『noteの躍進を支えた”定性と定量の甘い関係”』に行ってみた
noteのCXOである@fladdictさんと、今季からnoteのグロース戦略顧問になったmercariの@hik0107さんのイベントレポート(細かい話はtwitterで、#note_growthで調べるのが一番早いと思うので割愛します。
(会場超満員すごい)
はじめに
1時間半ノンストップで話を聞いて、為になったエッセンスを抜粋します。twitterでも書いたけど、深津さんと樫田さんのお互いのラブラブ感がとても良かった。仲良いなって。
1.職種ごとのアプローチをお互いどういう風に理解するか
プロダクトにしても事業にしても、右脳や感覚論で物事を進める人とバリバリデータとか、事実から物事を進める人に二極化しやすい。(わりと僕は後者)
そうなると大体対立したり、あいつわからんやつだなみたいにギスギスしやすいなと思っているんですけど、深津さんと樫田さんはお互いのリスペクトがすごい良い。信頼しあっている感じ。
定量⇔定性、右脳的⇔左脳的な人同士の話し合いでも大事なことは、最低限相手の話の土台をちゃんと理解すること。互いにリスペクトし合う気持ち。
樫田さんが仰っていて良いと思ったのは、「戦略でも施策でも物事を全体を俯瞰して探っていくか、一点から広げていくかのアプローチの違いでしか無い。」のでちゃんと相手をリスペクトして妥協せず議論しましょうって話
2.利益はガソリン、単一KPIも気にしない
「売上は目標ではなく、目的地(ミッション)にたどり着くまでのツールであってそれでしかない。」ということ。※事業として最低限売上をあげることは前提としての話
なのでKPIに対する個々の施策もどうだったか?とかは、両者ともにそんなに意識していない感じが非常に印象的だった。大事なのは、プロダクトのエコサイクルが淀み無く循環してミッションに近づけること。
これを深津さんは、エコサイクルを人間として捉えていて、胸筋だけつけても仕方ないでしょという捉え方。(この日は筋肉のたとえめっちゃでた)全体を俯瞰して捉えた時に、あそこに集中しちゃっているなーとか、こっちが弱くなっているなとか、俯瞰して事業を見た時に方向性の舵取りがトッププレイヤーとしては非常に重要っていう話。
この話は、ユーザーのペインをどう解消するかにも繋がっていてペインを解消するからといえどリソースを0->100に突っ込むみたいな力配分は辞めること。大事なのはバランス感でそれが欠けるとサービスが歪む。沈む。
3.意思決定をすぐできるようにすること
樫田さんが入ってから、トップスMTG(経営陣 C〜Oと、戦略の意思決定を行う会議)と、ボトムスMTG(データチームと、戦略から実際にどう施策に落とし込むかの会議)を隔週で交互に繰り返しているとのこと。
”意思決定はその場で決める”、決まるまで時間がかかるようなことをしない体制づくり超重要。
4.振り返りで得た学びは会社の風土になる
短期のスピード感を意識する深津さんと、中長期のラーニングを意識する樫田さんで意見が別れてはいたんですが、非常にいいことだなと。
施策をやって何を得たのか?それを抽象化してそのエッセンスをちゃんと学びとして、会社にどんどんストックして再現性を高める。それを続けると最終的に会社内でのコンセンサスが取りやすくなる。うちの会社は○○だよねの共通認識が生まれるので意思決定も早くなるし議論のスキップ化にもなる
属人性を排除する=>事業の強みを生み出すための人材教育としてすごく参考に。
一方深津さんの施策を10本打って2本当たった、その時の学びを振り返ってスピードが止まるくらいなら次の10本をどんどん回したほうが良いっていうスピード感もすごく分かるので、このあたりはプロダクトのステージ感にも寄るなと思っております。
全体を通して事業を俯瞰したお二人の話がメインなでした。細かい実務的な話で活かせそうなことは以下
・データは可視化する(サイネージやslackでいつでも見れるようにして、チーム全員が意識する環境を整える)
・施策は、一般化できるかどうかが軸(再現性が無いオーダメイドは意味がない)
・施策の情報導線は短くする(作り込んだ奥の方にある施策よりも、人が一番使うところにフォーカス)
・施策は打率で考える(10本やって3本当たるくらいの気持ち)
・データを分析するときは具体的なミッションベースの課題から解決する
・ペルソナごとのペインを理解して攻めるべき施策を策定する
感想
とても良い議論だったし、なによりpeace of cakeの雰囲気がとても良かった。終わった後講演会に使える写真出したり、twitterで加藤さん出てきたり、全体が仲良い会社だなって。また次回のイベントあったら行く。
一部解釈間違っていたりするかもしれないので、その際はこっそりtwitterで教えてくれたりすると嬉しいです。
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