11月11日、テレビ東京13時40分~15時40分の午後のロードショー『トゥルー・クライム』(1999年アメリカ 製作・監督・主演 クリント・イーストウッド)を録画していたのを観終わりました。 何年か前に観てなかなかよかった記憶があり、今回も期待を裏切らない傑作サスペンス映画でした。 クリント・イーストウッド作品は、当たりはずれがない。特に彼が監督した作品は、どの作品も上質のエンターテインメントに仕上がっていて、観る者を満足させてくれます。 そう言えば、アカデミー作品賞、監督
この作品を発想した当時、まだ私はこの題材を、一つの作品として仕上げるだけの技術を持ち合わせていなかった。シナリオ用のプロットとして形になったのは、某シナリオ教室で、鶴田浩二主演『雲ながるる果てに』、市川雷蔵主演『忍びの者』『ひとり狼』、鶴田浩二、高倉健主演『人生劇場・飛車角』、勝新太郎主演『座頭市』等を書き、“大プロ”と呼ばれていたシナリオライター、直居欽哉氏に教えを請(こ)うていた時である。 このプロットを見せた頃、トム・クルーズ主演の
2000年12月30日に起きた世田谷一家殺人事件をモデルにしていますが、実名、シチュエーションをそのまま使用すると、プライバシーに抵触するので、フィクションという形態をとりました。 この事件に関するあらゆる文献を読み、それらのデータを比較検討した結果、私しか気がついていない“ある事実”を発見しました。 正に、「事実は小説より奇なり」です。 タイトルから推理小説かと思われますが、『栄光の死角 ~東電OL殺人事件異聞』同様、一人の人間が、何かのきっかけを摑んで成功 するプロセスを
参考文献 「東電OL殺人事件」佐野眞一 (新潮社刊・2000年5月10日発行) この事件のあった当時、私(著者)は事件現場近くの、渋谷区道玄坂にある商事会社に勤めていました。 その数年前、私は東京電力のドラマ仕立てのPRビデオ、『源内先生の電気探訪』のシナリオを5本書きました。 エレキテルを世に広めた、江戸時代のマルチ学者・平賀源内が、長崎の出島で
昨日、au安心トータルサポートセンターの契約が自動更新されるので、解約する前に疑問に思っていたことをまとめて訊きました。 この電話窓口は、一ヶ月550円でau以外のことも教えてくれるし、訊きたいことが無くなったらいつでも解約できるので、なかなか便利です。 facebookは、どうにも馴染めなくて昨年の11月5日に退会したのですが、友達登録していた人からのメールが、毎日のように入ってくるので、ひょっとして退会できていないのでは? と疑問に思い、この窓口に問い合わせをしました。
8月18日のアラン・ドロンの死去のニュースと話が前後しますが、 6月20日(木)、Yahoo! ニュースで、アヌーク・エーメさんの死去を知りました。 女優アヌーク・エーメと言えば、画家モディリアニ(ジェラール・フィリップ)の妻ジャンヌを演じた『モンパルナスの灯』も良かったですが、やはり、真っ先に浮かぶのは、第19回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作、『男と女』(1966年・クロード・ルルーシュ監督)でしょう。そして、誰もが一度は耳にしたことのある、あの名曲、フランシス・レイの
♫ 雲は湧き 光あふれて 天高く 純白の球今日ぞ飛ぶ 若人よ いざ眦(まなじり)は歓呼に応え いさぎよし 微笑む希望 あゝ 栄冠は君に輝く 言わずと知れた全国高等学校野球大会の大会歌です。作曲は古関裕而さんだと知っていましたが、これだけの歌詞を書くとすれば、当然、大御所西條八十さんあたりだと思っていました。が、スマホで検索すると、この大会歌が制定されたのは、戦後の学制改革で、全国中等学校野球優勝大会が全国高校野球選手権大会となった1948年(昭和23)
第106回全国高校野球選手権大会も、明日の準決勝、決勝を残すのみとなりました。 何故、高校野球が我々日本人の心を、こうも虜にするのでしょう? それは、誰もが若いとき、己の時間とエネルギーを注ぎ込んで、何かに夢中になったことへの回想かもしれません。 今の自分と違って、自分も若い頃は夢中で何かに打ち込んでいたな----というノスタルジア、郷愁でしょうか。そう、何かに一心不乱に夢中になれるのは、まだ世の中の打算を知らない、十代のこの時期だけかもしれません。 「勝って涙、負けて涙。あ
