エナジードリンク

知って飲まなきゃマズいエナジードリンクの世界


ここ数年の間に爆発的な普及を見せるエナジードリンク。

最近ではモンスターエナジーの新フレーバーが人気が出すぎて生産が追いつかず販売停止したことが話題となった。

コンビニやスーパー、自動販売機など、どこでも買えるものなので、仕事が忙しい大人やテスト前の学生、純粋に睡魔を消したい人など愛飲者は性別や年齢を問わず多い。

ただ、エナジードリンクは後に記述するが、元気が出す力があるが、死亡事故も起こすこともある危険性がある。

皆さんはエナジードリンクについてどれだけ知っているだろうか?

愛飲者が多いが死亡事故を起こす可能性があるエナジードリンク、知ることによってその可能性を減らせるので、今回はエナジードリンクについて深掘りしていきます。


エナジードリンクとは?


法律とかで決められているわけではないので明確な基準等は無いが、一般的にカフェインやビタミンなどが多く含まれている清涼飲料水である。


「エナジードリンク」と「栄養ドリンク」の違いは?


栄養ドリンクの有名どころとして「リポD」や「ユンケル」などがあるが、これらは薬事法に規定された「第2類医薬品」や「指定医薬外部品」であり、平たく言うと「薬より効果は薄いが誰でも買える薬品」である。

そのため、効き目の強い「タウリン」などを配合したり、パッケージに「滋養強壮」「栄養補給」といったワードで広告が出せる。

一方エナジードリンクは上記でも記述した通りあくまでも清涼飲料水なので、配合できる成分に制限がある。なので、制限のかからないカフェインなどを多く含んだりする分には問題ないが、タウリンなどの成分は含まれていない。


エナジー ドリンク(カフェイン)の危険性


エナジードリンクを語る上で外せないのがカフェインの存在。

カフェインには脳の中枢を刺激し覚醒させる作用や、集中力を上げるといった効果があります。

この効果を求めて日常的に飲む方は多いと思いますが、カフェインには「耐性」がつきます。

つまり、日常的に飲めば飲むほどカフェインに対する効きが弱くなっていき、最終的にはカフェインを摂取しないと落ち着かなくなってきます。これがカフェイン依存症です。こうなるとカフェインを摂取しないと頭痛や吐き気、集中力低下に眠気、鬱といった健康被害が出てきます。


エナジードリンクにはどれくらいのカフェインが?


商品やサイズによって異なりますが、有名どころで比較すると
(名前 1本あたりのカフェイン量)

・モンスターエナジー     142mg
・レッドブル      114mg
・リポビタンD                  50mg
・缶コーヒー      93mg

となっています。

エナジードリンクには

医薬品の2~3倍
コーヒーの同量~1.5倍

のカフェインが含まれていると言うことになります。


で、これがどのくらいの量かと言いたいところなんですが、日本はカフェインの摂取基準量が定められてないんですよね。(死亡事故出てるのにどうなんだって所)

なんで、1番基準が厳しいヨーロッパ(1日200mg)で例えると

朝にコーヒー飲んで昼ごろにエナジードリンクを飲む

みたいなありがちな生活スタイルでも即オーバーです。1日エナジードリンク2本飲むなんてもってのほかです。


特にカフェインが危険なのは子ども



体も小さく大人と基準が違うので、同じ感覚で与えたり飲ませると即オーバー、最悪急性カフェイン中毒で死亡もあります。

具体的には

4歳〜6歳→1日45mg
7歳〜9歳→1日63mg
9歳〜12歳→85mg

となっていて、小さい子ならモンエナ1本で基準の約3倍のオーバーとなり、中毒になる可能性が十分あり危険です。

まあ4歳〜6歳なら自分で買ったり親が与えたりすることもないと思うのでそこまで心配する必要ないと思いますが、1番怖いのが9歳〜12歳、小学校高学年です。

この歳になってくると、中学校受験やテスト勉強などでエナジードリンクの効果を欲しがる子が出てきます。また、エナジードリンクの特性上場所や値段的にも手が出しやすく、「勉強するから」と言う理由で親に買ってきてもらうことも可能です。親も慣れ親しんでる人が多いのでNGを出す人も少なくないと思います。味もほぼジュースですしね。ただそれでもモンエナなら基準を倍近く超えるので、中毒や健康被害を起こす可能性があります。

更に、勉強以外でもエナジードリンクの特性として、「エナジードリンク飲んでる自分カッコいい」と思う傾向があり、そのステータス性も助長の1つです。

ちなみに子どもなら週1の摂取でもカフェイン依存所が出る可能性があります。


最後に


エナジードリンクの販売数はここ10年で34倍に跳ね上がったりと、今もなお爆発的な勢いで売れている。

しかし、筆者の身の回りを見てもエナジードリンクの集中力アップなど光の面しか見ず、 闇の面は知らんぷり、もしくはそもそも知らないと言う人も少なくなかった。もっと言えば知っててやめられないと言う完全依存症の人も。

もちろん良い効果もありますが、同じくらい悪い効果もあります。

量・頻度を考えて、少しでもカフェインに支配される体にならないよう心がけていただければ幸いです。


参考

エナジードリンクを飲む子どもたちに起きている「異変」
https://news.yahoo.co.jp/feature/815


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小松直生@ikuzeee
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