神仏に感謝するとは
こんにちは。いくえです。
タイ・バンコクへ転居し、1週間が経ちました。今は久々の南国の暑さに体を慣らしている最中です。
バンコク暮らしのことも書きたいですが、今日は10月に熊野三山をめぐって感じたことを…。
一念発起して和歌山・熊野へ
一時帰国中、名古屋近郊にしばらく滞在していました。
せっかくだから名古屋だけでなく近くを旅行しようと思い立ち、GoogleMapを眺めていたのですが、ふと目に止まったのが和歌山県。
旅行は好きな方ですが、東京からのアクセスがよくないこともあって和歌山県へは訪れたことがないままに海外生活に突入してしまっていました。
「東京からだととても遠いけど、名古屋発ならそう遠くないのでは…?」
「今を逃したら次のチャンスはいつ巡ってくるかわからない!」
と、一念発起して熊野三山へ詣でてきました。
熊野三山とは…
・熊野那智大社
・熊野本宮大社
・熊野速玉大社
の3つの神社の総称です。
東京から行くよりは近いとはいえ、名古屋から特急で片道およそ4時間。
なかなかに遠いところを一泊二日で巡るという強行軍となりましたが、結果的に大満足の旅となりました。
熊野古道を歩く
熊野エリア内の移動にはバスを使いましたが、せっかく熊野に行くからにはやはり熊野古道は歩きたい!
ということで、古道を2箇所歩いてきました。
1つ目は熊野那智大社に通じる大門坂コース。
2つ目は熊野本宮大社に通じる大日越コース。
木々に囲まれ新鮮な空気を吸いながら、巨木を見ては自然の力と重ねた時の長さに畏怖の念を抱き、そして、転ばぬ様ひたすら自分の足取りに集中して歩きました。
歩きやすい道もあれば、木の根でできた自然の階段もあり、急な斜面もあり。
ちょっと気を抜くとすぐ転びそうになるので、一歩一歩を大切に踏み出しながら歩きました。
大門坂コースは40分ほど、大日越は1時間ほど歩きましたが、この時の集中とその後の心地良い疲れがまるでヨガのよう🧘🏻♀️
「歩行瞑想」と言う言葉を聞いたことがありますが、もしかしたらこう言うことなのかも知れません。
手を合わせながら何を思うか
みなさんは神社仏閣に詣でる時、何を思って手を合わせますか?
私は普段、最初に感謝を述べます。(心の中で、ですが。)
今ここにいること、ここまで無事に来れたことへの感謝です。
そして、これからの人生を正しい方向へ導いてくださる様にお願いをします。
でもこれってなんだか身に覚えが…。
ヨガのレッスンの最後に
・今ここにいること
・今日も元気にみんなでヨガができたこと
に対して感謝をするよう促してレッスンを終える先生は多いです。
私がレッスンする際もそうしています。
これって、神仏を前にして今日その日そこにいる巡り合わせに感謝するのと同じなのではないでしょうか?
ヨガ哲学の中で「イーシュワラプラニダーナ(Isvarapranidhana)」という言葉があります。
意味は「自在神への帰依」、平たく言えば「自分では操れない『ご縁』や『巡り合わせ』を操る、見えざる大きな存在を受け入れて感謝する」と言うところでしょうか。
今回、熊野三山の参詣を決めたのは自分ですが、
▪️一時帰国のタイミングがコロナの流行がおさまった頃に重なったこと
▪️名古屋近辺に滞在することになったこと
▪️熊野行きの背中を押してくれた人がいたこと
▪️怪我や事故なく無事に辿りつけたこと
は、巡り合わせとしか言いようがありません。本当に。
たまたまこういう巡り合わせになったから、無事に参詣が叶ったのです。
そこに心からの感謝をすることも、日本文化の中で育った私なりの「イーシュワラプラニダン」かな、と思います。
感謝と受容
今ここにいること、ここまで無事に来れたことを感謝する。
これを繰り返していくうちに、少し発見がありました。
手を合わせ、感謝を繰り返すごとに、自分の中に
「熊野三山をめぐることができた私の人生、悪くないな」
という気持ちが芽生えてきました。
日常生活では勿論「有難う、でもお気持ちだけ受け取ります」と言うシチュエーションもあるので「絶対」ではありませんが、感謝をすることと受け入れることはつながっているのかも。
もう少しじっくり考えたい気づきでした。
ヨガはアーサナだけではない
「ヨガはアーサナ(ポーズ)だけではない」とはよく言ったものですが、古道歩きや神社仏閣への参拝からこんなにもヨガのことを考えてしまい、びっくり。そしてほっこり☺️
帰国中はアーサナを練習できていなかった私ですが、アーサナ以外の日々の生活でヨガを感じることができ、練習してない罪悪感からちょっぴり解放されました。
ヨガは逃げない。その気持ちを胸に、また改めてヨガに取り組みます。
辛くてたまらなくて神社にいく時は
最後に。神社もうでについて色々書きましたが、本当に心の底から辛くて縋る気持ちで神社に行く時もありますよね。
そういう時は、感謝だの人生を肯定だのは一旦忘れて、ただひたすらに神様に甘えて、泣き言を聞いて貰えば良いと思います。綺麗事だけじゃなくて、心の中のドロドロとかもぜーんぶ吐き出して、すっぴん素っ裸の心でお参りするのが一番です。
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ここまで目を通してくださって有難うございます。とても嬉しいです。
こうしてお目に留めて頂いたのも何かのご縁だと思います。
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