世界遺産のモンサンミッシェル【フランス】
1. モンサンミッシェルの概要
モンサンミッシェルは、フランスのノルマンディー地方に位置する小島で、その美しい修道院と中世の街並みで知られています。この壮大な島は、毎年数百万の観光客を魅了し、訪れる者に忘れられない体験を提供します。
2. 歴史
モンサンミッシェルの歴史は、はるか昔まで遡ります。ある時、司教・聖オーベルが大天使ミカエルのお告げに従い小さな礼拝堂を建築したのがすべての始まりです。最初は小さな建物でしたが、11世紀にはロマネスク様式の修道院、13世紀にはゴシック様式のラメルベイユが建築されました。その後、中世には重要な巡礼地となり、宗教的、軍事的な役割を果たしました。フランス革命後は刑務所としても使用されました。モンサンミッシェルがあるサン・マロ湾は潮の干満差が激しく、かつては多くの巡礼者が波に飲まれ命を落としたといわれています。1979年にはモンサンミッシェルとその湾が世界遺産に登録されました。
3. 建築とデザイン
モンサンミッシェルの建築はゴシック様式の傑作です。特に修道院の「天のゴシック」スタイルの尖塔が特徴的です。島の頂上には修道院がそびえ、その周囲には狭い通りと古い建物が密集しています。
4. 観光情報
モンサンミッシェルへのアクセスはパリから電車とバスを利用するのが一般的です。見どころには修道院、サン・ピエール教会、そして美しい湾の景色があります。また、訪問者は狭い街並みを散策し、中世の雰囲気を楽しむことができます。
5. イベントと体験
モンサンミッシェルでは、年間を通じて多くのイベントが開催されます。例えば、聖ミカエル祭やクリスマスの特別なミサがあります。また、満潮時には島が海に囲まれる幻想的な光景が楽しめます。
6. 文化的・宗教的意義
モンサンミッシェルは宗教的に重要な場所であり、大天使ミカエルに捧げられた修道院は多くの巡礼者を引き寄せます。また、フランスの文化遺産としても重要で、その歴史と美は多くの文学や芸術作品に影響を与えてきました。
7. 保存と保護
1987年にユネスコの世界遺産に登録され、現在もその保存活動が続けられています。島とその周囲の環境保護にも力が入れられており、観光客による影響を最小限に抑える取り組みが行われています。
8.見どころ
⑴ 王の門
→モンサンミッシェル内にある門の中でも特に見どころなのがここ。門の前にある橋を鎖で繋ぎ、敵が押しかけてきた際に橋を釣り上げて侵入を防ぐ役割を果たしていました。
⑵ グランド・リュ
→モンサンミッシェルのメインストリート。細い道脇にはレストランやお土産ショップがずらりと立ち並んでいます。お店には思わず写真を撮りたくなるようなかわいい看板もあるので要チェック!
⑶ サンピエール教会
→教会の入り口には、百年戦争で名を残しているジャンヌ・ダルクの像があります。教会内部には大天使ミカエルがまつられており、美しいステンドガラスも見どころです。
⑷ ラメルベイユの回廊(修道院内部)
→13世紀に3層構造のゴシック建築として完成しました。最上階にある回廊の2本柱は少しずつずれて中庭を囲むように建てられています。また、ラメルベイユには回廊の他にも迎賓の間や騎士の間もあります。
⑸ 付属教会(修道院内部)
→修道院内部の中でもひときわ存在感を表しているのが付属教会。高い天井と綺麗なステンドガラスの窓から差し込む光はとても神秘的で、見るものをあっと驚かせてくれます。
⑹ 西テラス(修道院内部)
→島内でおすすめ絶景スポットです。対岸から見たモンサンミッシェルも美しいですが、中から見る干潮時の広大な景色はまた一味違った魅力をもっています。
9. アクセス方法
・電車&バス【¥12,000~】
➀モンパルナス駅【高速鉄道TGV利用(約1時間30分~2時間)】
②レンヌ駅(乗換)【バス利用(約1時間)】
➂モンサンミッシェル駐車場【島内までの無料シャトルバス(約15分)】
④モンサンミッシェル着
・直行バス【¥6,000~】
➀パリ市内【フリックスバスを利用(約5~5時間40分)】
②モンサンミッシェル駐車場【島内までの無料シャトルバス(約15分)】
➂モンサンミッシェル着
10. 結論
モンサンミッシェルはその壮大な建築、美しい景観、そして深い歴史と文化的背景で訪れる価値があります。この魅力的な島を訪れることで、中世の雰囲気を感じ、フランスの豊かな遺産を体験できます。ですがはっきり言って日帰り旅行の場合、天候によって観光の楽しみ方がとても変わります。著者は雨&曇りの日にモンサンミッシェルに伺いましたが、夏なのに風が強く寒く、城内じゃ狭い通りのため、傘がぶつかってばかりで、観光客全員がストレスを感じていたと思います(笑)なので、必ず天気のいい日のほうが楽しめますのでこちらの点だけお気をつけください:)
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