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【感情】思い出せなかった過去

こんにちは。
今日は『感情』について書こうと思います。

嬉しい、楽しい、悲しい、ムカつく、寂しい……感情って色々ありますが、出せていますか?

私は長らく感情を封印してきたようです。
それは、つい最近になるまで気付きもしませんでした。

反応薄め、泣かない、冷静。
これが自分。

だと思っていたからです。

でも、感情を少しずつ解放していけるようになってきたことで、毎日が変わり始めています。


怒りたいときに笑っていた私

私が感情を封印していると知ることになったのは、20代前半でした。

当時、お付き合いしていたお相手の裏切りやトラブルが原因で、結婚目前で破綻。

そのときに親戚の紹介で知り合った、ちょっと不思議な人から言われた言葉から、私の人生が大きく変わったのです。

これからどう生きていけばいいのかと途方に暮れていた私に、その人は

あなたは怒りたいときに笑ってる。
泣きたいときに怒ってる。

と言うのです。

たしかに、友だちや職場の仲間たちは、この件で相当怒っていたのに、当事者の私はヘラヘラと笑っていたんです。

そしてその人に、

泣きたいときに泣ける人と出会いなさい。

とも言われました。

そのとき私は、怒りたいときも、辛いときもいつも笑っている自分に初めて気づいたのです。

では、私はなぜ怒らなかったのか?ですが
育ってきた環境がそうだったからです。
当たり前すぎて、わからなかったんです。

私の家族は怒らないというか、なにか問題が起きたら、話し合ったりもせず、問題に向き合わずに終息させたがります。

これって波風立てず一見、平和的な感じ。
たしかに、喧嘩や揉め事が一切ない家族です。

でも、問題から逃げてるだけで、問題をただ隠しただけの『仮初めの平和』でした。

"世間体"や"人の目"をものすごく気にする家族だったので

「こんなこと言ったら笑われる」

「こんなことしたら恥ずかしい」

このようなことを度々言われて育ってきました。

だから、私の婚約破棄なんて恥さらしもいいところですよね…

家族みんな、出来るだけ早く何もなかったようにしたかったと思います。もちろん私も含め…

本当は、「悲しい」とか「辛い」とかいう感情があるのに、それを心の奥底に押し込んで、とにかく感じないようにしました。


感情が麻痺して消えた記憶

感情は感じ切らないと消えないと言います。
でも、封印していることに気づかない限りは感じることもできません。

私は、封印していた感情を解放しようと思いましたが、長らく見ないようにしてきた感情を感じて解放するということは、私にとって、とても難しいことだったのです。

私は、当時のお相手のことをずっと許せずにいたのですが、心理学を学び、怒りは感情のフタだということを知りました。

そして、そのフタの下にある感情がとても大事だったのです。

怒りの下には「悲しい」「寂しい」「辛い」「しんどい」などの感情が隠れています。
その感情を抑圧した分だけ怒りに変わるそうです。

でも、私はその怒りさえも抑圧した…

するとどうなるかと言うと、感情を感じないように麻痺させるんです。
感情を麻痺させることで、痛みは感じなくなります。

さぁ麻痺させよう!と思って出来ることではないので、無意識で自己防衛的にしています。
私はこれをずっとしてきたことが分かりました。

過去の記憶がほとんどないのです。

なぜかと言うと、感情は記憶とセットになっているからです。

私は過去の記憶が驚くほどなく、小学生時代なんか特に、誰と仲が良くて、放課後何をしていたか?なんて全然覚えていません。

唯一覚えているのは、いじわるされたとか、恥をかいた、といったエピソードだけ。

これは、「悲しかった」とか「恥ずかしかった」などの感情と結びついているからです。

私が今でも鮮明に覚えている記憶と言えば、出産。
これだけは何年経っても忘れません。
その時の感情をハッキリと思い出せるからです。


感情を解放してあげる

今、何か問題があるとき、たいてい幼少期の心の傷が関わっていたりするのですが、私の場合、その幼少期の記憶が思い出せないという問題がありました。

でも、解決の糸口は必ずあります。

今抱えている問題について、自分はどんな感情なのか?を探っていくのです。

すると、何かしら感じていることを言語化できると思います。

たとえば、人間関係うまくいかなくて悩んでいる場合、そのことについて自分は何を感じるのか?

「うまく溶け込めず寂しい(疎外感)」

「嫌われそうで怖い

など、なんでもいいのです。

すると、過去にも同じような感情になったことあったな…と思い出す記憶が出てきたりします。

思い出せなくてもいいんです。
私もそうでした。
それぐらい、押さえ込んできたということなのです。

何度もやっていると、きっと思い出せる記憶がでてきます。

感情には時間軸がないと言います。

だから、過去に感じて放置していた感情は今もなお、自分の心の奥底でくすぶっているということ…

それを解放してあげないといけないのです。

あ、自分は寂しかったんだ…悲しかったんだ…と思ってあげるだけで、スーッと消える感情もあれば、私のように頑丈に封印していた場合、何度も何度も抱きしめるように感情を感じてあげないといけないこともありますが、感情を解放すると、これまで問題だったことが問題じゃなくなったり、急に関係性が変わったりと、現実が良い方向に変わりました。

ポイントは、自分は今なにを感じているか?を知ることです。

感情を封印してきた私にはすごく難しかったのですが、「おいしいご飯をたべて幸せ」とか、「初めての場所で緊張している」とか、そんなことでいいのです。

ぜひ実践してみてくださいね。

私も長年の苦しんできた感情について(もはや苦しいとすら感じていませんでしたが…)書かせていただきましたが、感情を感じるのが苦手…と思ってる方の参考に少しでもなれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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