たか子

33歳、ふたり暮らし。考えすぎる頭の保管庫。

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33歳、ふたり暮らし。考えすぎる頭の保管庫。

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自己紹介│はじめてのnote

ふと思い立った11月21日の帰り道。 ●33歳女 ●某広告屋のクリエイター ●わりとしっかり管理職 ●既婚子どもなし 仕事に明け暮れる生活で見失ってしまった 感情の"今"を残しておきたい これは喜怒哀楽を取り戻すための記録のようで 数十年続く生前整理のようで ただの三日坊主なのかもしれない

    • 青春の幻影

      20代が多く働く会社に勤めている。 私はもう若いほうではないが、 子育てするわけでもなく 家庭にしばられるわけでもなく 好きに働き、好きに生きている。 そんな自由気ままなお一人様ならいざ知らず、 子育て世代にとっては 広告業界はイバラの道だ。 こんな過酷な世界で みんな良いパパママをやっている。 ライフステージの変化を許容して ただでさえ仕事が早くはない同僚の ローパフォーマンスを横目に これが多様性だからと言って我慢する。 本気で向き合う尺度が時間でないなら 君

      • 記憶の消費期限

        昔から聞き役で 笑いもしなければ怒りもしない。 淡々と話を合わせて、 段々みんなの意見がまとまらずに めんどくさくなってくると 急に仕切って調整する。 幹事や予約だのはさっさと引き受ける。 そういうのが処世術だろうと思って 学生時代を過ごしていた。 それから数年。 友人たちと再開して驚いたのは みんなが話す思い出話を 私は何一つ覚えていないこと。 くだらないことでゲラゲラ笑いあった あの時間に確実も私もいたはずなのに。 当時、多忙で毎日頭がパンク寸前だった私。 大勢

        • 新しい妹

          妹ができた。 正確には夫の妹なので、義理の妹だが。 その妹がはじめて我が新居に泊まりに来た。 会うのは半年振りだが 私たちが入籍してから会うのは初めてだったので 私はどこか落ち着いた気持ちで、 正真正銘の家族として迎え入れることができたのかもしれない。 (あるいは、迎え入れてもらったのかもしれない) 夫の実家で会うときにはわからなかった一面も発見する。 朝ごはんは豆腐バーとヨーグルトなんだ、私も一緒。 全く同じパンプス、私も持ってる! 暇つぶしはコナンだよね。 そん

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        自己紹介│はじめてのnote

          ポケ森とわたしの7年間

          ポケ森がついにサ終を迎えた。 2017年秋に、 スマホ版どうぶつの森が無料らしい! と飛び付くように始めてから7年。 付かず離れず、 ちょっとしたスキマ時間には いつもどうぶつたちがいた。 ブランクがあっても再開しやすい安心感 四季折々のイベント 無料でも満喫できる満足度 わたしはしっかりファンだった。 それにしても 7年間は長いようであっけなかった。 仕事も変わらず趣味も変わらず。 変わったのはパートナーくらいだ。 独身だった友人はこの7年で二児の母となったり、

          ポケ森とわたしの7年間

          アンガーマネジメント540円

          我ながら情けないくらいに イライラむしゃくしゃが暴発する日がある。 普段から機嫌よく明るい性格というわけでもない。人当たりも普通。 静かなふりをして、 内心では荒れ狂っている。 思い出してまたイライラする 無限ループ。 もともとソリが合わない人は ここぞとばかりに神経を逆撫でする。 カリカリしすぎて 干からびそうだ。 言葉にトゲが出て 自己嫌悪になることもしばしば。 これがPMSなのか、とふと気づく。 納得できる症状ではあるものの、 その実は絶望に近い。 イラ

          アンガーマネジメント540円

          何者かになりたい病

          どうなりたいの? 何がしたいの? この解を持っていないせいか 最近どうにも居心地が悪い。 「やるべきことをやっていたいんです」は 雇われ人の発想で、 幹部候補としては不十分らしい。 (そりゃそうだ) 残念ながら ルフィみたいな野望はないし、 エレンみたいな使命はないし。 ここがわたしのキャリアの限界なのだろうと うっすら感じる。 何者かにならないといけない? 肩書きや目標がないといけない? 個人の夢は空高く、 だけど組織はみんなで手を取り合って、なんて 理想に洗脳

          何者かになりたい病

          祖父たちのゆく先

          今年は二度ほど「遺族」になった。 両祖父が相次いで旅立っていったのだ。 30数年間生きてきて身内の死がはじめてだった私は ある意味では恵まれていたのかもしれない。 九州ののんびりとした地方で それぞれに激動の時代を生きてきた祖父たちに、 デリカシーなんてものはなかった。 親族で唯一、私に結婚や出産を焦らせてくる存在。 いつも半笑いで聞き流していた。 2024年の正月、それでもようやく両祖父母に 婚約者を会わせることができた。 このときすでに祖父たちの余命カウントダ

          祖父たちのゆく先

          有給休暇の芸術点

          誰にも迷惑をかけないだろうという日に、 ひっそりと有給休暇を取る。 ミーティングにも納期にも縛られない。 いつもどおりに早起きして、 いつかそのうち、と先送りにしていたことを 気の赴くままいくつか終える。 読みたかった本のページを繰る。 あの店のスイーツを食べに行く。 なんとも芸術点の高い休暇。 とはいえ、有給休暇は平日の余白の前借りでもある。 明日からはまた、がむしゃらな私で。

          有給休暇の芸術点

          18歳のわたしへ

          大学受験を間近に控えた冬。 実家のトイレに貼られたポスタータイプの年間カレンダーを見ながら、 春にはどっかの大学で女子大生やってんのかなぁ 10年後とか全く想像つかんなぁ 自分はどんな見た目の大人になるのやら なんて、ただただ他人事だった私の人生。 いろんな偶然と選択を繰り返して 尊敬できる夫と出会い、 今では東京に一軒家を買って 週末にドライブしたりしている。 人生の筋書きはもう見えたようだけど、 それでもまだ未来のことはわからない。 どうなりたいのかも、ずっ

          18歳のわたしへ

          1日の終わりに

          帰り道に音楽を聴ける日は機嫌が良い。 音楽を聴く余裕がある、と言ってもいいのかもしれない。 反省、後悔、苛立ち、葛藤がうずまくことなく 音楽に酔える日。 裏のストリングスが好き。 このコード進行がおしゃれ。 時には歌詞の意味をかみしめる。 あぁ、まだ家につかないで もう少し聴かせて。 名残惜しい、駅からのほんの10分。 現実から飛び立てる夜を感じたら その日は良い1日だったのだ。

          1日の終わりに

          ぼんやりと生きる

          ぼーっと生きている、 そんな風に感じることが増えた。 日々めまぐるしく働く。 やりたいことを仕事にできている。 充実感も達成感も確かにある。 その一方で 喜怒哀楽の波風は立たず 大笑いすることもめったになくなり、 「落ち着いている」「冷静」という 人からよく言われてきた印象を いまや確固たるものにしてしまった。 目の前の相手の言葉が右から左にすり抜ける。 霞がかった夜中の雨上がりのように 頭の中の大事な部分が眠り続けている。 適当にうなずく。 今日もまたそんな自

          ぼんやりと生きる