深めたり、深く考えて面接内容をブラッシュアップできる方は、自分で進めても質の高い転職活動をできると思います。


以上になります!書き始めから何となく長くなりそうな予感はしていましたが、結果的に2日かけて書き終えました。
転職活動をする方って、もはや今の時代ごまんといると思いますが、転職回数3回(しかも20代で)、自身が転職エージェント出身、そして”適応障害×休職経験×HSP持ち”という色んな要素を掛け合わせての転職活動がどんな感じだったのかをまとめることで、もしかしたら誰かの何かの参考に少しでもなるかもしれないと思って、書いてみました。
もしよかったら、あくまで一個人の考えではありますが、そこをご了承の上で参考にしていただけると嬉しいです。

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