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【本の紹介】カラダはすごい!モーツァルトとレクター博士の医学講座(久坂部羊著)
おもしろすぎて眠気が覚める「生物」の授業を受けているような本でした。
久坂部先生が学校の先生だったら、教科書の内容は10分ぐらいでササッと解説し、「ところで、モーツァルトて知ってるか~?」とニヤッと笑って語りだすような授業をするでしょう。(知らんけど)
ところで久坂部先生の本は以前にもご紹介しております。
今回の本は、考え込むより人に言いたくなります↓
副題を見ると「モーツァルトとレクター博士が医学講座をするのか?」と思ってしまいますが、もちろん違います。
モーツァルトはよく登場します。
死ぬ前に受けたという「瀉血療法」のこと、
スカトロジスト(糞尿愛好家)だったらしいという話など。
レクター博士(小説「羊たちの沈黙」に出てくる架空の人物)が脳みそチューチューする話についても久坂部先生が解説してくれています。
副題の意図は、「モ-ツァルト、レクター博士、手塚治虫、ドストエフスキー、芥川龍之介、ゴッホ、デビットボウイなど、文学や映画、芸術を切り口に人体の不思議を紐解いてゆきます」ということだそうです。
表紙だけ見るとふざけた本に見えますが、そんなことはありません。
第2講:呼吸器系
第3講:消化器系
第4講:循環器系
第5講:神経系
第6講:泌尿器系・生殖器系
第7講:感覚器系
第8講:内分泌系・リンパ系
第9講:皮膚・骨・筋系
と教科書のように配列され、身体の仕組みがわかりやすく解説されています。
ただ、雑学の比率が高い!
そして面白い!
突然ですがここで問題です。
「アルコールを飲むとおしっこが近くなるのはなぜでしょう?」
利尿作用があるからだと思っていませんか?
私はずっとそう思っていました。
答えはこちら↓
アルコールには利尿作用はありません。あるのは「抗利尿ホルモン」の分泌を抑える働きです。抗利尿ホルモンというのは、文字通り利尿に抵抗する、すなわち、尿をあまり出さないようにするホルモンです。(注略)それは脱水になるのを防ぐためです。腎臓は血液中の老廃物を捨てるため、つい尿を作りすぎてしまいます。それにブレーキをかけるために、脳の「下垂体」というところから、抗利尿ホルモンが出るのです。アルコールはその分泌を抑えるため、ブレーキにブレーキがかかって、結果、オシッコが増えるというわけです。(後略)
アルコールは、「ブレーキのブレーキ」というわけです。
オシッコが出すぎることによる脱水に気をつけねばなりません。
お酒を飲むときの水分補給、気をつけようと思います。
こういう実用的な雑学がたくさん出てきます。
え?特に実用的ではない?
ではこれはどうですか?
しゃっくりの止め方。
びっくりさせる?
逆立ちする?
冷たい水を飲む?
いや~、そんなことをしても無駄なことはみなさん経験済みでしょう。
いい方法があるんですって。
私はまだ試す機会がありませんが。
本を読んで、答えをお探しください👍
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