かあさんが夜なべをして手袋編むのは実は自分のためだったんじゃないか説。
こんにちは!高原羊です!
皆さま「かあさんの歌」ってご存知ですか?
(以下、長文注意)
題名だとピンとこない方、
かあさんが夜なべをして手袋編んでくれたあの歌です。
子供の頃はあのもの悲しいメロディと、献身的な母像の歌詞がいたく沁みたのと同時に、
「私、こんなふうに身を削って家族に尽くす母親には絶対なれない」
と、自身の中に母性がないのではという疑問が湧いたのを覚えています。
それから四半世紀程経ち、母親になった今ではなんとなくかあさんの気持ちがわかりました。
そもそも、かあさん手袋編むの苦じゃなかったんじゃないかって。
育児中って母親が一人きりになれる時間が本当に無いんですよ。
未就園児いると、一人きりになれるのって本当トイレくらいで
(うちの息子は外から鍵を開ける方法を見つけたのでトイレさえ一人きりになれない)
乳幼児だとトイレすら一人で行けなかったりするわけで。
もちろん子供が欲しいと思った日からそんなのは覚悟の上だったんですけど、
それが実際経験してみると、こんなにHPMP共に削られるとは想像もつきませんでした。
きっと自分の中に眠る母性を過信しすぎてたんだと思います。
可愛い我が子とずっと一緒に居られる幸せを苦痛に感じてしまう日が来るなんて考えもしませんでした。
たまに夫に預けて出かけたりしますが、
その一日のリフレッシュでは充電しきれず、
このまま一人で遥か遠くに行きたいと思ったこともしばしば。
(もちろん遠くには行かない、行けない)
そこでですよ、
せめて心だけでも一人きりの小宇宙に旅立たせる為、
多くの母親は子供の眠っている好きに家でサッと出来る趣味に走ります。
だいたいが、手芸。
そして省スペースで片付けも楽な編み物率高め。
ハーバード大学の研究では、編み物の同じ動きを繰り返す動作がヨガや瞑想と同様の癒し効果を生み出すという研究結果が出ています。
(編み物に限らず集中できる趣味であれば、同じ効果があるそうです)
母親たちは子供を寝かしつけ、家事もひと段落した頃に一息ついて手芸に勤しむことで心の均等を保ち、
明日の活力を生み出しているのです。
実家やお友達の家を探してみればきっとあるはず、
花瓶の下にひかれたレース編み、パッチワークのピアノカバー、和紙の小物入れ、毛糸の服を着せられたキューピー人形、ソープバスケット、かぎ針編みのドアノブカバー・・・・
これらのおかんアート一つ一つが母親達の小宇宙。
そう思うとなんと感慨深い。。
かあさんが夜なべするのは案外かあさん自身の為だったのだと思っています。
余談。。
私も色々夜なべしています。
これは子供用リュック。
記事の柄がもう少し細かい方が良かったかなぁと反省もありますが、作り甲斐ありました。
何でも娘の真似をする息子は、娘が幼稚園に行く時や習い事でリュックを背負って行くのが羨ましいらしく、
出がけに取り合って喧嘩になりめんどくさいので、
リュックを作ってあげることにしました。
型紙と布やパーツを買い、ミシンでカタカタ。
息子のリュックを作るといいながら、買う時点で二つ作るつもりでした。
一つだと喧嘩になるっていうのもありますけど、
やっぱり単純に自分が作りたかったんですよね。
出来上がったものを渡すと、写真ブレるくらい狂喜乱舞してくれたのでよかったです。
お出かけの時には2人とも気に入って使ってくれています。
では、また!