今日16時前、Yahoo! Newsを見ようとパソコンの電源を入れると、「アラン・ドロン死去」のニュースが目に飛び込んできました。 最近は、めっきり衰えて「早く死にたい」と自ら語っていたそうですが、さもありなんと思われます。 私たち一般人は、老いてもさほど落差は感じないでしょうが、若いときにあれだけ美貌に恵まれ、現在のように老いてしまえば、その落差に耐えられないことでしょう。 私が、初めてアラン・ドロンの映画を観たのは、ジャン・ギャバン、リノ・ヴァンチュラの三大スターが共演
激動の昭和が、あと3年5ヶ月弱で終わろうとしていた1985年(昭和60)8月12日18時12分、定刻から12分遅れで、JAL123便(乗客509人、乗員15人、計524人)が大阪伊丹空港に向け、羽田空港を飛び立った。予定通り行けば、56分のアッという間のフライトである。乗客には、働き盛りのビジネスマン、お盆休みの始まりということもあり、夏休み中の子供たち、家族連れも大勢いた。 離陸後12分ほど経ち、飛行機が相模湾上空を飛行している時、異変は起きた。機体最後尾付近で破壊音がし、
歴史に、if(もし)と誤解はつきものである。もし、あの日、1945年8月6日8時15分、広島が晴れていなかったとしたら、人類で最初の原爆投下地は広島ではなく、小倉、新潟、長崎であったかもしれない。 私は今まで、原爆投下の責任者は、当時のアメリカ大統領トルーマンだと思っていたが、彼は原爆投下に対して、明確な決断をしていなかったという。投下指示を出したのは、アメリカ軍原爆計画責任者レスリー・グローブス准将だった。彼は当初、京都を第一候補としていたが、トルーマン大統領の側近、スティ
映画やテレビドラマの成否は、キャスティング(配役)で8割がた決まると言われています。当然、これを誤ると悲惨な結果が待ち受けていると言ってもいいでしょう。 特に、マンガを含めて原作がある場合は、「う~ん、主人公や主要登場人物が、この配役では違うよなあ----」と思うと、もういけない。観る気がしなくなるのは、誰にも経験があることと思います。 アラン・ドロン主演の映画『太陽がいっぱい』は、ルネ・クレマン監督(『禁じられた遊び』『鉄路の斗い』----第1回カンヌ国際映画祭監督賞受賞
7月2日1時59分から2時59分まで放送された、アメリカの連続ドラマ『24 シーズン1』が終了しました。 月曜日の深夜に放送されていたこの番組を、毎回楽しみにしていたので、今週からどうしていいか----『24』ロスです。 1月16日から始まったのですが、知らなくて1回目を見逃してしまい、2回目から録画して見始めました。 てっきり一番新しいシーズン8かと思っていたら、シーズン1でしたが、以前フジテレビで深夜にやっていたとき、シーズン1は見てなく、評判がいいので2から見た記憶が
今年の4月6日(土)から始まった、NHK『新プロジェクトX ~挑戦者たち~』を毎回録画して観ています。 第一回は、『東京スカイツリー天空の大工事 ~世界一の電波塔に挑む~』 ノンフィクションであるドキュメンタリーの成否は、いかにその事象と人間に肉薄したかです。その点、この番組は、そのコンセプトがハッキリしていて、まず事象が映像で描かれ、その後、その当事者たちがスタジオに登場して、実際にその現場で起きたことを述懐するという、実に説得力のあるスタイルです。 NHKのドキュメンタ
連続テレビドラマ、映画は、大勢の人、モノ、カネが動く一大プロジェクトでありビッグビジネスです。その起点となるのがシナリオです。そのシナリオを書くのが、シナリオライターと呼ばれるプロフェッショナルな人たちです。 この記事は、プロのシナリオライターとしてデビューするには、どうすればいいかに特化したものです。
表紙は、黒澤明監督から来たハガキからの転載です。 かつて、黒澤監督がこんなことを言っていた。 「日本が欧米に比べ一番劣っているのは、監督でも脚本家でも俳優でもなく、プロデューサーだ」 そういう黒澤監督は、本木荘二郎(ブログ『ザ・プロデューサー』参照 http://ameblo.jp/ikusy-601/ 2018.9.27)、田中友幸という東宝の両エースプロデューサーに恵まれた幸運な監督でした。 この短編小説は、映画の企画を実現する為に奔走する、そんなプロデューサーの奮闘