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【手放す】自分に禁止を突きつける自分ルール

こんにちは。
今日は『自分ルールを手放そう』というお話です。


当たり前は、当たり前じゃない

自分ルールって、生きていく中で、いつの間にか自分で勝手に作ったもので、それに従って生きているので、自分では当たり前だと思っていて、なかなか気づかないんですよね。

そして、その自分ルールは、他人に破られるとイライラしたりしてしまうし、自分はもちろん破らないようにと生きています。

たとえば、
「お金は簡単に使ってはいけない。」
「努力して稼ぐべきだ!」
という自分ルールがある人は、一生懸命働いてコツコツと貯金し、もしかしたら節約もしているかもしれませんね。

そして、欲しいと思ったものを我慢してお誕生日まで待つ。なんてこともしているかもしれません。

だから、欲しいものを欲しいと思ったときにポンポン買っちゃう人とか、無駄遣いする人、楽して稼いでるように見える人なんかを見ると、ムカッとしたりするわけです。

それは自分が自分に禁止していることだから。
自分は我慢してるのに!と腹が立つのです。

そんな自分ルール。

先日、娘との会話でもそんな話題になりました。


キャラで生きる

娘が言うんです。
「みんなが用事を頼んでくる」と。

娘は小さい時からしっかりしていて、自分で何でもできるし、家でも学校でも、頼りになる存在と言われてきました。

けれど、いつしか『みんなの期待』に応えようとして、やりたくないことまでやってしまい、がんばりすぎていたのかもしれません。

最初は、みんなの役に立てることが嬉しくて、せっせとお手伝いなんかしてくれたりしていたのかもしれませんが、私も含め、周りがそういう"キャラ"にしてしまったばかりに、『人の役に立つ自分=愛される』と思い、娘はそのキャラを崩せなくなってしまっていたようです。

娘にとって、『役に立たない自分=愛されない』となっていたんですよね。

だから役に立つため、一生懸命がんばった。

とは言え、人の役に立つことは嫌いではない娘。

ただ、最近は負担になってきているということで、話を聞いていくと、娘は " 人に頼んでおいて自分は何もしていない " という人の頼みごとを聞くのが苦痛だと言います。

そりゃそうだ、、、と誰もが思いそうなもんですが、娘はそんな人たちのお願いごとも聞いてあげてたようなんです。

で、そういう人たちに限って感謝の気持ちはないし、当たり前のように扱ってくることが嫌だと言います。

またしても、そりゃそうだ。

でも、娘はお世話好きなので、やってあげたい気持ちはあるようなんです。


自分の考え方・捉え方を変える

『自分が変われば世界が変わる』という言葉がありますが、現状を変えようとするとき、他人を変えるのではありません。
というか他人は変えられません。

変えられるのは自分だけです。

たとえば今回の件、娘に用事を頼んでくる人に注意すると、頼んでこなくなるとは思います。

今回はこれで解決するかもしれません。
担任の先生に相談したとしても、きっと注意し、謝らせて、はい解決ってな感じでしょう。

でも、こういうパターンって自分で作ってしまっているものなので、繰り返すのです。

じゃあその度に、相手に言動を変えてもらうのか?という話になりますよね。

相手次第で自分の幸福度が変わるなんてしんどくないですか?

だから、自分の考え方・捉え方を変えるのです。

娘にその話をして、自分の何が変わればいいんだろう?と一緒に考えました。

話を聞いていくと、娘の負担になっているのは、手が空いてるのに自分でやらない人。

たしかに娘は、自分でできることは人に頼まないよなぁということに気づきました。

そこに娘の『自分ルール』があったのです。

自分でできることは自分でやるべき。
自分で何でもできないといけない。

自分でできるようなことを人に頼むなんて!と、自分自身に禁止していたために、簡単に自分のことを頼んでくる人にモヤモヤしていた…というわけです。

ここで思いました。

この娘の姿、まるでつい最近までの自分を見ているようだと。

私がこのような価値観で育てていたから、子どもも同じようなことを抱え込まないといけなくなるんだなと実感しました。

娘も私の追体験をしちゃっていたのだなぁ…

でも、もう気づいたので大丈夫です。

娘は、自分のことは自分でやらなければならない上に、人のことまでやってあげていて、明らかにキャパオーバーでした。

でも、人のことは手伝ってあげたい。

じゃあ自分のことも手伝ってもらえるようになればいいねという話から、

自分のことは自分でやらなければいけないという自分ルールを手放そう!ということになりました。

でも、手放すと言っても、これまで染み付いてきた当たり前を変えることってすごく難しいんですよね。
頼めないんです。

「ちょっとそれ取って。」

息子は平気で言いますが(笑)、こんなことすら娘は言えないのです。

だから、まずは私や夫から試してみては?という提案をしてみました。

なので今、私と夫は、娘の頼まれごとを当たり前のように引き受けるということをしています。

娘もがんばってお願いしてくれています。←がんばらないとお願いできないなんて…がんばれ(T^T)と思いながら見守っています。

そうやって、自分でできるようなことも人に頼んでいいんだ!と思える経験を繰り返すことで、『自分のことは自分でやらなければいけない』という自分ルールが緩まり、自分でできるようなことを頼んでくる人がいたとしても、苦痛に感じなくなるということが狙いです。

自分ルールを手放すことってすごく大変ですが、子どもは純粋なので、受け取りも早くて、すぐに実践もできるし、見習うべきところが多いですね。
娘の変化が楽しみです。

今日は『自分ルールを手放す』というお話を書かせていただきましたが、人にイラッとしてしまったとき、なんだかモヤモヤするとき、なにか自分ルールに触れたんじゃないかという視点で見てみてくださいね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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