仮想粒子の行列
ゆくゆくはこれらの細胞も
みな死滅してしまうというのに
なぜ記憶だけはいつまでも
私を私たらしめていやがるのだろうか
それともそれらもまやかしと思うべきなのか
みな死した細胞による言い伝えに過ぎず
生ものなんざ存在しないのだと
そもそもこの嘆きこそを
言い訳と揶揄しておくべきなのだろうか
これが動的平衡か
そうして不可抗力の分解と不可視の合成を
幾度となく繰り返してできたのが
この程度の詩しか書き連ねられぬ私らしい
私の物語を読んでくださりありがとうございます。 スキやコメントをしてくださるだけで、勿体ない気持ちでいっぱいになるほどに嬉しいです。うさぎ、ぴょんぴょこしちゃう。 認めてくださること、本当に光栄に思っております。これからもたくさん書こうと思っておりますので、よければまた。