1945年8月6日 広島に原爆が落とされた日
歴史に、if(もし)と誤解はつきものである。もし、あの日、1945年8月6日8時15分、広島が晴れていなかったとしたら、人類で最初の原爆投下地は広島ではなく、小倉、新潟、長崎であったかもしれない。
私は今まで、原爆投下の責任者は、当時のアメリカ大統領トルーマンだと思っていたが、彼は原爆投下に対して、明確な決断をしていなかったという。投下指示を出したのは、アメリカ軍原爆計画責任者レスリー・グローブス准将だった。彼は当初、京都を第一候補としていたが、トルーマン大統領の側近、スティムソン陸軍長官が強硬に反対して、回避されたという。
もし、トルーマン大統領が明確な反対の意思表示をしていれば、原爆投下はなかったかもしれない。
2016年5月27日、第44代アメリカ合衆国大統領、バラク・オバマが、現職のアメリカ大統領として初めて広島を訪問した。「71年前、晴天の朝、空から死が降ってきて世界が変わりました」と、オバマ大統領は、他人事のように演説した。はたしてそうだろうか? 降ってきたのではなく、降らしたのではないのか。いや、意図的に落としたのだ。それも、罪もない非戦闘員の真上に。 オバマ大統領は、原爆資料館に10分しかいなかったという。最低でも、見るのに1時間はかかる展示物だ。これは、大統領を辞める前の、パフォーマンス以外の何ものでもない。それを日本人、特にマスコミの連中は、異口同音に、「感動した! 素晴らしい演説だった」と言うのだから、なんとお人好しな国民なのか。
韓国は、いまだに従軍慰安婦問題にこだわり、ユダヤ人は、ナチスの残党を追跡しているというのに----。
自身、被爆者でもある元プロ野球選手、張本勲氏が、
「何故、被爆者が、アメリカの大統領に抱かれて、泣かなくてはいけないのか? 涙を見せて欲しくなかった」
とテレビで発言していたが、同感である。
かのチェ・ゲバラも、初めて広島を訪問し、原爆慰霊碑、資料館を見て回り、
「こんな酷いことをされて、何故、日本人は、もっと怒らないんだ----?」と、言ったという。
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