上級クラスで考えた哲学的な問い

人間の存在感とは何か。
人間らしさの本質とは何か。
ロボットは将来、心を持ち得るか。
これはロボット工学の奇才、
大阪大学の石黒浩教授の研究テーマです。

先日、上級クラスでの代講があったので、
私の持ちネタであるこのテーマを持ち出して
久しぶりに、深く考えるような授業をしました。
(最近の持ちコマは初級ばかりなので…。)
蛇足ですが、急な代講の持ちネタ、
専任はみんな持ってますよね(笑)

学生たちは案の定、
夢中になって考えてくれました。
こちらがいろいろしかけると
学生はしっかりノッてきてくれます。
持ちネタなので、何回もこの授業をやりましたが
(初回はもう10年以上前…
 研究を続けてくださっている石黒教授に感謝!)
毎回、いろんな意見が出て本当におもしろいです。
人の数だけ考え方があるなぁと感心させられます。

上級レベルの指標っていろいろありますが、
「答えのない深い問いについて
 自分の考えを語ることができる」
ということもそのひとつではないでしょうか。
AかBかの2択ではないことも
頭の中にふんわり浮かんでいることを
自分のことばで相手に伝えられるといいな
と私は思っています。

そして、私にとっては
学生と先生の関係はどんどん薄れて
ひとりひとりの人として
日本語で学生たちと語り合えることが
日本語教師としての喜びです。

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