あの「クソ野郎」が思い出させてくれた、苦しさから逃れる方法
☆ 不気味なサービス
最近、携帯ショップで、「クソ野郎」とか「親が支払いしてるから、お金に無トンチャクだと思うから話す価値はあるかと」等々のメモがお客さんに渡ってしまい、騒ぎになったことが話題になった。
私が出演させて頂いている朝の情報番組「とくダネ!」でも、そのことを扱ってコメントしたりもした。
その翌日、どこの会社とは言わないが、たまたま携帯ショップに機種変更に行った為、他のお店の接客をリアルに体験した。
けっこう衝撃だったので、記しておく。
ずーーーーっとズレたツボをマッサージされているような、すごく不思議な、なんとも居心地の悪い、一周回って不気味なサービスだと個人的には感じた。
☆ まだ見ぬネイルを褒める怪
まず、お店に行って予約の確認が終わると、その日担当してくださる優しそうな20代の女性を紹介された。
担当女性は、ニコニコと挨拶をして、
「トータルで1時間から、最大で1時間半はお時間頂きますが、よろしいでしょうか?」
と、確認してくれた。
丁寧だ。
機種の確認が終わると、彼女はものすごく妙な間で
「そのネイル、かわいいですね!」
と言って、褒めてくれた。
よくある会話なので気にも留めないはずが、なんかすごくもやもやしたのだ。
なんていうか、ドラマのお見合いシーンみたいに妙な間なのだ。
「いくらぐらいしたんですか?」
「その色、かわいいですね!」
「ネイル、かわいいです」
と、やっぱり妙な間なので、話題でもかえようかと
「もう伸びてきちゃったんで、明日には変えてしまうんですよー」
と、伝えると
「次は何色ですか?」
と、一向に機種変更の話にならない。
「ああ、どうだろう。わからないです。ピンクとか青とかかなあ」
一応こたえると、
「・・・」
な、彼女。
なんだこの間。
「それかわいいですねえ」
明日変える、見てもないネイルを褒めて、間髪いれず、彼女は
"ここだ"
と、いわんばかりにこう続けた。
「あの、本日、研修のものを立ち会わせて頂いてよろしいでしょうか? ただ、ここで同席して見させていただくだけなので。よろしいですか?」
ああ、研修につきあってくれるようなお客さんかどうか、判断する会話だったのか……と、わかったものの、だったらもっとうまくやるか、最初からはっきり言って欲しかったと思ったし、なんか嫌な予感もする。
でも「ダメです」なんて、なんか言えない。
結局
「はい、いいですよ」
と、答えてしまったため、彼女は早速裏へ行き、スーツ姿の若い男性を従えて再び現れた。
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