相手のことばを受け止める
いいインタビュー、できますか。
中級前期のクラスで学期末活動として
日本人へのインタビューをしてもらいました。
テーマは人生の先輩の『仕事観』
このご時世なのでzoomで。
デザイナー、会社員人事部の方、企業された方
さまざまな方にご協力いただき
学生たちはグループでインタビューをしました。
目標は、あいづちをしたり質問をつなげたりして
相手の話を促し、聴きこむこと。
いろいろ前準備をしたうえでのインタビューで
学生たちは緊張しつつ、よくがんばっていました。
あいづちもできていたし、失礼もなかったし、
次々に質問もできていました。
…ん?でも…なんだか優しい尋問みたい。
なんでかな…?
実は、そのインタビューの直前まで私は
日本語教師が集まるシェア会をやっていました。
ある先生が15分ほどの発表してくださったあと
質問タイムで2人の方から質問があり
その後、3人目の先生が話し始めました。
「すごくいい取り組みで、特に〇〇〇〇〇〇というところに感心しました。(語る…中略)一方で、これには〇〇〇〇〇〇という懸念があるんですが、それが起きないようどんな工夫をされていますか」
ただ質問するだけではなく、
まずは発表してくれた人に語りかける。
それだけで印象はまるで違い、びっくりしました。
実はそんなことはあたりまえのことなんだけど、
意識してできている人はそんなにいない。
投げるだけじゃなくて
まずはしっかり受け止めること
受け止めたことをちゃんと相手に伝えること
ってホントに大切だなぁ〜と感じました。
…で、学生たちのインタビュー。
ビュン!ビュン!と質問投げっぱなし。
質問ビュン、答えを聞いて、また質問ビュン。
拾いにいかない紙ヒコーキみたい…でした。
ちょっとことばをはさむだけで
受ける印象は大きく変わる。
これがコミュニケーションを円滑に進める方策なら
しっかり日々の授業に取り込んでいかなきゃな、
と気づかされました。
学生たちの活動から習うことばかりの日々です。