青春の幻影
20代が多く働く会社に勤めている。
私はもう若いほうではないが、
子育てするわけでもなく
家庭にしばられるわけでもなく
好きに働き、好きに生きている。
そんな自由気ままなお一人様ならいざ知らず、
子育て世代にとっては
広告業界はイバラの道だ。
こんな過酷な世界で
みんな良いパパママをやっている。
ライフステージの変化を許容して
ただでさえ仕事が早くはない同僚の
ローパフォーマンスを横目に
これが多様性だからと言って我慢する。
本気で向き合う尺度が時間でないなら
君は何をもって本気なのか?
売り上げは未達なのに
歯を食いしばって残業する仲間がいるのに
仕事に何を懸けて
何のために働くのか?
ただの食いぶちで、
ただの惰性で働いていないか?
こんなハラスメント思想は
時代錯誤の自覚もある。
私が、仕事に青春を求めすぎなのか。
批判しているようで、
本当は自分の生ぬるさが一番許せない。
本気な人は、他人がどうこうなんて
一番どうでもいいはずなのだ。
時間では賄えない、
自分の価値とは何なのか。
結局時間を買われていただけなのか。
私は私。衰えゆく体で
20代の自己ベストに挑み続ける。