ぼんやりと生きる
ぼーっと生きている、
そんな風に感じることが増えた。
日々めまぐるしく働く。
やりたいことを仕事にできている。
充実感も達成感も確かにある。
その一方で
喜怒哀楽の波風は立たず
大笑いすることもめったになくなり、
「落ち着いている」「冷静」という
人からよく言われてきた印象を
いまや確固たるものにしてしまった。
目の前の相手の言葉が右から左にすり抜ける。
霞がかった夜中の雨上がりのように
頭の中の大事な部分が眠り続けている。
適当にうなずく。
今日もまたそんな自分に嫌気がさしながら帰路につくのだ。